『ゲッツ/ジルベルト』
スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト の スタジオ・アルバム
リリース1964年3月[1]
録音ニューヨーク、A&R レコーディング・スタジオ
『ゲッツ/ジルベルト』(英語: Getz/Gilberto)は、アメリカのジャズ・サックス奏者スタン・ゲッツと、ブラジルのボサ・ノヴァ歌手ジョアン・ジルベルトが連名で1963年に録音し、1964年に発表したアルバム。アントニオ・カルロス・ジョビンがピアノで参加し、アストラッド・ジルベルトが2曲でボーカルをつとめた。 スタン・ゲッツは、チャーリー・バード
解説
当時ジョアンの妻だったアストラッド・ジルベルトが、「イパネマの娘」「コルコヴァード(英語版)」の2曲でボーカルを担当。これが、アストラッドの歌手デビューであった。ジョアンは全編ポルトガル語で歌ったが、アストラッドのパートは英訳詞で歌われている。なお、「イパネマの娘」のシングル・ヴァージョンは、クリード・テイラーの判断により、ジョアンのボーカル・パートがカットされ、アストラッドが単独で歌った形に編集された[5]。
ジャケットの絵はプエルトリコ出身の画家オルガ・アルビズ(英語版)が描いた。
スタンとジョアンは、1964年10月9日にカーネギー・ホール公演を行い、その模様は後にライヴ・アルバム『ゲッツ/ジルベルト#2(英語版)』として発表されるが、これは厳密には、両者がそれぞれ別のバンドを従えての演奏で、2人が実際に共演した場面は少ない。スタンが1975年に録音したアルバム『ゲッツ・ジルベルト・アゲイン(英語版)(英語: The Best of Two Worlds)』は、本作と同様、ジョアンが全面参加したコラボレーション・アルバムとなった。 本作は、ビルボード誌のアルバム・チャートで2位に達する大ヒット作となり、「イパネマの娘」もシングルとして全米5位に達した[3]。そして、グラミー賞ではアルバムが2部門(最優秀アルバム賞、最優秀エンジニア賞)を受賞、「デサフィナード」が最優秀インストゥルメンタル・ジャズ・パフォーマンス賞を受賞、「イパネマの娘」が最優秀レコード賞を受賞した[3]。本作の音楽は本来のボサ・ノヴァとは別物であると主張する声も多かったが、結果的にはアメリカにおけるボサ・ノヴァ・ブームを決定づけた作品となった[5]。 《ローリング・ストーン》誌が選んだ「歴史上最も偉大な500枚のアルバム
評価
収録曲
Side 1
イパネマの娘(英語: The Girl from Ipanema) (アントニオ・カルロス・ジョビン, ヴィニシウス・ヂ・モライス, ノーマン・ギンベル(英語版)) - 5:13
ドラリセ(ポルトガル語: Doralice) (ドリヴァル・カイミ, アントーニオ・アウメイダ(ポルトガル語版))) - 2:43