ゲッターロボ號
ジャンルロボットアニメ
アニメ
原作永井豪、石川賢とダイナミックプロ
シリーズディレクター芝田浩樹
キャラクターデザイン大島城次
音楽渡辺宙明
アニメーション制作東映動画
製作テレビせとうち、ビッグウエスト、東映
放送局テレビ東京系
放送期間1991年2月11日 - 1992年1月27日
話数全50話
漫画
原作・原案など永井豪
作画石川賢
出版社徳間書店
掲載誌月刊少年キャプテン
レーベル少年キャプテンコミックス
発表期間1991年2月号 - 1993年5月号
巻数全7巻
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ
『ゲッターロボ號』(ゲッターロボごう)は、1991年2月11日から1992年1月27日までテレビ東京系で全50話が放送された東映動画製作のロボットアニメ。また、同時期に発表され内容が大きく異なる石川賢による漫画。
両者を並列表記とすると説明が繰り返され煩雑になるため、当記事では先にアニメの情報、次に漫画の情報をアニメとの相違点を中心に記述する。 テレビせとうち(TSC)製作のアニメ第三弾。当初は東映の横山賢二によって『マジンガーZ』のリメイクとして企画され[注 1]、版権元のダイナミック企画は『ゲッターロボ』のリメイクを提案[注 2]し、これを受ける形で東映は企画を『ゲッターロボ』に変更した。そのため「主役の一文字號の容姿は兜甲児に似ている[注 3]」「敵幹部が全員爵位を持っている」「渡辺宙明の音楽」などにその名残を残している。 当時のロボットアニメは、いわゆるリアルロボットものとスーパーロボットものとが併存している時期であったが、本作は当初はプロト・ゲッター発進シークエンスやバトルヘリによる援護などリアルロボットテイストを盛り込んでいたが、2クール目以降は1970年代のスーパーロボットアニメを彷彿させる作風としたり、主題歌に水木一郎を起用する(OPはヒーロー物定番の"雄叫び"ソング、EDはバラード調の曲)など路線変更を行った[注 4]。 旧シリーズとのストーリー上の繋がりは一切無く、旧シリーズの「合成鋼G」「ゲッター線」といった設定も登場しない。一方、プロデューサー吉田竜也がインタビューで明かした話によれば、中盤に旧シリーズの登場人物である神隼人を指揮官として登場させる案が横山賢二との間であがったが、隼人役の声優であるキートン山田のスケジュールの都合で没になった[注 5]。 番組スポンサーとして玩具を手がけたバンダイグループのユタカは、過去のゲッターでは成されなかった変形合体の完全再現を目指して商品の企画開発に臨んだ[1][7][8]。石川賢は後にインタビューで「ユタカ側が非常に意欲的で、しかも完全な変形合体が出来たことに驚いた」と述懐している[9]。 本作放映終了後、横山賢二の当初の要望通り引き続きマジンガーZのリメイク作も企画されたが、実現しなかった[1][10]。制作を担当していた東映(東映動画)は、この作品を最後にロボットアニメから一時撤退。東映によるロボットアニメは『ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU』まで途絶えることとなった[注 6]。 本作以降のゲッターロボ関連のアニメ作品はいずれもOVAとして制作され、テレビアニメは2021年の『ゲッターロボ アーク』まで途絶えた。 本作のキャストの一部は同じく東映動画制作の『スーパービックリマン』に引き続き出演している。 西暦200X年[注 8]、ダイヤモンド及びセラミックの数百倍の強度を持つ特殊な希少金属「G鉱石」[注 9]が発見された。その採掘・研究開発のために北極に建造された多国籍開発基地「ポーラー・ステイション」を乗っ取り、蛇牙城(ベガゾーン)を築き上げた狂気の科学者「プロフェッサー・ランドウ」は、G鉱石で装甲した巨大ロボット怪獣「メタルビースト」の軍団を率いて世界征服に乗り出した。 日本の防衛庁はそれに対抗するため、北海道のサロマ湖畔にあるNISAR(ネイザー[注 10]、日本国際航空宇宙技術公団[注 11]。)の所有する、同じくG鉱石にて装甲された宇宙開発用ロボット「ゲッターロボ」に協力を要請。当初はゲッターロボを戦闘用とすることに難色を示していたNISARの橘博士だったが、戦いの中で息子の信一が命を落としたのをきっかけに、ゲッターの戦闘用強化に本腰を入れることになる。 当初は非変形で武装も無く、徒手空拳で戦っていたゲッターロボであるが、激しさを増す戦いの中で徐々に武装が施され、第11話で3機の飛行メカが合体、3種の形態に変形するスーパーロボットへと生まれ変わる。
アニメ版
概要
ストーリー
スタッフ
企画:大西良昌(ビックウエスト)、横山賢二(東映動画)
原作:永井豪、石川賢とダイナミックプロ
連載:月刊少年キャプテン、テレビランド[注 12](徳間書店)、てれびくん、幼稚園、別冊コロコロコミック、学年別学習雑誌(小学館)、テレビマガジン[注 13](講談社)
企画協力:ダイナミック企画
音楽:渡辺宙明
製作担当:小塚憲夫、目黒宏
キャラクターデザイン:大島城次
美術デザイン:行信三
シリーズディレクター:芝田浩樹
プロデューサー:岡崎千代(テレビせとうち)、吉田竜也(東映動画)
編集:西山茂
録音:川崎公敬、波多野勲
効果:今野康之(スワラプロダクション)
選曲:オーディオ田中
記録:岡本洋子
現像:東映化学
アニメーション制作:東映動画
制作:テレビせとうち、ビックウエスト、東映
主題歌
オープニングテーマ
「21世紀少年(21st Century Boy)」(第1 - 14話)
作詞 - 尾上文 / 作曲 - 岡井大二 / 編曲 - 遠山裕、岡井大二 / 歌 - 貴水博之(発売:バンダイ・ミュージック)第4、11話では挿入歌として使用された。
「ゲッターロボ號」(第15 - 50話)
作詞 - 康珍化 / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 水木一郎、森の木児童合唱団(発売:日本コロムビア)第13話ではインストゥルメンタル(いわゆるメロオケ[16])が使用され、第18、25、29、37話では挿入歌として使用された。
エンディングテーマ
「GRIEVOUS RAIN」(第1 - 14話)
作詞 - 久和カノン / 作曲 - 大堀薫 / 編曲 - 遠山裕 / 歌 - 貴水博之
「友だちになりたい」(第15 - 50話)