ゲゾラ・ガニメ・カメーバ
決戦! 南海の大怪獣
YOG, THE MONSTER FROM SPACE[出典 1]
Space Amoeba[3][5]
監督本多猪四郎
脚本小川英
製作
田中友幸
田中文雄
出演者
久保明
高橋厚子
小林夕岐子
佐原健二
土屋嘉男
音楽伊福部昭
撮影
完倉泰一(本編)
真野田陽一(特撮)
富岡素敬(特撮)[注釈 1]
編集
永見正久(本編)
佐原文吾(特撮)[注釈 1]
製作会社東宝[出典 2][注釈 1]
配給東宝[6][9][注釈 1]
公開 1970年8月1日[出典 3]
上映時間84分[出典 4][注釈 2]
製作国 日本
言語日本語
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『ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦! 南海の大怪獣』(ゲゾラ ガニメ カメーバ けっせん なんかいのだいかいじゅう)[注釈 3]、1970年(昭和45年)8月1日に夏休み東宝チャンピオンまつりの1本として公開された東宝製作の特撮映画作品[出典 5]。カラー、シネマスコープ[出典 6]。
初期のポスターなどでは、怪獣名のない『決戦!南海の大怪獣』と表記されていた[18][16][注釈 4]。 特技監督の円谷英二没後に公開された初めての東宝特撮作品で、特撮パートは円谷の愛弟子だった有川貞昌がメガホンを取った[出典 7][注釈 5]。3頭すべて非人型の新怪獣という東宝怪獣映画史上唯一の趣向で挑んだ意欲作であり[11]、脚本もこの路線初参入の小川英が迎えられた[19]。 怪獣の新たな方向性を目指し、生物としてのリアリティが強調され[17]、特撮の操演技術が高く評価されている[23][3]。しかし、キャラクターとしての個性や魅力の弱さから人気は得られなかった[23][注釈 6]。 監督の本多猪四郎は本作品の後に『メカゴジラの逆襲』(1975年)まで怪獣映画を担当せず、有川も本作品の翌年に東宝を退社して特殊技術課も解散し、東宝の俳優契約も改定されるなどしたため、従来の体制による東宝特撮映画としては本作品が最後となった[出典 8][注釈 7]。 4か月前、木星調査に旅立った無人ロケット・ヘリオス7号が宇宙空間でアメーバ状の宇宙生物に寄生され、消息不明となった[11]。 数か月後、週刊誌カメラマンの工藤太郎は南太平洋に落下するヘリオス7号を目撃し、その謎を調査するために落下地点付近の孤島セルジオ島の宣伝写真撮影依頼を受注した。セルジオ島では「アジア開拓」によるレジャー・ランドの観光開発計画が進められていたが、同社の技師・佐倉と横山は釣りをしている最中に巨大な怪獣の襲撃を受け、佐倉が捕食されてしまう。怪獣の正体は宇宙生物に寄生されて巨大化したイカだったが、島の祈祷師オンボはそれを島に伝わる伝説の怪物ゲゾラと同一視する。 数日後、工藤とアジア開発の宣伝部員・星野アヤ子、生物学者で生態観察顧問の宮、風俗研究家を名乗る産業スパイ・小畑が島に到着するが、島民たちはゲゾラを怒らせた日本人を「悪魔の使い」として迫害する。工藤たちは横山に事情を聞こうとするが、恐怖で錯乱した横山は島からの脱出を図ってゲゾラに捕食され、彼を止めようとした案内人のリコもショックで記憶喪失に陥ってしまう。海底に沈んだヘリオス7号を調査していた工藤らもゲゾラの襲撃を受けるが、付近にイルカの群れが接近するとゲゾラは逃げ去っていった。
概要
あらすじ