ゲゲゲの鬼太郎_(テレビアニメ第5シリーズ)
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ゲゲゲの鬼太郎
ジャンルホラー妖怪バトル少年向けアニメ
アニメ
原作水木しげる
シリーズディレクター貝澤幸男
シリーズ構成長谷川圭一三条陸
脚本長谷川圭一、三条陸、吉田玲子
キャラクターデザイン上野ケン
音楽堀井勝美
アニメーション制作東映アニメーション
製作フジテレビ読売広告社
東映アニメーション
放送局フジテレビほか
放送期間2007年4月1日 - 2009年3月29日
話数全100話
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『ゲゲゲの鬼太郎』(ゲゲゲのきたろう)は、2007年4月1日から2009年3月29日まで、フジテレビほかで全100話が放送された、東映アニメーション制作のテレビアニメ。水木しげる漫画ゲゲゲの鬼太郎』を原作とする、妖怪アニメ作品のテレビシリーズとしては5シリーズ目に当たる。
概要

第1話のサブタイトルにもなった「妖怪の棲む街」の設定が本作の基盤であり、ノスタルジックな印象の妖怪横丁で鬼太郎ら妖怪達が俗っぽい生活を営む世界観が特徴。社会風刺や流行を取り込んだ作風であり、アバンタイトルを初め鬼太郎ら妖怪らがダークな雰囲気で視聴者に語りかけるシーンが、それを盛り上げている。鬼太郎の場合は「やあ、人間の皆さん」と挨拶するが、回やキャラクターによって挨拶の内容は異なる。本作は21世紀になって初のシリーズである。

前番組『デジモンセイバーズ』の放送終了に伴い、1996年の第4シリーズ以来11年ぶりの日曜9:00 - 9:30枠で放送されていた。

本作独自の設定も多く、鬼太郎は少年の姿で何十年も生きているという設定で、正義感と子供らしさを残しつつも人間が悪いと判断すれば時に見捨てることも厭わないなどシビアなリアリストとなった。ねこ娘はメインヒロインとして一番手のパートナー役という位置づけになり、鬼太郎・目玉おやじと共に初めて完全に全話登場となった。反面、過去の作品では第1シリーズ第1話と第4シリーズ中盤に例外的に2話程未登場である以外はほぼ毎回登場だったねずみ男は、以前と比べて出番が減少。本作では基本的な扱いこそ変わらぬものの、1クールで1話の割合で全く登場しないエピソードも多くなった。また、エピソードが過去の事件の後日談という設定だったり、本作独自の要素をサブタイトルでメインにするなど、今まで以上の大胆なアレンジが行われている。そうしたエピソードにおける「過去の事件」は、回想で断片的に語られるのみで詳細は不明だが、原作や過去のシリーズを彷彿とする要素が描かれている。例えば第3話は、第4シリーズの同エピソードのパラレルな後日編とも解釈できる如く、鬼太郎とねこ娘は「過去にも夜叉と戦ったことがある」という設定になっている。脚本を担当した長谷川圭一が「他のシリーズとの繋がりは特に意識していません」と語ってはいるが、シリーズ構成の三条陸は「ファンに第4シリーズの夜叉ではないかと思っていただければ良いなという思惑もありました」と述べている。

また、ねこ娘が怪事件を伝えるスタイルが主流となり、妖怪ポストの使用頻度も減っている。

過去シリーズで出番が多くなかった妖怪達が活躍するのも本作の特徴であるが、代わりに従来のレギュラー陣の出番はその分減った。妖怪オカリナやレギュラーの人間(天童ユメコや村上祐子といった身近な人間の友人がいないというだけで、鷲尾などのセミレギュラーはいる)は引き継がれなかったが、宿敵であるぬらりひょん&朱の盆のコンビは続投。ぬらりひょんはそれまでとは異なり、悪の親玉的風格が漂うが、コミカルな描写が全く無いわけではなく、人情味ある部分も描かれている。また、朱の盆以外にも本作では多くの手下を引き連れ、1つの勢力となっている。それ以外にも従来のシリーズでは1エピソードのみのゲストだった外国妖怪達を準レギュラーとしたり、2年目からの各都道府県から選ばれていく精鋭妖怪の妖怪四十七士の設定など、長期シリーズ化を意識した構成となっていた。西洋妖怪にヤングジェネレーションが追加された。

シリーズ構成の三条陸は、『オトナアニメ』などアニメ関係雑誌のインタビューにて「何年も続くような長期シリーズにしたい」とも語っていたが、放送は丁度2年間で最終回は普通のエピソードとほぼ変わらない打ち切りに近い形にて終了し[注 1]、最終話EDでの鬼太郎のコメントは妖怪百物語として一区切り付けるとして、近期に再開できる見込みを示唆したものとなっていた。最終回までに未登場だった妖怪四十七士の活躍に関しては、2008年末に時系列上本作最終回後のエピソードとして公開された『ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!』に全員登場した事で一応描かれた形になったが、それ以外は未決着要素が多数あることから、スタッフは「不完全燃焼」と語っており、レギュラー声優共々本作の最終回を「一時休止」としていた。放送終了前後に高山みなみら主要キャスト・スタッフと水木しげるの関係者で『ゲゲゲ組』という公式ユニットが結成され、アニメ再開に向け各方面で積極的な活動を展開し、世界妖怪協会主催で京都で毎年行われる東映太秦映画村のイベント等にも水木しげる・京極夏彦荒俣宏らと鬼太郎作品を超した妖怪関連として積極的に参加していたが、徐々に活動が縮小していき、結局第5シリーズの続編としての再開は実現せず、本作終了から丁度9年後の2018年より改めてリブートされた第6シリーズが同じ放送枠で放送される事になった。水木しげる没後の2016年からは、東京都調布市が水木の命日である11月30日を「ゲゲゲ忌」と名付け、水木の功績を称えるイベントなどを毎年開催[1]。高山みなみら本作の主要キャスト・スタッフも参加している。

過去シリーズからのキャスト引継ぎが多く[注 2]、『悪魔くん』から引用されたキャスティングもある。OPの編成は従来と違い、歌詞も一部は別フレーズとなる。EDはオリジナル曲が採用された。劇中曲には「カランコロンの歌」のアレンジBGMが存在する。作画は前作後半のようにパソコンによるCG着色であるが、ノウハウが蓄積された美麗な色使いとなっている。

前作の第64話より本篇のみデジタル化されているのに対し、本作は全編デジタル制作となる。地上デジタルテレビジョン放送では16:9のワイドサイズで放送され、ハイビジョン製作表示がされていたが、アプコン放送である。従来のアナログ放送では当初左右をカットした4:3の画像(ピラーボックス)で放映されていたが、2008年12月放送分からはレターボックス放送となった。

番組は2009年3月29日の放送を以って最終回を迎え、2年の歴史に幕を閉じた。後番組は『ドラゴンボール改(第1期)』が同年4月5日より放送が開始された。

本作品の次回予告は鬼太郎による決め台詞が無く、エンディングを挟んで前半・後半に分かれており、前半では放送回に関する会話ナレーション後、次回登場する妖怪のシルエットを表示。後半では次回サブタイトルを表示しつつ台詞と共に妖怪の絵が表示される。鬼太郎を中心に敵味方に関わらずメインキャラたちの掛け合いナレーションで予告内容が紹介される。
キャスト詳細は「ゲゲゲの鬼太郎の登場キャラクター」を参照

鬼太郎 - 高山みなみ

目玉おやじ、ヨナルデパズトーリ - 田の中勇

ネコ娘 - 今野宏美

ねずみ男 - 高木渉

砂かけ婆、シーサー - 山本圭子

子泣き爺ぬりかべ - 龍田直樹

一反もめん - 八奈見乗児

かわうそ - 丸山優子

ろくろ首(ろく子)[注 3]、クロ、子ぬりかべ [注 4] - 豊嶋真千子

蒼坊主 - 古川登志夫

ぬりかべ女房 - 田中真弓

呼子 - 中山さら

お歯黒べったり、お黒 - 中友子

傘化け - 小西克幸(第53話まで)→高戸靖広

アマビエ - 池澤春菜

鷲尾誠 - 草尾毅

バケロー - 田中秀幸

小豆洗い、朱の盆、ドラキュラ三世 - 小西克幸

閻魔大王 - 郷里大輔

白山坊 - 大塚周夫

五官王 - 広瀬正志

黒鴉 - 緑川光

葵 - 園崎未恵

ザンビア - 野中藍

ミウ - 浅野真澄

白狐 - 大本眞基子[注 5]

雪女郎 - 笠原留美

毛目玉 - 田中真弓(第44話[注 6]

モンロー - 川浪葉子

吸血鬼ピー - 茶風林

蛇骨婆 - 鈴木れい子

ワイルド - 高戸靖広 

初代ドラキュラ伯爵 - 井上倫宏

山田 - 前田登はりけ?んず)(特別出演)

田中 - 新井義幸(はりけ?んず)(特別出演)

あきひと - 島貫明仁(マクドナルドハッピーセットキャンペーン当選者)

あいか - 末久愛夏(マクドナルドハッピーセットキャンペーン当選者)

松尾翠(本人役、特別出演)

カップルの男 - ウエンツ瑛士(特別出演[注 7]

ザ50回転ズ(本人役、特別出演)

ぬらりひょん - 青野武

バックベアード - 柴田秀勝

所長 - 小林通孝

スタッフ

プロデューサー:
高瀬敦也成戸真知子→情野誠人(フジテレビ)、木村京太郎、池田慎一(読売広告社)、櫻田博之(東映アニメーション

原作:水木しげる

シリーズ構成:長谷川圭一(第1話 - 第26話)・三条陸(全話)

音楽:堀井勝美

製作担当:岡田将介

キャラクターデザイン、総作画監督:上野ケン

美術デザイン:吉田智子

色彩設計:板坂泰江

シリーズディレクター:貝澤幸男

デジタル撮影:三晃プロダクション

編集:片桐公一→後藤正治→片瀬健太

録音:池上信照

編集助手:吉田公紀

録音助手:澤村裕樹

音響効果:今野康之(スワラプロダクション

選曲:西川耕祐

記録:小牧文→橋口舞子

仕上進行:河本隆弘、北村毅

美術進行:ほんまおさむ

色指定:小日置知子

広報:遠藤恵(フジテレビ)

録音スタジオ:タバック

オンライン編集:TOVIC

制作協力:東映

制作:フジテレビジョン、読売広告社、東映アニメーション

主題歌
オープニングテーマ

※本作は、アニメシリーズで初めて放映中にオープニングテーマの歌手が変わった。テレビサイズは第51話まで1番のみ、第52話から1・2・3番を週代わりで流す形式が取られた。
「ゲゲゲの鬼太郎」
第1話から第51話までは
泉谷しげるインデックスミュージック)によるオープニングテーマ。作詞は水木しげる、作曲はいずみたく、編曲は堀井勝美。

このバージョンから映像がデジタル化となる。フュージョン風のアレンジ。泉谷は「鬼太郎の主題歌といえば熊倉一雄さんのイメージが強いので、そっちの方がいいと言われるに決まっている」と語っている。テレビサイズは、イントロに入るシャウトがカットされている(カラオケと同じ状態)。
第52話から第100話まではザ50回転ズワーナーミュージック・ジャパン)によるオープニングテーマ。編曲もザ50回転ズ。

イントロのフレーズは原曲や第4シリーズと同じものを引用しているが、全体的には大幅に印象が異なるロック調のアレンジになっている。この他にも、劇場版用に妖怪横丁レギュラー(鬼太郎〈高山みなみ〉、目玉おやじ〈田の中勇〉、ねずみ男〈高木渉〉、ネコ娘〈今野宏美〉、砂かけ婆〈山本圭子〉、子泣き爺&ぬりかべ〈龍田直樹〉、一反木綿〈八奈見乗児〉)が歌うバージョンも存在し、番組終了後には鬼太郎ファミリー以外の妖怪横丁レギュラー声優も参加した間奏中台詞付きバージョンも作られた。
詳細は「ゲゲゲの鬼太郎 (曲)」を参照


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