ゲゲゲの鬼太郎
大泉アニメゲートの「ねりまアニメ年表」の一コマ。
ジャンルホラー、妖怪、バトル、少年向けアニメ
アニメ
原作水木しげる
脚本辻真先、高久進、若井基成、雪室俊一
鈴樹三千夫、安藤豊弘、小沢洋
音楽いずみたく
アニメーション制作東映動画
製作東映動画
放送局フジテレビほか
放送期間1968年1月3日 - 1969年3月30日
話数全65話
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プロジェクトアニメ
ポータルアニメ
『ゲゲゲの鬼太郎』(ゲゲゲのきたろう)は、1968年1月3日から1969年3月30日までフジテレビほかで全65話が放送された、東映アニメーション制作のテレビアニメ。水木しげるの漫画『ゲゲゲの鬼太郎』を原作とする、妖怪アニメ作品のテレビシリーズとしては1シリーズ目に当たる。 鬼太郎初のアニメ作品で唯一のモノクロ放送。原作のグロテスクさや下ネタ、社会風刺の部分を抑えた以外はほぼ忠実に映像化した。人間に災いをもたらす妖怪を鬼太郎が人間の側に立って倒す勧善懲悪型のストーリーが中心で、鬼太郎の性格も原作より更に親しみやすい善の個性となった。こうして鬼太郎は子供達の新たなヒーローとして人気を博し、妖怪ブームを生み出す原動力となった。平均視聴率は17.2%(ビデオリサーチ関東地区調べ)。 音楽にはその後の日本音楽界の重鎮、いずみたくが起用された。主題歌、エンディングのみならず、オーケストラなどを存分に使ったBGMのレベルが非常に高いこともこの第1、第2シリーズを盛り上げるのに多大な貢献をしている。主題歌は当時、いずみと親交が深かった熊倉一雄が、エンディングはいずみのCMソングを数多く歌っていた加藤みどりが歌っている。主題歌レコードは30万枚以上を売り上げた[1]。 主役の鬼太郎の声優には野沢雅子が起用された。当時から既に人気声優の1人だった野沢だが、それまでは脇役ばかりでテレビアニメの主人公を演じるのは本作が最初であった。またサブタイトルの字体やロゴ表示演出、予告編のナレーターが毎回違うのも、本作や次の第2シリーズの特徴である。 鬼太郎親子に味方する砂かけ婆や子泣き爺などの仲間が集う「ゲゲゲの森」の概念も、本アニメの放送開始に伴い確立した。なお、まだ「鬼太郎ファミリー」と呼べるほどに親密な味方妖怪の絆は描かれず、仲間たちもたまに登場する援護要員的な存在だった。完全に全話登場するのは主役の鬼太郎だけで、ねずみ男は第2話から登場して最終話まで全ての回に姿を見せた。目玉おやじは第1話から登場して全話登場同然の扱いだが、例外的に第7話のみ未登場だった。 殆どの事件は各話毎に解決し、通常は無関係な単発の話が進行するが、原作でも長編だった「大海獣」「妖怪大戦争」「吸血鬼エリート」「妖怪獣」のエピソードは、強大な敵が相手で前・後編となった。本シリーズは65話で一旦終了したが、2年後の1971年にカラー化した続編として第2シリーズが始まる。 次回予告は出演声優が交代で担当し、時々鬼太郎のナレーションもあったが、大半はキャラの声ではなく各回の出演声優による普通の予告ナレーションで解説する形式が取られた。 なお、当初は毎週水曜18:15 - 18:45(JST)で放送されていた。このアニメでは、一貫して再放送枠が放送されていたが、1968年4月7日放送分以降は毎週日曜18:30 - 19:00(JST)に変更されていた。この枠の前番組は『マッハGoGoGo』、後番組は『忍風カムイ外伝』だった。 第1シリーズはモノクロだったため、1970年代以降に日本のテレビ番組はカラー化していった事もあり、再放送されることは少ない。しかし、鬼太郎という作品の知名度が後押しし、2009年7月から2010年2月までCS放送の東映チャンネルをはじめ、有料放送では度々放送されている。(画面下に「この番組は白黒でお送りします」とテロップを添えたり、画面右下の隅に「白黒」とテロップを添えて放送した事もある) モノクロ作品としては珍しく、地上波のローカル局であるTOKYO MXでも再放送の事例がある。
概要
後年の代表的な再放送の事例
水木しげるの生誕100周年記念展開の一環として、『ゲゲゲの鬼太郎』歴代セレクションと題し、2022年4月から2023年4月にかけて本シリーズから第5シリーズの全話から人気のエピソードや有名な妖怪登場エピソード群を選んで放送する企画。
第1シリーズからは第1話、第2話、第7話、第19話、第24話、第59話が放送された。
キャスト詳細は「ゲゲゲの鬼太郎の登場キャラクター」を参照
鬼太郎 - 野沢雅子
父親 - 田の中勇
ねずみ男 - 大塚周夫
砂かけ婆 - 小串容子
子泣き爺 - 永井一郎[注 1]
一反木綿 - 杉浦宏策(第10話)→富田耕吉(第22話)
ぬりかべ - 北川国彦(第10話)→内海賢二(第57話)→富田耕吉(第60話)
山小僧(呼子)[注 2] - 大竹宏
猫娘[注 3] - 山口奈々
ぬらりひょん - 槐柳二
バックベアード - 富田耕吉
スタッフ
企画:笹谷岩男、斉藤侑
原作:水木しげる(週刊少年マガジン連載)
音楽:いずみたく
製作協力担当:新藤善之、松本貞光
作画:高橋春男、前田庸生、米川功真、清山滋崇 他
撮影:清水政夫、池田重好、高橋宏固、菅谷正昭、目黒宏、服部正行、吉村次郎、不破孝喜、山田順弘、森山一
編集:古村均、花井正明、鈴木寛
録音:荒川文雄、波多野勲、石井幸夫、小西進
効果:大平紀義
記録:関口泰子、多野田文恵、関根絹代、藤井雅子、波多野紘子、二ノ宮恬江、高野ヒサ子、二宮禧代、池田紀代子、竹部ヒサ子、関根節代、河島利子
選曲:賀川晴男→宮下滋
現像:東映化学
製作:東映動画
製作協力:フジテレビ
主題歌
オープニングテーマ
「ゲゲゲの鬼太郎」
熊倉一雄(キングレコード・朝日ソノラマ)によるオープニングテーマ。作詞は水木しげる、作曲はいずみたく、編曲は大柿隆(映像ではクレジット無し)本来、鬼太郎の主題歌は週刊少年マガジンの企画で作られた曲だが、現在まで多くの作品で用いられ、様々な歌手や編曲家にアレンジされている。