ゲエズ文字
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ゲエズ文字

ゲエズ文字でゲエズ(g???z)と書いた例
類型:アブギダ紀元後330年頃まではアブジャド
言語:エチオピアエリトリアセム語 (ゲエズ語アムハラ語ティグリニャ語ティグレ語, ハラリ語など)、ビリン語、メエン語、かつてのオロモ語
時期:紀元前5世紀-6世紀半ばから現在まで
親の文字体系:原シナイ文字

南アラビア文字

ゲエズ文字


Unicode範囲:U+1200-U+137F
U+1380-U+139F
U+2D80-U+2DDF
U+AB00-U+AB2F
ISO 15924 コード:.mw-parser-output .monospaced{font-family:monospace,monospace}Ethi
注意: このページはUnicodeで書かれた国際音声記号 (IPA) を含む場合があります。
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音素文字の歴史


青銅器時代中期-原シナイ
前19-15世紀

ウガリット 前15世紀


原カナン 前14世紀

フェニキア 前11世紀

古ヘブライ 前10世紀

サマリア 前6世紀


アラム 前9世紀

ブラーフミー 前6世紀
インド系

チベット 7世紀

クメール 7世紀

ジャワ 9世紀
他多数


ヘブライ 前3世紀

シリア 前2世紀

ナバテア 前2世紀

アラビア 4世紀

ペルシア 7世紀

ウルドゥ 11世紀

ターナ 18世紀



パフラヴィ 前2世紀

アヴェスタ 4世紀


ソグド

突厥 5世紀

ウイグル 8世紀

(契丹小字 10世紀)

(女真小字 12世紀)


モンゴル 13世紀

満洲 16世紀

シベ 20世紀


トド 17世紀

ワキンダラー 20世紀




ギリシア 前9世紀

エトルリア 前8世紀

ラテン 前7世紀

ルーン 2世紀

オガム 4世紀

ゴート 4世紀



コプト 300年

グルジア 4世紀

アルメニア 405年

グラゴル 862年

キリル 10世紀



イベリア 前6世紀


南アラビア 前9世紀

ゲエズ 前5–6世紀


メロエ 前3世紀
カナダ先住民 1840年
注音 1913年

ゲエズ文字(ゲエズもじ、アムハラ語: ??? fidal)は、かつてゲエズ語を表記するために生み出され、現在はアムハラ語ティグリニャ語ティグレ語など、エチオピアエリトリアの諸言語の表記に用いられる文字である。ゲーズ文字、アムハラ文字、エチオピア文字とも呼ばれる。サブサハラアフリカでは極めて古い歴史を持つ。

アブジャドである南アラビア文字から派生したアブギダであり、左から右へと書かれる。ひとつの文字がひとつの音節を表すことが多い。
概要
子音

ゲエズ文字の基本的な子音は26文字からなる。文字の順序はほかのセム系の文字とは大きく異なり、以下のように並ぶ。

hl?m?rsqbt?n?
?????????????
kw?zydg?p???fp
?????????????

これと同じではないがよく似た配列順は古代の南アラビア文字ウガリット文字にも例が見られ、とくに後者は後期青銅器時代の紀元前1200年ごろのものであって[1][2]、古い歴史をもつ順序であることがわかる。ただし、特定の宗教的な文脈では、ヘブライ文字などと同じ順序に並べられることもある[3]

アムハラ語を表すゲエズ文字は、ゲエズ語にない破擦音・摩擦音などを表すために7文字が追加されて33文字になっている。追加文字は、元のゲエズ文字に横棒などを追加することによって作られ(s→?, t→?, n→n, k→x, z→?, d→?, ?→??)、配列上は元の文字の直後に置かれる。

??nx????
???????

母音記号

基本的な子音文字は母音の a が後続するものと見なされる。それ以外の母音が後続する場合は、文字の上・下・右などに記号を追加することによって文字を変形する。実際には記号と文字が融合して新しい字のようになってしまっている場合もある。とくに ? が続く場合にどのように文字が変形されるかは暗記するしかない。母音は次の7つがある(例として、子音がbの場合を示す)。

babubibabeb?bo
???????

唇音化した子音(k? g? q? ??)は、それぞれ唇音化していない子音に唇音化の記号を加える。その上にさらに母音記号が加わることもあるが、唇音化子音には u o は後続しない。

ゲエズ語の表記に使われる文字の総数は、26の子音に7つの母音が後続し、4つの唇音化子音に5つの母音が後続するため、26×7 + 4×5 = 202文字になる。

子音のうしろに母音が続かない場合は、? が続く場合と同じ表記になる[4]

ゲエズ語には重子音があるが、表記上は重子音とそうでない子音は区別されない[5]
数字

ゲエズ文字にはギリシアのイオニア式数字表記に由来する数字が存在する。ただし、現代では通常アラビア数字を使用する[5]
句読点

伝統的に、単語の後ろにはコロンに似た記号を加える。現代ではこの記号はスペースに置きかえられつつある[6]。コロンに1本の横棒を加えたものはコンマに、2本の横棒を加えたものはセミコロンに、コロンを2つ重ねたものはピリオドに相当する。7つの点で段落の終わりを示す[7]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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