ケヴィン・スペイシー
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ケヴィン・スペイシー
Kevin Spacey
2013年
本名Kevin Spacey Fowler
生年月日 (1959-07-26) 1959年7月26日(64歳)
出生地 アメリカ合衆国
ニュージャージー州サウスオレンジ
職業俳優監督プロデューサー脚本家歌手
ジャンル映画舞台テレビドラマ
活動期間1981年 -
主な作品
映画
摩天楼を夢みて
アウトブレイク
ユージュアル・サスペクツ
セブン
評決のとき
L.A.コンフィデンシャル
交渉人
バグズ・ライフ
アメリカン・ビューティー
ペイ・フォワード 可能の王国
シッピング・ニュース
ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
ビヨンド the シー 夢見るように歌えば
スーパーマン リターンズ
ラスベガスをぶっつぶせ
月に囚われた男
ロビイストの陰謀
マージン・コール
モンスター上司』シリーズ
ベイビー・ドライバー』テレビドラマ
ハウス・オブ・カード 野望の階段』製作・製作総指揮
ファンボーイズ
ソーシャル・ネットワーク
SAFE/セイフ
キャプテン・フィリップス

 受賞
アカデミー賞
主演男優賞
1999年アメリカン・ビューティー
助演男優賞
1995年ユージュアル・サスペクツ
ニューヨーク映画批評家協会賞
助演男優賞
1995年『ユージュアル・サスペクツ』『セブン』『アウトブレイク
放送映画批評家協会賞
助演男優賞
1995年『ユージュアル・サスペクツ』『セブン』『アウトブレイク』
MTVムービー・アワード
悪役賞
1995年『セブン』
AFI賞
アメリカ映画100年のヒーローと悪役ベスト100(悪役部門第48位)
2003年『ユージュアル・サスペクツ』
英国アカデミー賞
主演男優賞
1999年『アメリカン・ビューティー』
ゴールデングローブ賞
主演男優賞(ドラマシリーズ部門)
2015年『ハウス・オブ・カード 野望の階段』
全米映画俳優組合賞
主演男優賞
1999年『アメリカン・ビューティー』
キャスト賞
1999年『アメリカン・ビューティー』
男優賞(ドラマシリーズ)
2015年『ハウス・オブ・カード 野望の階段』
2016年『ハウス・オブ・カード 野望の階段』
トニー賞
演劇助演男優賞
1991年『ロスト・イン・ヨーカーズ』
ローレンス・オリヴィエ賞
主演男優賞
1999年『氷人来る』
特別賞
2015年
その他の賞
ハリウッド名声の歩道
1999年 映画産業への貢献、映画、演劇界における功績に対して 大英帝国勲章
2015年

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ケヴィン・スペイシー(Kevin Spacey, 本名:Kevin Spacey Fowler, 1959年7月26日 - )は、アメリカ合衆国俳優ロンドンオールド・ヴィック・シアターの元芸術監督。1990年代中ごろからは脚本家映画監督プロデューサーとしても活動した。
来歴

ニュージャージー州サウスオレンジにて、3人兄弟の末っ子として生まれる。1963年に南カリフォルニアに転居。ノースリッジ軍人学校に通うも、喧嘩(同級生にタイヤを投げつけた)が原因で退学。ロサンゼルスの高校に転入したころから本格的に俳優への道を志すようになる。一時期、スタンダップ・コメディアンとして活動したのち、1979年にニューヨークへ渡り、ジュリアード学院に入学するが2年で中退[1]。1981年にシェイクスピア・フェスティバルで舞台デビューした。

1986年には『心みだれて』で映画デビューを果たすと、1991年にはニール・サイモン作の舞台『ロスト・イン・ヨンカーズ』でトニー賞を受賞。ダンス演技の全てをそつなくこなす俳優として次第に業界関係者の注目を集めるようになる。

1995年に『セブン』の演技で注目を浴び、同年の『ユージュアル・サスペクツ』でアカデミー助演男優賞をはじめとして数多くの映画賞を受賞し、映画俳優としての地位を確固たるものとした。1999年には『アメリカン・ビューティー』でアカデミー主演男優賞を受賞。同年にはユージン・オニール作の舞台『氷人来る(英語版)』への出演も話題になった。

2004年の映画『ビヨンド the シー 夢見るように歌えば』では、監督・製作・脚本・出演の4役を務めた。ロンドンオールド・ヴィック・シアターの芸術監督を、2004年から2015年まで務めた。

2006年公開の『スーパーマン リターンズ』では、かつてジーン・ハックマンが演じた悪役レックス・ルーサーをハックマンと見まがうほど、役に入り込み演じたことで批評家・観衆双方の絶賛を得た。

モノマネが得意で、これまでアル・パチーノクリストファー・ウォーケンジャック・レモンビル・クリントンなどのモノマネを披露したことがある。

2015年、名誉ナイトとして第2位のKBE (Knight Commander of the Order) を受勲[2]

2017年10月、俳優のアンソニー・ラップが14歳の時にスペイシーにセクシャルハラスメントを受けたと告発した[3][4]。その後、多くの男性たちが同様の告発を行った[5][6]

2018年12月、自身の公式YouTubeチャンネルに、「Let Me Be Frank」と題された動画を投稿し、『ハウス・オブ・カード』でスペイシーが演じたフランク・アンダーウッドになりきり、自身のセクシャル・ハラスメント疑惑を否定する主張を動画内で語った[7]パトリシア・アークエットエレン・バーキンジョン・ファヴローロブ・ロウらがTwitter上で反応を示し[8]、現在、動画は1000万回以上再生されている[9]

同年同月、当時18歳の男性への強制わいせつの暴行の疑惑で刑事告訴された。しかし、2019年7月に被害者証言の不在を理由に告訴は取り下げられた。告発した男性が当時使っていた携帯電話の記録は、スペイシーの無罪を証明し得る重要証拠とされていたが、記録の一部削除がされた疑いがあり、携帯電話の提出が求められたが、男性は紛失したと主張していた。証拠隠滅の罪に問われる可能性を指摘されると、男性は黙秘権を行使し、証言を拒否していた[10][11]。また、男性は民事裁判でも訴えていたが、訴えを取り下げている。

告発の結果、Netflixはスペイシーとのあらゆる関係を打ち切り、主演映画『Gore』の配信を中止。主演ドラマ『ハウス・オブ・カード』シーズン6のキャストからもスペイシーを外した(彼が演じたフランシス・アンダーウッドは死亡した設定となった)[12]。撮影を終えて公開間近であった映画『ゲティ家の身代金』は、クリストファー・プラマーが代役に立てられ、スペイシーの全出演シーンが撮り直された。2018年公開の映画『ビリオネア・ボーイズ・クラブ』は、告発より前の2016年に完成していたこともあり、セクシャルハラスメントを黙認しない旨とキャスト・スタッフの努力を届けたいという思いを配給側が発表した上で、スペイシーの出演シーンに手を加えず公開に踏み切った[13]

2022年6月13日、ロンドン警視庁は、男性3人に対する計4件の性的暴行などの罪でスペイシーが訴追され、ロンドンの裁判所で16日に初の審理が開かれると発表した[14]

2023年7月26日、サザーククラウン裁判所は2001年から2013年にかけてのイギリスでの男性4人に対する9件の性犯罪容疑について、陪審は9件全てで無罪評決を宣告した[15][16]
私生活

結婚歴は一度もない。生活についてはほとんど語らず、何も明かさなかったため[17]ゲイではないかと長年にわたり指摘され続けていたが、本人は否定していた[18][19][20][21]

しかしながら2017年10月、1986年に14歳のアンソニー・ラップ性的暴行を加えようとした事実がラップ自身の告発により発覚[22]。この件を「深く酔っていて覚えていない」としながらも謝罪し、同時にゲイであると明言。


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