ケン・マスターズ
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ケン プロフィール

初出作品:
ストリートファイター

格闘スタイル: 暗殺拳をルーツとした格闘術(『IV』、『V』)空手をベースとした格闘術(『CvS』シリーズ)

出身地: 日本(『II』[1][2]、『III』[3]) - アメリカ合衆国(『ZERO3』、『IV』)

生年月日:1965年2月14日

身長: 

180.3cm(『I』)

176cm(『II』)

175cm(『ZERO』、『IV』、『V』、『6』)


体重: 

77kg(『I』)

76kg(『II』)

72kg(『ZERO』、『IV』)

83kg(『V』[4]、『6』)


スリーサイズ:*: B114 W82 H86(『II』、『IV』)B110 W82 H86(『ZERO』)

血液型:B型

好きなもの:スケートボードスパゲティ(『II』)、パスタ類(『ZERO3』、『IV』、『V』[4])、家族(『V』[4]、『6』)

嫌いなもの:梅干しソープオペラ、無駄な会議(『6』)

趣味:ドライブ

特技:料理(パスタゆで)

職業/所属:マスターズ家当主/格闘家(『V』)[4]

キャッチコピー: 「帰ってきた好敵手」(『II』)「炎の龍牙が天を裂く」(『ZERO3』)「炎の昇龍」(『III』)「紅蓮の格闘王」(『IV』)(『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』)「ラッシュ&ブレイズ」(『V』)「いくぜ神龍拳!!」(『X-MEN VS. STREET FIGHTER』)「烈火をまとう格闘王」(『MvC2』)「緋炎の昇龍」(『CvS』シリーズ)「終生の好敵手」(『ストリートファイター X 鉄拳』)「全米格闘王の名を持つ、紅蓮の男」(『PROJECT X ZONE』)「纏うは、熱き紅蓮の炎」(『PROJECT X ZONE 2』)[4]

関連キャラクター:リュウ - ショーン - 剛拳 - ベガ - ルーファス

ケン・マスターズ(Ken Masters、拳)は、カプコン対戦型格闘ゲームストリートファイター』シリーズに登場する架空の人物。主役であるリュウ親友かつライバル的存在である。
概要

初代『ストリートファイター』(以下『ストI』と表記)で2P側のキャラクターとして初登場。『ストリートファイターII』(以下『ストII』と表記)で独立したプレイヤーキャラクターになった。

『ストII』よりアメリカ代表として登場するが、日本生まれの日本育ちである[2]。名前は『ストI』では「拳」と漢字が使用されている。名前は『ストI』のプランナーである松本裕司から取られる予定だったが、語感を考慮した結果ケン(拳)となった[5]。フルネーム「ケン・マスターズ」の初出はアニメ映画『ストリートファイターII MOVIE』。

『ストI』や『ストII』、『ストリートファイターIII』(以下『ストIII』と表記)では日本出身として[3]、『ストリートファイターZERO』(以下『ZERO』と表記)と『ストリートファイターIV』(以下『ストIV』と表記)ではアメリカ出身となっている。『ストII』では日本出身の在米邦人で、母の祖国アメリカに武者修行に行っていることになっている[1]
キャラクターの設定

設定については後述する補足も参照。

長く伸ばしたブロンドヘアと黒い眉毛に、赤色の道着がトレードマークの格闘家。

母方の祖父にアメリカ人を持つクォーター[1]。実家は「マスターズ財団」と呼ばれる大企業で、ケンは御曹司という立場になる。現在はサンフランシスコ在住。

同門出身でシリーズの主人公であるリュウとは、育った環境も性格も違うが、師匠・剛拳のもとで少年時代を共に過ごした親友であり最大のライバルであり、後年では「全米格闘王」の異名で一目置かれる有名人にもなっている。

『ZERO』シリーズでは腰まで届くほど髪を伸ばしており、赤いリボンで先の方を縛っている。『ストリートファイターV』(以下『ストV』と表記)ではポニーテールである。
来歴

『ストI』では幼い頃から様々な格闘技を学び、ついには独自の格闘スタイルを確立したとされている。『スーパーストリートファイターII X』(以下『スパII X』と表記)以降は剛拳の弟子とされ、幼い頃に彼のもとへ弟子入りして格闘家への道を歩む。ケンが弟子入りするまでの経緯は明らかにされていないが、中平正彦の漫画『RYU FINAL』では父の書庫で見つけた文献が入門するきっかけだったとケン自ら語っている。そこで同じく弟子入りしていた少年・リュウと出会い、ともに修行の日々を過ごす。

その後、母の祖国[1]であるアメリカへ渡り、頼れる親族も友人も居ない[6]地で武者修行を開始。リュウがムエタイの帝王サガットを破ったと聞き、自身もストリートファイトをしながら全米格闘選手権やワールドバトルトーナメントツアーなどの数多くの格闘大会に出場し、優勝を飾る(『ZERO』)。また、その際に出会ったアメリカ人女性のイライザと恋人同士になり、その後しばらくは実戦から遠ざかる生活を送っていたが、リュウから届いた一通の手紙がきっかけとなり再び闘いに身を投じる(『ストII』)。

このとき行われた世界格闘大会後、イライザと結婚し、後にマスターズ財団を継ぎ社長職に就任する。叔父は政界に顔のきく一流のマネージャーであり、ケンに経営の才ありと見込んで経営学を学ぶようアプローチをかけていたが、格闘に夢中のケンに断られ続けていた[7]

前回の世界格闘大会から約3年後、再び格闘大会が開催されることを知り、リュウから再戦を望む手紙が届くが、イライザが妊娠中のため旅立ちをためらうも、イライザ本人に励まされ、旅立ちを決意する(『ストIV』)。リュウとの再戦を果たし、ケンが戻ってきてからしばらくして、イライザは無事出産を果たし、ケンは晴れて父親となる(『スパIV』)。

『ストII』から約7年が経った頃には息子・メルもすくすくと成長し、不本意ながら弟子も持つようになる(『ストIII』)。

仕事と家庭を持ったことで格闘家としての闘志が揺らぐときもあったが、多くの格闘家たちとの闘いや自分を支えてくれる家族の存在を力に変えることで、自分のやり方で自分の強さに磨きをかけ、リュウと再戦を果たすという目的を見つけ出す。

順風満帆なケンだったが、立場に変化が生じていく内に追い詰められていき、その最中にある事件のテロリストの首謀者という嫌疑をかけられたため、家族の元を離れ、地位を捨てて潜伏する(『ストリートファイター6』〈以下『スト6』と表記〉)。
人物紹介

リュウとは対照的に、社交的で派手好き。軟派で軽い性格だが、浮世離れした性格のリュウに比べると、常識的でもある。自信過剰でビッグマウスともとれる発言も見受けられるが、実はかなりの努力家である。リュウに置いていかれることに焦りを見せていた時期(下記参照)もあったが、誰よりもリュウの実力を認めている。『スト6』では性格に陰りが目立っている。

自身の髪の毛は元来黒髪で、自分で金髪に染めている[8](金髪なのに眉毛が黒いのはこのため)。『波動拳の謎』(新声社刊)によれば、中学の頃、髪を金髪に染めたのは不仲であった両親への反発がきっかけ。夫婦仲が良くなってからも、「仲良くしていないと不良になるぞ」という警告の意味で元に戻していない。

道着のデザインは色以外はリュウのものとよく似たものだが、リュウの道着の裾や袖が大きく破けているのに対し、ケンの道着はきちんと縫われていることが多い[9](『ストIII』や『NAMCO x CAPCOM』などの一部作品ではリュウのものと同じく袖が破けたものを着用している)。デザインが一新された『ストV』では道着を上半身肌脱ぎにし、道着と同色の差しが入った黒のスポーツウェア姿で、足に黒のレッグガードを着用し、黒のグローブを着用している。『スト6』では黒のスポーツウェアの上にESCと背に書かれた作業服を着て赤色の道着のズボンを身に着けている。

恋人がいる身でありながらもプレイボーイとしても有名。「女癖が悪い」「軟派」だと言われることもある。『ストII』ではリュウに「女なんぞにうつつを抜かしおって」と思われている[10]。『ポケットファイター』のエンディングではモリガンと買い物をしている所を運悪くイライザに見つかってしまい、ケンカになった。

『ストIII』では家業を継いで社長(時系列が『ストIII』より前の『スーパーストリートファイターIV』においても、ハカンの勝利メッセージで「マスターズの社長さん」と呼ばれている)になる。

弟子にショーンがいるものの、元々弟子を取るつもりはなく、強引に押しかけられた経緯もあり、少々持て余している。そのために当初はリュウにショーンを押し付けるなどしていたが、現在ではケン自身が本格的に指導をしている様子。

自分と妻イライザの顔がペイントされたクルーザーを所有していて、『ストIII 2nd』ではホームステージにこのクルーザーが登場する。漫画『RYU FINAL』にも同様のものが登場し、ショーンも恥ずかしがっている。

CAPCOM VS. SNK』シリーズでは、テリー・ボガードと試合開始前に演出が用意されており、SNK側ではテリーをライバル視している模様。また同じく御曹司であるロバート・ガルシアのガルシア財団と大会の共同出資をしているため、ガルシア財団とは交友関係を持つ。

ジャスティス学園』シリーズでは、「ケン・マスターズ格闘術」という名称で格闘技の通信教育にも携わっており、同作のキャラクターである若葉ひなたと委員長がこれを受講して格闘技を身に着けている。同作の「熱血青春日記」にて、この通信空手の教材には実際に炎を出すための方法や空中で連続回転する方法などは一切書かれていないことが判明しており、ひなたは「技名に炎が付いているから」などの理由だけで自力で手足から火を出せている。

『STREET FIGHTER 暗殺拳』では原作のような明るい好青年よりも、生意気な青年という性格。幼いころから格闘術を習っていて、父に連れられて剛拳道場に修行に来る。自信過剰で自分と同じくらいのリュウに戦いを挑み、リュウが籠手を着け終わった瞬間に顔面に不意打ちをするもボディブロー一発で倒れてしまう。格闘術を習いしばらくして、波動の修行をするために剛拳が若いころに暮らしていた場所に引っ越すと、そこで若い頃に豪鬼がノートに書き留めた伝承を見つける。波動拳の撃ち方を始めると、焦りから波動を掌に作り出すことすらできないケンは、剛拳が寺に入ると持ってきたノートを見て型を作る。このことから殺意の波動はリュウよりも先にケンが初めて使ったことになる。
関係のあるキャラクター
家族
イライザ
『ストII』のエンディングにて結婚。出会いは初代『ZERO』のエンディングで、全米格闘選手権に出場するケンにイライザが声をかけたのが馴れ初めとなっている。それ以前に発行された書籍『波動拳の謎』では出会いが異なり、アメリカに渡って間もない頃のケンがスーパーマーケットに入った強盗を全員ノックアウトして去った姿を見て、イライザが一目惚れしている
[8]。『ストIV』では新しい生命を宿したとあり、『?新たなる絆?』では仕事に追われるケンに距離を感じており、妊娠していることを言い出せずにいた。また、作中後半ではリュウを捕まえるための人質としてS.I.N社に拉致されてしまうが、ケンの手で救出される。イライザは、ガイルの妻であるユリアの妹であり、ガイルから見ると義妹にあたる。交友関係はかなり広く、イライザの誕生パーティーには多数の(カプコンキャラクターの)有名人が駆けつけていた。『ストV』ではニューヨークにオーガニックカフェをオープンさせている[11]。好きなものは家族と買い物[11]。嫌いなものは留守番[11]
メル
後にケンとイライザの間に生まれた息子。『ストIII』のエンディングに登場し、初代『ストIII』および『ストIII 2nd』ではケンの股間にストレートを浴びせて悶絶させている。初代『ストIII』および『ストIII 2nd』時に3歳、『ストIII 3rd』時に4歳。漫画『RYU FINAL』ではリュウが現れるたびに行われる対戦を、父をいじめに来たと誤解して姿を見るだけで泣き出すようになる。『ストIII』より先に稼動した『X-MEN VS. STREET FIGHTER』(以下『Xスト』と表記)のエンディングで初登場しており、ケンとゲームで対戦する姿が描かれた。この時には名前が設定されておらず、"KEN'S SON"(ケンの息子)と表記されていた。『ストV』では波動拳を「はじょーけん」と言い構えを取るが、撃つことはできない。一方、アーケードモードの「SFV」コースのエンディングではほんの微かにだが波動の光を放つことに成功しており、父から受け継がれた才能の片鱗を見せている。好きなものは両親とラットマン[11]。嫌いなものは歯磨き[11]
ショーン
『ストIII』でケンが持つようになった押し掛け弟子。初代『ストIII』および『ストIII 2nd』でのケンのエンディングや、『MARVEL VS. CAPCOM CLASH OF SUPER HEROES』のリュウのエンディングで、ケンがリュウに押し付ける様子が見られる。また、『ストIV』の勝利台詞中に「弟子入りはもう受け付けていない」という内容のものがあり、その頃には弟子入りしていた模様。『ストV』では、シャドルー四天王のF.A.N.Gに首を掴まれていたところを助ける。
ガイル
イライザの姉ユリアの夫で、ケンの義兄にあたる。メルからは伯父にあたり、ユリアは伯母、ガイルの娘クリスは従姉にあたる。
リュウとの関係

シリーズの主役的キャラクター・リュウとは幼い頃から剛拳のもとで修行を積んだ間柄であり、彼と最も関係の深いキャラクターの1人である。

リュウが巻いている赤い鉢巻は、ケンがかつて髪留めに使っていたリボンである。『ZERO2』のエンディングではリュウに渡すシーンや、劇場版アニメ『ストリートファイターII MOVIE』では額を怪我したリュウへの手当てで使用するシーンが描かれている。また、同映画内で行われた互いの拳を軽く当て合う挨拶は、後の多くの作品でも登場することとなる。

『ストII』では闘いから離れていたブランクがあるものの、ファイターとしての実力はリュウとまったく互角[12]。リュウと同門であるために彼と比較されることも多いが、リュウが他のファイターから概ね高い評価を得ているのに対し、ケンはリュウよりも格下に見られることや、「技こそリュウに似ているが実力は劣る」と低い評価を受けることが多い。しかし、どの作品でもリュウの良きライバルとして設定されており、『ストIII 3rd』では彼とともに自分の方が勝ち星は上と主張している。

また、リュウの親友ゆえに放浪癖のある彼の所在を知るためのお目付け役として見られることもあるため、そのことに苦言を呈することもあった[13]

中平正彦の漫画『ストリートファイターZERO』では、「リュウが殺意の波動に目覚めたときには彼を殺してでも止めるように」と、剛拳から言いつかっている。

実写映画『STREET FIGHTER 暗殺拳』では、暗黒の波動に呑まれかけ「滅・波動拳」を放とうとしたリュウを渾身の昇龍拳で止めた。この時、初めて炎の昇龍拳を発動させ、ケンは自身の腕を火傷している。修行を終えて剛拳と別れる際に「波動の炎にも耐えられる籠手」を受け取った。
補足


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