ケン・ニイムラ
2012年のケン・ニイムラ
生誕Jose Maria Ken Niimura del Barrio
(1981-10-19) 1981年10月19日(42歳)
スペイン マドリード
職業漫画家・イラストレーター
著名な実績国際漫画賞(2012年)
アイズナー賞(2019年)
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ケン・ニイムラ(1981年10月19日 - )は、スペイン・マドリード出身の漫画家・イラストレーター。日系スペイン人。
代表作に、2012年に国際漫画賞を受賞し、2018年に映画化された『I Kill Giants』(2009年)や、2019年にアイズナー賞の最優秀デジタルコミック賞を受賞した『Umami』(2018年)などがある。世界の主要なコミック市場(アメリカ、ヨーロッパ、日本)でオリジナル作品を出版しており、作品は最大12ヶ国語に翻訳されている。日本の東京を拠点に活動中。 1981年、日本人の父とスペイン人の母の間にスペイン・マドリードで生まれる。アーティストのマヌエラ・サンチェス・ゴンサレスのもとで教育を受け、その後、ラ・パルマ美術学校で、ぺぺ・ララス、エステル・ヒリ、カルロス・サルガドなどのアーティストと共に学ぶ。マドリード・コンプルテンセ大学では美術の学位を取得。また、エラスムス奨学金を得て、ブリュッセル王立美術アカデミーのイラストレーション学科でも学んだ。 H Studios、Arruequen、Epicentro出版社などの創設メンバーとして、自費出版の分野でアーティストとしてのキャリアをスタートさせる。アンソロジー『La senda delSamurai』(Arruequen)に掲載された『Oni』(2001年)など、スペインの雑誌や同人誌で数多くの短編を発表し、スペイン国内で数多くの賞を受賞。20歳のとき、出版社Amaniacoから『Underground love』を出版し、以後この出版社と仕事をする。この時期に発表した作品には『Clockworld』、『OtrasJaulas』、『Historietas』、『Qu4ttrocento』などがある。『Dokan』、『Minami』、『Shirase』などの雑誌にイラストを提供するほか、『Japones en Vinetas』シリーズ(Marc Bernabe)などのプロジェクトや、レプソル、サロン・デル・マンガ・デ・バルセロナ(現マンガバルセロナ)などの広告キャンペーンや、テレビチャンネル「クアトロ」の番組『La nochemanga』に登場するイラストを担当した。また、心理学博士モンセラット・ヒメネスの著書『Los ninos vienen sin manual de instrucciones』の装画とCM用イラストを制作した。2007年には、アジア欧州財団(ASEF)が推進する「LINGUA COMICA」プロジェクトに、Sarnath Banerjee、Gerald Gorridge、小野耕世など、アジアやヨーロッパで活躍する漫画家と共に参加している。 フランス・パリに移住。ジョー・ケリーが原作を担当し、イメージ・コミックから米国向けに出版された『I Kill Giants』(2009年)の制作に取り掛かる。この作品は2010年にアイズナー賞の「最優秀ティーンズ作品」部門にノミネートされ、2012年には国際漫画賞を受賞。さらに、2018年には映画化され、『バーバラと心の巨人』として公開された。『I Kill Giants』の成功により、Black(イタリア)、MANDALA(日本)、Popgun(アメリカ)、C'est Bon Anthology(スウェーデン)、Spera(アメリカ)、Fluide Glamour(フランス)などの国際誌とコラボレーションが実現。これらの作品はすべて短編集『Traveling』(Norma Editorial、2014年)に収録されている。 日本に住居を移し、2013年に小学館の漫画雑誌『月刊IKKI』で『ヘンシン』を連載。13話の短編集は、東京での生活を綴った架空の日記のようなものとなっている。カナイセイジのカードゲーム『ラブレター』の特装版や、オンラインマガジン『Slate』のイラストレーターとして活動するほか、『I Kill Giants』の作品から着想を得て、2013年に同名の楽曲を発表した音楽グループThe Naked and Famousとのコラボレーションを行った。同時期に『アメイジング・スパイダーマン』や『ゴッサム・アカデミー』などの読み切り作品も出版している。 2017年に、Panel Syndicateを通じてウェブコミック『Umami』の連載を開始。ファンタジー世界を旅する二人の料理人の冒険を描いた物語で、2019年にアイズナー賞の最優秀デジタルコミック賞を受賞している。約3年間、日本、ヨーロッパ、アメリカを行き来しながら仕事を行った後、浦島太郎、鶴の恩返し、一休さんといった日本の昔話を再解釈した物語『決して開けてはいけません』(2021年)を発表。オリジナル版はAstiberriから出版されている。1年後の2022年には、映画『スパイダーマン:スパイダーバース』に登場する人気キャラクター、ペニー・パーカーを主人公にした初の長編作品『ペニー・パーカー:アフタースクール』(マーベル・コミック)を発表。イラストレーターとして、近年では、中国ロレアル、スペインのビール会社マオウ、ジャド・アパトー、日本のロックバンドであるGRAPEVINE、NHKなどの仕事を手がけた。また、2022年には、KONAMIアクション&シューティングコンテストで優秀賞を受賞したゲーム『ツインビーLOOP! -光と闇の惑星の謎-』でグラフィックを担当した。
来歴
生い立ち
1997?2008年:キャリアの始まり
2009?2015年:『I Kill Giants』と『ヘンシン』
2016?2022年:『Umami』、『決して開けてはいけません』、『ペニー・パーカー』
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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