ケロヨン
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この項目では、『カエルのぼうけん』の主人公について説明しています。『20世紀少年』の登場人物については「20世紀少年の登場人物」をご覧ください。

ケロヨンとは、日本テレビ系『木馬座アワー』のコーナー『カエルのぼうけん』の主人公であるカエルの着ぐるみ。主なスーツアクターは小垣千代(のちに作者藤城清治の妻)や花巻五郎声優新井勢津朗。番組や公演により、スーツアクターは変更された。
目次

1 設定

2 来歴

3 関連番組

3.1 木馬座アワー

3.2 木馬座と遊ぼう

3.3 ケロヨンと遊ぼう

3.4 ケロヨンと三人組


4 CD

5 DVD

6 その他

7 参考文献

8 脚注

9 関連項目

10 外部リンク

設定

カエル屋敷に住む
ヒキガエルの息子(この設定は原作通り)だが、なぜか体は緑色。赤紫・黒・白(近年は紫・紺・白)のボーターラインのTシャツを着用。ブーツとスカーフは赤で、誕生当時のトレンドを反映させている。

性格は個性的で少々うぬぼれている以外、原作から大きく変更されている。明朗快活で友達思いだが、かなりおっちょこちょいなやんちゃ坊主で、羽目を外しておまわりさんに叱られたり、果ては牢屋に入れられたりしたことも。しかし考え方が前向きで何があっても『ケロッ』と立ち直る芯の強さも併せ持つ。

多趣味だが、特に自動車マニアで、自分で設計したカスタムカーでカーレースに参加するなど、自動車に乗るシーンが多い。これは藤城清治がカーマニアであることを反映している。

「ケ?ロヨ?ン!」「バハハーイ!」が口癖。当時どちらも大流行した。

「エルちゃん」というガールフレンドがいるが、原作のキャラクターでなかったこともあってか出番は少なめ。

数多い友達の中でも、大親友のアナグマさん・ネズミくん・モグラのモグちゃんは番組のレギュラーメンバーである(彼らは原作にも登場しているが、ケロヨン同様立場や性格が良くなっている)。また、司会を務める森あきこお姉さん(彼女だけは着ぐるみではない)とも仲良し。

アナグマさんは心優しく、みんなのお父さん的存在。川岸に住むネズミくんは社交的で仲間内では良識派。そしてモグちゃんは見た目も性格もかわいい、ケロヨンの良き弟分。そのかわいらしさからケロヨンに次いで人気が出た。


一方、ライバルとして、いたずら好きの片目のタヌキ・ギロバチと子分のヒロイヤがいる。乱暴者でケロヨンの車を壊すなどかなり酷いことをするが、子供番組の悪役の宿命か(?)いつもラストで強烈なしっぺ返しを喰らう。

番組の後期シリーズには、ケロヨンの相棒として赤い長靴を履いた「長靴を履いた猫のブーヨン」が登場している。「敵に塩を贈る」など子供には難しい内容の寸劇を2人が演じ、おねえさんが解説する場面もあった。彼のテーマソング「ブーヨンの歌」も作られた。悪役では「ドボンにデボンにショボン」(三人合わせて 「ド・デ・ショ!!(どうでしょう) 」になる)人間の三人組が登場した。

来歴

藤城のプロデュースによるキャラクター。放送開始当時は「ケロちゃん」という名前だった(“ケロヨン”という呼び方が定着した後も、劇中での愛称は「ケロちゃん」)。

当時としては大人気になり、関連グッズがよく売れ、日本武道館でイベントも開催。「ケロヨーン」「バハハーイ」は流行語になった。一例として、1967年5月に発売されたケロヨンのビニール人形は発売から2カ月で30万個を販売した[1]。「ケロヨン音頭」は「オバQ音頭」と肩を並べる子供向け音頭曲の定番として人気を集めた。1967年には『ケロヨンのぼうけん』、翌1968年には『ケロヨンの大自動車レース』(共に1991年にビデオ化され、1992年にレーザーディスク化された)、1970年には大阪万博のドキュメンタリー『ケロヨン万国博に行く』という映画も製作された。またこの間フジテレビでも、『スター芸能大会→対抗・スターかくし芸』のマスコットとしてレギュラー出演した。

1967年 - 1970年にかけてミュージカル化もされた。2000年には30年ぶりとなるケロヨンのミュージカル『藤城清治メルヘンの世界/等身大ぬいぐるみ人形ミュージカル?ケロヨンのぼうけん』が有楽町のヤクルトホールで上演された。藤城は、ケロヨンの声には拘りがあり、初代声優の新井勢津朗他界後、1990年代後半にミュージカル舞台「秘密の花園」日本青年館や、「不思議の国のアリス」ヤクルトホールなどでカップリング舞台として「ケロヨン」が一時的に復活した際に、小松伸(現、北川伸)がケロヨンの声を担当し、藤城の要望で2000年に復活した舞台「ケロヨンのぼうけん」で正式にケロヨンの声を担当する。

谷口千吉監督による、日本万国博覧会の記録映画『日本万国博』には、ケロヨンを中心とした木馬座のお祭り広場での公演(1970年4月28日?5月5日に催された「こどもまつり」内)の模様が一部、収録されている。その時の演出は花登筐、司会進行は大村崑であった。

昭和50年代に『ケロヨンのスケーティング』という番組が放送されていた。

2014年、藤城清治美術館那須高原のある栃木県のご当地キャラクターとしての活動を開始。「とちぎ未来大使」に任命された[2]
関連番組
木馬座アワー

1966年11月21日?1970年3月28日 日本テレビ系 月?土 11:00 - 11:20(再放送:同日 17:30 - 17:50)

木馬座が自ら全曜日一社提供していた。なお再放送は、当初はノンスポンサーだったが、やがて複数社提供へ変わった(一時的小田急電鉄単独提供の時もあり)。

カラー放送、16ミリフィルムによる収録。

カエルのぼうけん


原作:ケネス・グレアムたのしい川べ

プロデュース:藤城清治

音楽:いずみたく

日本テレビ系 月?土 11:00 - 11:20
前番組番組名次番組
ジャングルおじさん木馬座アワー
(本放送)11:00 - 日曜大工110番
11:15 - ロンパールーム
日本テレビ 月?土
平 - 少年ジェット(再)
土 - サムスニードのゴルフ
(以上17:15 - 17:45)
17:50 - 天気予報木馬座アワー
(再放送)チビラくん
(再)

木馬座と遊ぼう

1967年10月5日?1969年9月 日本テレビ系

木曜 19:30 - 20:00(1967年10月?1968年3月)→土曜 18:00 - 18:30(1968年4月?1969年9月)

木曜時代はヤクルト本社の一社提供。土曜時代は複数社提供。

カラー放送、16ミリフィルムによる収録。

日本テレビ系 木曜 19:00 - 19:30
前番組番組名次番組
スターもびっくり ものまね大行進
※金曜19:00へ移動
ここまでYTV制作木馬座と遊ぼう意地悪ばあさん(ドラマ第1作)
※火曜22:00より移動
再びYTV制作
日本テレビ系 土曜 18:00 - 18:30
ジャングル・パトロール木馬座と遊ぼう再放送枠

ケロヨンと遊ぼう

1971年4月?9月 TBS系 月?金 17:35 - 17:45

制作:スポニチフィルムニュース社、木馬座。

カラー放送、16ミリフィルムによる収録。

TBS系 月?金 17:35 - 17:45
前番組番組名次番組
17:35 - レッツゴースケーティング

17:40 - ニュースターボイスケロヨンと遊ぼう17:30 - マンガ大作戦
17:40 - ウルトラファイト(再放送)

ケロヨンと三人組

1971年10月?12月31日 日本テレビ系 月?土 8:05 - 8:20

一貫してノンスポンサー。

カラー放送、16ミリフィルムによる収録。

日本テレビ系 月?土 8:05 - 8:20
前番組番組名次番組
チビラくんケロヨンと三人組7:25 - おはよう!こどもショー
8:15 - ムシムシ大行進

CD

ケロヨン・ソングブック-木馬座レコードの世界-(2002年6月21日、バップ)

ケロヨンと藤城清治ミュージカルの世界(2008年7月23日、キングレコード、2枚組)


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