ケルト語派
話される地域ヨーロッパ西部
言語系統インド・ヨーロッパ語族
ケルト語派
下位言語
大陸ケルト語
島嶼ケルト語
ISO 639-5
ケルト語派(ケルトごは)は、インド・ヨーロッパ語族の語派の一つ。ケントゥム語に属す。元々ヨーロッパに広く栄えていたケルト人によって話されていたが、ローマ人やゲルマン人に追われ、現在はアイルランド、イギリス、フランスの一部地区に残る少数言語となっている。イタリック語派とはいくつかの共通点があり、また、語彙の点でゲルマン語派との一致も見られる。 大別して2点あり、まず印欧祖語の語頭及び母音間の *p が消滅している点が挙げられる。 父魚 もう一つは印欧祖語の *k? 及び *kw の推移である。現存するケルト語には、これらを [p] に変えたPケルト語と、印欧祖語に近い形で保存しているQケルト語の2種類がある。 オガム文字と呼ばれる独特の文字を持っていた。 もう一つ当語派起源の文字としてカロリンガ体が挙げられる[要出典]。これはラテン文字だが丸っこく、縁が植物の様に太くなっているもので、原始宗教において植物を信仰していたケルト民族の影響が出た書体とも言える[要出典]。 ケルト人が先住民族だった名残はヨーロッパの地名に表れており、ロンドン・パリ・ベルン等の地名はケルト語起源である[要出典]。
現在も使われている言語
アイルランド語: Teangacha Ceilteacha
ウェールズ語: Ieithoedd Celtaidd
ブルトン語: Yezhou keltiek
スコットランド・ゲール語: Cananan Ceilteach
コーンウォール語: Yethow Keltek
マン島語: Chengaghyn Celtiagh
発音の特徴
英語fatherfish
ラテン語paterpiscis
アイルランド語athairiasc
文字
地名
分類
ゲール語(ゲーリック語)(Qケルト語)
古アイルランド語
アイルランド語(アイルランド・ゲール語)
スコットランド・ゲール語
マン島語(マンクス語、1974年に消滅したが、人為的な努力により復活)
ブリソン諸語(Pケルト語、ブリタニック語とも)
古ウェールズ語 - ウェールズ語
カンブリア語
古コーンウォール語
古ブルトン語 - ブルトン語(ブルターニュ語)
大陸ケルト語
ガリア語(ゴール語)
ガラティア語(ガラテヤ語)
レポント語
ケルティベリア語
ルシタニア語
ケルト語碑文の諸言語
脚注[脚注の使い方]^ Hammarstrom, Harald; Forkel, Robert; Haspelmath, Martin et al., eds (2016). ⇒“Celtic”. Glottolog 2.7. Jena: Max Planck Institute for the Science of Human History. ⇒http://glottolog.org/resource/languoid/id/celt1248
参考文献
亀井孝・河野六郎・千野栄一編著『言語学大辞典セレクション ヨーロッパの言語』三省堂。ISBN 4-385-15205-5
関連項目
ケルト祖語
イタリック・ケルト語派
歴
インド・ヨーロッパ語族
語派
インド・ヨーロッパ祖語
アナトリア語派
トカラ語派
ヘレニック語派
アルバニア語派
アルメニア語派
インド・イラン語派
インド語派
ヌーリスターン語派
イラン語派
バルト・スラヴ語派
バルト語派
スラヴ語派
ゲルマン語派
イタロ・ケルト語派(仮説)
ケルト語派
イタリック語派
古代バルカン諸語
ケントゥム語とサテム語
仮説
文化
クルガン仮説
アナトリア仮説
クルガン
サマラ文化
クヴァリンスク文化
スレドニ・ストグ文化
マイコープ文化
ヤムナ文化
ドニエプル・ドネツ文化
アファナシェヴォ文化
シンタシュタ文化