ケライノー(古希: Κελαιν?, Kelain?, ラテン語: Celaeno)は、ギリシア神話に登場する女性の名前である。この名前は Kelaino(暗黒)に由来し、「黒い女」の意である。同名の女性が複数知られている。以下に挙げるものの他にもダナオスの娘の一人や、アポローンと交わってデルポスの母となった女性がいる[1]。 アルテミスに仕える七柱の昴の女神姉妹「プレイアデス」の一柱。アトラースとプレーイオネーの娘。 海神ポセイドーンの愛人となり、その間にリュコスとエウリュピュロスを産んだ。 ギリシア神話の怪物ハルピュイア(ハーピー)の3姉妹の1人で、ウェルギリウスの叙事詩『アエネーイス』第3巻に初登場する。タウマースとエーレクトラー(オーケアノスの娘)の娘で、虹の女神イーリスの姉妹である。『アエネーイス』では「恐ろしいケライノー」と呼ばれ、ハルピュイアの中で最長老だったが、アイネイアース達に予言を告げる[2]。
アトラースの娘
タウマースの娘
出典^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店、1960年、ISBN 4-00-080013-2、122頁。
^ マイケル・グラント、ジョン・ヘイゼル『ギリシア・ローマ神話事典』大修館書店
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