ケムニッツ・モデル
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"ケムニッツ・モデル"
鉄道線のミットヴァイダ駅(ドイツ語版)に停車するシティリンク(2016年撮影)
基本情報
国 ドイツ
所在地ザクセン州
種類路面電車普通鉄道トラムトレイン[1][2]
路線網4系統(2020年現在)[1][2]
開業2002年12月14日(C11号線)[3][2]
運営者シティバーン・ケムニッツ(ドイツ語版)[3][4]
使用車両バリオバーンシティリンク[2]
路線諸元
軌間1,435 mm[1][3][2]

路線図(2020年現在)

CB523号線(紫線)を除く

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ケムニッツ・モデル(ドイツ語: Chemnitzer Modell)は、ドイツケムニッツ路面電車であるケムニッツ市電と近郊都市へ向かう鉄道路線の直通運転トラムトレイン)の名称。ケムニッツ中心部と郊外のアクセス向上を目的に2002年から運行を開始し、2020年現在はケムニッツ市が運営するシティバーン・ケムニッツ(ドイツ語版)(City-Bahn Chemnitz)によって運営されている[1][3][4]
概要

トラムトレインは、路面電車普通鉄道の規格[注釈 1]が異なる2つの鉄道路線の間で直通運転を行い、沿線の利便性を向上させる輸送形態である。1992年ドイツカールスルーエで始まった「カールスルーエ・モデル」と呼ばれる最初のトラムトレインは高い成功を収め、ケムニッツが属するザクセン州でも大きな支持を集めた。これを受け、1990年代以降同都市を走る路面電車のケムニッツ市電と郊外の鉄道路線の直通運転に関する検討が始まった。これが、後に「ケムニッツ・モデル」と呼ばれる事となるトラムトレインである[3][5][6]

ケムニッツには各鉄道路線のターミナル駅としてケムニッツ中央駅(ドイツ語版)が存在し、ケムニッツ市電も駅前に乗り入れを行っていたが、歴史的な経緯からケムニッツ中央駅は市内中心部から離れた場所に位置しており、郊外と中心部のアクセス向上が求められていた。そこで、鉄道路線へ路面電車車両の直通が可能とするよう整備を行う事で、列車の乗り換えを行うことなく郊外と中心部の往来が可能とし、公共交通機関の利便性の向上のみならずケムニッツと各都市の繋がりを高める効果がもたらされている。2020年時点で4系統のトラムトレインが存在するが、2021年以降開通予定のアウエ方面の系統を含め、長期に渡る路線網の整備が予定されており、合計6段階にも及ぶ計画がすべて完成した際には、トラムトレインを含めたケムニッツ市電の営業キロは278 kmにまで拡大する事になっている[2][3][7][5][6]
系統

2020年の時点で、ケムニッツ・モデルのトラムトレインとして運行が行われているのは以下の4系統である。
C11号線鉄道線のシュトルベルク駅(ドイツ語版)に停車するC11号線の電車(バリオバーン)(2017年撮影)

ケムニッツのトラムトレインのテストケース(Stage 0)として最初に計画・整備が行われたのは、ケムニッツ中央駅前(ドイツ語版) - アルトケムニッツ駅(ドイツ語版)を結ぶ路面電車路線と、同駅から郊外のシュトルベルク駅(ドイツ語版)を結ぶ鉄道路線である[8][3]

路面電車の乗り入れに際し、従来非電化路線であったアルトケムニッツ - シュトルベルク間の電化が実施されたが、ドイツの普通鉄道規格に基づいたため電圧は直流750 Vとなり、路面電車(直流600 V)と異なる事から直通用車両は複電圧仕様となった。また、鉄道路線は従来の単線のまま残されたため、列車交換が可能な2箇所の駅で適切に離合(行き違い)が行われるよう最新の列車集中制御装置が整備された。他にも路面電車規格に適合した新駅の建設、ケムニッツ中央駅やシュトルベルク駅の路線バスとの接続の改善など多数の改良工事が実施された[8][3]

2002年12月14日から始まった直通運転は盛況を博し、開業前(1998年)から開業6年目(2008年)までにケムニッツ - シュトルベルク間の利用客は866 %も増加した。当初は「522号線」という系統名であったが、2020年現在はC11号線(Linie C11)として運行されている。また、次項で述べるケムニッツ中央駅への路面電車の乗り入れに合わせて2013年にC11号線も中央駅への延伸が行われている[8][2][9]

鉄道路線と路面電車路線が接続するアルトケムニッツ駅(ドイツ語版)(2002年撮影)

C11号線
経路路面電車路線鉄道路線
ケムニッツ中央駅(ドイツ語版)
(Chemnitz Hbf.)アルトケムニッツ(ドイツ語版)
(Chemnitz-Altchemnitz)シュトルベルク駅(ドイツ語版)
(Stollberg)
営業キロ6.8km16.3km
最高速度60km/h80km/h
使用車両バリオバーン(NGT6-LDZ)
備考・参考[3][2][10][11]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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