ケベック・ウィンター・カーニバル(仏語:Carnaval de Quebec、英語:Quebec Winter Carnival)は、毎年1月から2月にかけて、カナダのケベック・シティーで、17日間の日程で行われる雪祭りである。世界最大規模の冬の祭といわれる[1]。
さっぽろ雪まつり、ハルビン氷祭り、そしてこのケベック・ウィンター・カーニバルは、『世界三大雪まつり』と呼ばれている。
概要マスコットのボノム氷の城
元々は1894年に始まったもので、途中、2度の世界大戦や世界恐慌で中断されながらも続けられてきた。1955年に、ケベック市民の手で従来のカーニバルに手が加えられ、現在の形となった。またこの時、マスコットであるボノム(Bonhomme)が誕生した。有名なリオデジャネイロのカーニバル、ニューオーリンズのマルディグラに次ぐ、世界第3位のカーニバルともいわれる[1]。
雪のため、開催前に備品が壊れたり、期間中にも、悪天候のため様々なハプニングがあったりしながらも、現在に至るまで続けられている。マスコットのボノムは、他の国のカーニバルを訪問したり、アイスホッケーの試合の始球式(フェイスオフ)にゲストとして登場したりもしている。
マイナス30度の寒さの中、世界から50近いチームが集まって、それぞれが「自由」をテーマに雪像を製作するのを始め、下記のようななイベントが毎年準備されている。
犬ぞりレース:人間が乗ることもできる。
カヌーレース:半ば結氷したセントローレンス川をカヌーで上るレース
パレード:雪の女王が選ばれ、イルミネーションで彩られたフロートに乗ってパレードを行う。
イグルー(イヌイットの氷の住居)の製作実演
凍った池での釣り大会
水着姿でのバレーボール大会
また、氷の遊園地や氷の城といったアトラクションもある。トナカイやバファローの肉の串焼きやスープが供されたり、メープルシロップの即売が行われたりもする。かつてはバレル・ジャンピング(樽をいくつも並べて、その上を飛び越える)もあり、かなりの観客を集めていた。[1][2][3]
アトラクションではないが、祭の時期、ケベックシティーの近郊にアイスホテルが出来るため、祭見物の傍ら、そこを利用する観光客もいる。このホテルにはバーや礼拝堂があり、礼拝堂では結婚式も挙げられる。[4][5][6]
脚注^ a b c ⇒Carnaval de quebec
^ ⇒JITA tourism assistance
^ ⇒世界のカーニバル
^ ⇒|ココ☆モントリオール/Coco☆Montreal
^ Ice Is Nice for a Winter Wedding, The New York Times, Susan Catto, December 19, 2004
^ 10 dream wedding locations, Irish Independent, Ian McCurrach , May 27, 2009
関連項目
謝肉祭
マルディグラ
リオのカーニバル
外部リンク
⇒Carnaval de Quebec(英語版とフランス語版がある、リンク先は英語版)