ケフェウス座
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ケフェウス座Cepheus
ケフェウス座の恒星
属格形Cephei
略符Cep
発音英語発音: [?si?fi?s]もしくは英語発音: [?si?fju?s]; 属格:/?si?fia?/
象徴ケーペウス[1]
概略位置:赤経 20h 27m 14.8s -  09h 03m 19.8s[2]
概略位置:赤緯+88.66° - +53.35°[2]
20時正中10月中旬[3]
広さ587.787平方度[4]27位
バイエル符号/
フラムスティード番号
を持つ恒星数43
3.0等より明るい恒星数1
最輝星α Cep(2.460
メシエ天体数0
確定流星群無し
隣接する星座こぐま座
りゅう座
はくちょう座
とかげ座
カシオペヤ座
きりん座
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ケフェウス座(ケフェウスざ、ラテン語: Cepheus)は、現代の88星座の1つで、プトレマイオスの48星座の1つ[5]古代ギリシアの伝承に登場するエチオピアの王ケーペウスをモチーフとしている[1]天の北極の近くに位置しており、北緯37°より北の地域では、星座全体が地平線に沈むことのない周極星となる。
主な天体
恒星「ケフェウス座の恒星の一覧」も参照

1個の2等星と4個の3等星が五角形に並んでいる。地球歳差運動により、今後数千年の間にγ星やα星が北極星となるものと考えられている[6]

2023年10月現在、国際天文学連合 (IAU) によって4個の恒星に固有名が認証されている[7]

α星見かけの明るさ2.460 等、スペクトル型A8Vn のA型主系列星で、2等星[8]。ケフェウス座で最も明るい恒星で、唯一の2等星である。アラビア語で「2つの前腕のうち先行する一方」を意味する言葉に由来する[9]「アルデラミン[10](Alderamin[7])」という固有名が認証されている[7]

β星分光連星を成す3.2 等のB型準巨星Aa と6.6 等のBe星Ab のペアと8.63 等のA型主系列星B の3つの星による三重星[11]だが、Aa-AbのペアとBがたまたま同じ方向にあるのか連星系を成しているのかは定かではない[12]。Aa星は、脈動変光星の分類の1つ「ケフェウス座β型変光星 (Beta Cephei variable, BCEP)」のプロトタイプとされており[13]、約0.19 日の周期で3.12 等から3.17 等の範囲で明るさを変化させる[14]。Aa星には、アラビア語で「(羊の)群れ」を意味する言葉に由来する[9]「アルフィルク[10](Alfirk[7])」という固有名が認証されている[7]

γ星:太陽系から約45 光年の距離にある、見かけの明るさ3.21 等の連星系[15]。スペクトル型K1III-IVCN1、約1.4 太陽質量 (M☉) の巨星の主星Aと、約0.4 M☉の伴星Bが、約20 天文単位離れた軌道で互いに公転している[16]1988年、主星Aに惑星質量天体が存在する可能性を示唆する研究が発表され[17]2003年に系外惑星Abが発見された[18][19]。主星Aa には、アラビア語で「羊飼い」を意味する言葉に由来する「エライ[10](Errai[7])」という固有名が認証されている[7]

ξ星:見かけの明るさ4.29 等の連星系[20]。位置天文連星 (astrometric binary) を成す4.8 等のAm星Aa と6.3 等のF型主系列星のAb のペアと6.4 等のF型主系列星Bの3つの星が三重連星系を形成している[21]。Aa星には「クルハ[10](Kurhah[7])」という固有名が認証されている[7]

このほか、以下の恒星が知られている。

δ星:太陽系から約920 光年の距離にある、F型超巨星とB型星の連星系[22]。主星Aは、イギリスの天文家ジョン・グッドリック1784年から1785年にかけての観測で変光していることが発見された[23][24]。現在は古典的セファイド変光星[注 1](ケフェウス座δ型変光星、DCEP)のプロトタイプとされており[13]、約5.37 日の周期で3.48 等から4.37 等の範囲でその明るさを変える[25]

ζ星:太陽系から約590 光年の距離にある、見かけの明るさ3.35 等、スペクトル型K1.5Ib の赤色超巨星で、3等星[26]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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