ケネディ宇宙センター
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ジョン・F・ケネディ宇宙センター
John F. Kennedy Space Center


上空から見たケネディ宇宙センター本部棟(南向き)
組織の概要
設立年月日1962年7月1日 (1962-07-01)
継承前組織.mw-parser-output .plainlist--only-child>ol,.mw-parser-output .plainlist--only-child>ul{line-height:inherit;list-style:none none;margin:0;padding-left:0}.mw-parser-output .plainlist--only-child>ol li,.mw-parser-output .plainlist--only-child>ul li{margin-bottom:0}

Launch Operations Directorate

Launch Operations Center

管轄アメリカ合衆国連邦政府
本部所在地アメリカ合衆国フロリダ州メリット島
.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯28度31分26.61秒 西経80度39分3.06秒 / 北緯28.5240583度 西経80.6508500度 / 28.5240583; -80.6508500
人員13,100人(2011年)
年間予算US$350 million(2010年)
行政官

ロバート・D・カバナ(センター長)

ジャネット・E・ペトロ(副センター長)

上位組織NASA
ウェブサイト ⇒NASA KSC ホームページ
地図
白色の部分がKSC、緑色の部分はCCAFS

脚注
[1]

ジョン・F・ケネディ宇宙センター(ジョン・F・ケネディうちゅうセンター、: John F. Kennedy Space Center, KSC)は、アメリカ合衆国フロリダ州ブレバード郡メリット島にある、アメリカ航空宇宙局 (NASA) のフィールドセンターの一つで、有人宇宙船発射場、打ち上げ管制施設及びペイロード整備系から構成される中核的研究拠点[2]。フロリダ州の東海岸に位置しており、ケープカナベラル空軍基地 (CCAFS) の隣にある。
概要

ケネディ宇宙センターは1968年12月以来、NASAの第一の有人宇宙飛行の打ち上げ施設となっている。アポロスカイラブ及びスペースシャトルの計画のための打ち上げ運用は、ケネディ宇宙センター第39発射施設から実施され、ケネディ宇宙センターにより管制された。最初のアポロ有人宇宙飛行とすべてのマーキュリー計画及びジェミニ計画のフライトはケープカナベラル空軍基地から飛び立ったが、その打ち上げはケネディ宇宙センター及びその前身機関 (Launch Operations Directorate) により管制された[3][4]。ジェミニ計画の4番目のミッションから始まった、フロリダ州にあるNASAの打ち上げ管制センター(当初はマーキュリー管制センターと呼ばれた)は、ロケットの打ち上げ直後にミッション・コントロール・センターに管制を引継ぐ。一方で、より重要なミッションでは、ミッション全体にわたって管制権を保持する。[5][6]

加えて、ケネディ宇宙センターは無人打ち上げや商業乗員の打ち上げミッションのほか、地球から離れた場所の探査に向けた食料生産や現地資源有効利用(英語版)の研究[7] なども行っている。2010年以降、ケネディ宇宙センターは産官学連携を通して、マルチユーザーの宇宙港となるべく働いており[8]、その一環として2015年に新しい発射台 (LC-39C) を設置した。

ケネディ宇宙センターの144,000エーカー (580 km2)の敷地内には、およそ700の施設が集まっている[9]。その独特の施設の中には、NASAの大型ロケットの組み立てに使用される、高さ525フィート (160 m)のビークル組立棟や、宇宙飛行士などの乗組員宿舎であるオペレーション・アンド・チェックアウト・ビルディング(O&C)、3マイル (4.8 km)の長さをもつシャトル着陸施設、観光客向けに一般公開されているビジターコンプレックス(英語版)などがある。
設立の経緯

アメリカ軍は1949年から、後にケープカナベラル空軍基地となる場所で、打ち上げ業務運用を実施していた。1959年12月に、国防総省は5,000人の人員とともにミサイル発射研究所 (Missile Firing Laboratory) をNASAに移転し、NASAのマーシャル宇宙飛行センターの下に、打ち上げ運用部 (Launch Operations Directorate) を設置した。

ジョン・F・ケネディ大統領が1961年に述べた「1960年代の間にへの有人飛行を実現する」とした目標にあわせて、打ち上げ業務運用の拡張が要求された。1962年7月1日、打ち上げ運用部はマーシャル宇宙飛行センターから分離され、打ち上げ運用センター (Launch Operations Center; LOC) となった。また、ケープカナベラルは、7,500,000-重量ポンド (33,000 kN)の推力でサターンV型ロケットを打ち上げるために必要な、高さ363-フート (111 m)の新しい発射施設の設計を受け入れるには不十分だった[注 1]。そのため、メリット島のケープカナベラルの隣に、新しい打ち上げ運用センターを建設する決定が下された。

NASAは1962年に土地の取得に乗り出し、131平方マイル (340 km2)の土地の所有権を獲得した。さらにフロリダ州との交渉の結果、87平方マイル (230 km2)の土地を追加で取得した。[10] ケネディ宇宙センターの工業地域にある主要な建物は、建築家のチャールズ・ラックマン(英語版)により設計された[11]。建設作業は1962年11月に始まり、ケネディ大統領は建設現場を1962年に二回訪問した。そして、ケネディ大統領が暗殺される1963年11月22日のちょうど一週間前にも再び訪れている。[12]

1963年11月29日、施設は当時のリンドン・B・ジョンソン大統領の発した大統領令11129号により、現在の名称であるケネディ宇宙センター (John F. Kennedy Space Center; KSC) と命名された[13][14]。このジョンソン大統領の命令は、民生用の打ち上げ運用センターと軍用のケープカナベラル基地の両方を(the facilities of Station No. 1 of the Atlantic Missile Range[注 2] として)ジョン・F・ケネディ宇宙センターの呼称の下に統合したものだった。これは、世間では両者が統合していると混同される事態を引き起こした。当時のNASA長官ジェイムズ・ウェッブは、これについて指示文を発して、「ケネディ宇宙センター」(Kennedy Space Center) の名称は、打ち上げ運用センターにのみ適用されたもので、一方で空軍は、この軍用発射場を「ケープケネディ空軍基地」(Cape Kennedy Air Force Station) と改名する一般命令を出したことを明らかにした。[15]
立地地域

フロリダ州の東海岸メリット島に位置し、大西洋に面するケープカナベラルの北北西にケネディ宇宙センターがある。マイアミジャクソンビルの中間のフロリダ州スペースコーストに位置している。敷地は長さ55km、幅約10kmで219平方マイル (570 km2)の広さがある。

ケネディ宇宙センターはフロリダ州の主要な観光地であり、オーランドから車で約一時間ほどの所にある。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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