ケネス・アルフォード
Kenneth Alford
渾名イギリスのマーチ王
生誕1881年2月21日
ロンドン、イーストエンド
死没 (1945-05-15) 1945年5月15日(64歳没)
サリー
所属組織 イギリス陸軍
イギリス海軍(海兵隊)
軍歴1895 - 1944
出身校en:Royal Military School of Music
テンプレートを表示
.mw-parser-output .listen .side-box-text{line-height:1.1em}.mw-parser-output .listen-plain{border:none;background:transparent}.mw-parser-output .listen-embedded{width:100%;margin:0;border-width:1px 0 0 0;background:transparent}.mw-parser-output .listen-header{padding:2px}.mw-parser-output .listen-embedded .listen-header{padding:2px 0}.mw-parser-output .listen-file-header{padding:4px 0}.mw-parser-output .listen .description{padding-top:2px}.mw-parser-output .listen .mw-tmh-player{max-width:100%}@media(max-width:719px){.mw-parser-output .listen{clear:both}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .listen:not(.listen-noimage){width:320px}.mw-parser-output .listen-left{overflow:visible;float:left}.mw-parser-output .listen-center{float:none;margin-left:auto;margin-right:auto}}行進曲『ボギー大佐』アメリカ海軍軍楽隊(英語版)による演奏この音声や映像がうまく視聴できない場合は、Help:音声・動画の再生をご覧ください。
ケネス・ジョゼフ・アルフォード(Kenneth Joseph Alford、本名:フレデリック・ジョゼフ・リケッツ(Fredrick Joseph Ricketts)、1881年2月21日 - 1945年5月15日)は英国の軍楽隊の作曲家である。ジョン・フィリップ・スーザになぞらえて「イギリスのマーチ王」と呼ばれた。
代表作の『ボギー大佐』は、後年『クワイ河マーチ』の名で映画『戦場にかける橋』のテーマ音楽に用いられ、国際的にいっそう有名になった。 1895年に王立アイルランド師団に楽隊員として入隊し、1927年に英国海兵隊の軍楽指揮者に任命される。1944年に少佐の地位を得て除隊。当時は軍人が外部に興味があると思われていなかったため、フレデリックは作曲家として偽名を用いた。ペンネームは長男の名(ケネス)と自らのミドルネーム(ジョゼフ)、母親の旧姓(アルフォード)を合わせて作り出したものである。19世紀イングランドの賛美歌作曲家ヘンリー・アルフォード(Henry Alford)とは別人であって、何の関係もない。 英国の軍楽を世界に知らしめたことが評価され、除隊後、名誉少佐となったが政府から勲章が授与されることは無かった。
略歴
作品一覧
軍隊行進曲
『シン・レッド・ライン』 The Thin Red Line(1908):王立アイルランド師団の愛称にちなんでいる。この名は、クリミア戦争中に英国兵士がロシア軍の進攻を阻止したシン・レッド前線にちなんでいる。1925年まで出版されず、それまで他の軍楽隊が楽譜を入手することができなかった
『ホーリールード』 Holyrood(1912):おそらくエディンバラのホーリールードハウス宮殿にちなんでいる
『騎哨』 The Vedette(1912):「騎哨」とは、乗馬した哨兵のこと。インド時代におそらく作曲者が馴染んだ軍隊用語だが、こんにちでは滅多に使われない
『ボギー大佐』 Colonel Bogey(1914):ゴルフ用語にちなむといわれる
『偉大なる小陸軍』 The Great Little Army(1916):第一次世界大戦中にフランスに派遣されたイギリス軍のこと
『後甲板にて』 On the Quarter Deck(1917)
『海軍士官候補生』 The Middy(1917)
両作ともに、おそらくユトランドの戦いを記念して作曲
『号砲』 The Voice of the Guns(1917):「銃声」「砲声」とも。映画『アラビアのロレンス』で用いられた
『消えた軍隊
『マッド少佐』 The Mad Major(1921):戦功十字章と殊勲章を授与された、グレアム・シートン=ハッチンソン少佐のこと
『空挺部隊』 Cavalry of the Clouds(1923):新設されたイギリス空軍への敬礼
『ダニーディン』 Dunedin(1928):ニュージーランドの同名の土地で1925年から1926年まで開催された万国博覧会にちなんでいる
『懐かしのパナマ』 Old Panama(1929):パナマ運河経由でニュージーランドのダニーディンから帰国した際に作曲
『ヘッドマスター・ジョリーズ』 HM Jollies(1929):「ヘッドマスター・ジョリーズ」とはイギリス海軍の愛称。作曲者は当時、海軍に転属したばかりであった
『セント・ジョージの軍旗』 The Standard of St George(1930):英国近衛騎兵の有色人中隊を閲兵して着想
By Land and Sea(1941):高級副官の指令によって儀式用の行進曲として作曲
『ナイルの陸軍』(ナイルの守り) Army of the Nile(1941):枢軸国の侵攻をエジプトで食い止めた、ウェーヴェル元帥に献呈
『イーグル・スクヮドロン』 Eagle Squadron(1942):アメリカ合衆国が参戦する前に、英空軍飛行中隊に志願したアメリカ人兵士のこと。