ケニー・クラーク
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

この項目では、ドラマーについて記述しています。アメリカンフットボール選手の同名の人物については「ケニー・クラーク (アメリカンフットボール)」をご覧ください。

ケニー・クラーク
Kenny Clarke
ケニー・クラーク(1971年)
基本情報
出生名Kenneth Clarke Spearman
別名Klook
生誕 (1914-01-09) 1914年1月9日
出身地 アメリカ合衆国 ペンシルベニア州ピッツバーグ
死没 (1985-01-26) 1985年1月26日(71歳没)
フランス モントルイユ
ジャンルジャズ
職業ドラマー
担当楽器ドラム
活動期間1931年 - 1984年
レーベルサヴォイブルーノートインパルス!
共同作業者ケニー・クラーク=フランシー・ボラン・ビッグ・バンドモダン・ジャズ・カルテットジョニー・グリフィンディジー・ガレスピー

ケニー・クラーク(Kenny Clarke、本名 Kenneth Clarke Spearman、1914年1月9日 ? 1985年1月26日)は、アメリカジャズドラマー、バンド・リーダー。ビバップ・スタイルのドラミングを築き上げた一人。クロック(Klook)の愛称で親しまれ、また後年にはリアカット・アリ・サラーム(Liaqat Ali Salaam)としても知られた。
来歴

1940年代初頭、ニューヨークのジャズ・クラブ「ミントンズ・プレイハウス」のハウス・ドラマーとして「アフターアワー・ジャムズ」に参加、ビバップの誕生からモダン・ジャズへの過渡期をここで過ごす。

シドニー・ベシェを含む初期の世代と同様、チャーリー・パーカーディジー・ガレスピーセロニアス・モンクカーリー・ラッセルらのバップ・スタイルの出現時の主要なイノベーターらと協演した。また、この時期には、サヴォイ・レコードの専属ドラマーとして多くの作品を録音した。

多くのミュージシャンらがミントンから他のプロジェクトに移って行った際に、若いピアニストで作曲家のジョン・ルイスヴィブラフォン奏者のミルト・ジャクソン、そしてベーシストのレイ・ブラウンも加わり、「モダン・ジャズ・カルテット」を結成し、コニー・ケイにドラマーの座を譲るまでの4年ほど在籍した。

晩年は主にパリで暮らし、彼のふだんのバンド仲間や来仏したアメリカのミュージシャンとの演奏、録音をおこなった。

1985年、モントルイユ(フランス)にて71歳で死去。1988年、『ダウン・ビート』誌の「ダウン・ビート・ジャズ・ホール・オヴ・フェイム(ダウン・ビートのジャズの殿堂)」に推挙される。
演奏スタイル

ケニー・クラークの演奏スタイルは、ドラムにおいてビバップ・スタイルの先駆者的存在でありながら、非常に完成されたものであることがわかる。

そのスタイルの基本は三連符「トリプレット」によるものであるが、フィル・インで8分音符や16分音符の連打を用いることも多い。彼のシンバルレガート中の左手のコンピングはテーマ、及びソリストのフレーズのアクセントを正確に捉え、難なく叩ききってしまう。

彼のソロのフレーズの特徴は、2拍分の三連符の頭にアクセントを置き、6つ割りにして叩くフレーズが多い。また、ミディアム・テンポの時は16分音符を6つ割りにするフレーズも用いる。

ケニー・クラークは多くの後進ドラマーに大きな影響を与え、とくにアート・ブレイキーマックス・ローチについては同世代のドラマー達の中でもこのフレーズが顕著に現れている。
ディスコグラフィ
ソロ及び共作アルバム

『テレフンケン・ブルース』 - Telefunken Blues (1955年、
サヴォイ) ※共演:ヘンリー・コーカー、フランク・モーガン、フランク・ウェスミルト・ジャクソンパーシー・ヒース

『アーニー・ウィルキンス?ケニー・クラーク・セプテット』 - Kenny Clarke & Ernie Wilkins (1955年、サヴォイ) ※with アーニー・ウィルキンス

『ボヘミア・アフター・ダーク』 - Bohemia After Dark (1955年、サヴォイ) ※共演:キャノンボールナット・アダレイ、ジェローム・リチャードソン、ハンク・ジョーンズホレス・シルヴァーポール・チェンバース

『クルックス・クリーク』 - Klook's Clique (1956年、サヴォイ)

『ジャズメン・デトロイト』 - Jazzmen: Detroit (1956年、サヴォイ) ※共演:ペッパー・アダムスケニー・バレルトミー・フラナガンポール・チェンバース

『ケニー・クラーク・セクステット・プレイズ・アンドレ・オデール』 - Plays Andre Hodeir (1956年、フィリップス) ※共演:ロジェ・ゲラン、ビリー・バイヤーズ、パット・ペック、ヒューバート・ロステイング、マーシャル・ソラール、ルネ・ユルトルジェ、ピエール・ミシュロ

ザ・ゴールデン・エイト』 - The Golden 8 (1961年、ブルーノート) ※共演:ダスコ・ゴイコヴィッチ、レイモンド・ドロー、クリスチャン・ケレンス、ハンブル・デレク、カール・ドレヴォ、フランシー・ボラン、ジミー・ウッド

Americans in Europe Vol. 1 (1963年、Impulse!) ※オムニバス

Pieces of Time (1983年、ソウル・ノート) ※共演:アンドリュー・シリル、ドン・モイエ、ミルフォード・グレイヴス

Special Kenny Clarke (1991年、ジャズ・ミューズ) ※1938年?1959年録音。共演:ベニー・ベイリー、クラーク・テリー、ヒューバート・フォル、ラッキー・トンプソン、トミー・スコット、アート・シモンズ、ジミー・ガーリー、ピエール・ミシュロ

ケニー・クラーク=フランシー・ボラン・ビッグ・バンド (1962年-1971年)

『ジャズ・イズ・ユニヴァーサル』 - Jazz Is Universal (1962年、Atlantic)[1]

『クラーク=ボラン・ビッグ・バンド』 - Handle with Care (1963年、Atlantic)

Now Hear Our Meanin' (1965年、Columbia)

Swing, Waltz, Swing (1966年、Philips)

Out of the Folk Bag (1967年、Columbia)

『サックス・ノー・エンド』 - Sax No End (1967年、SABA)

17 Men and Their Music (1967年、Campi)[2]

Jazz Convention Volume 1 (1968年、KPM Music)[3]

Jazz Convention Volume II (1968年、KPM Music)

Jazz Convention Volume III (1968年、KPM Music)

Live at Ronnie’s Album 1: Volcano (1969年、Rearward/Schema)

『アット・ロニー・スコッツ・クラブ』 - Live at Ronnie’s Album 2: Rue Chaptal (1969年、Rearward/Schema)

『オール・ブルース』 - All Blues (1969年、MPS)

『オール・スマイルズ』 - All Smiles (1969年、MPS)

『モア・スマイルズ』 - More Smiles (1969年、MPS)

『ラテン・カレイドスコープ』 - Latin Kaleidoscope (1969年、MPS)


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:17 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef