グローリー株式会社
GLORY LTD.本社社屋
種類株式会社
市場情報東証プライム 6457
グローリー株式会社(英: GLORY LTD.)は、兵庫県姫路市下手野に本社を置く、世界最大の貨幣処理機メーカーである。
21カ国100か所以上に拠点がある。顔認証を含む生体認証も手掛けている。また、新型コロナウイルス感染症の流行によりマスクを付けたままでも認証可能にするバージョンアップに成功している。 銀行を中心とした金融機関向けの通貨処理機や情報処理機、自動販売機、電子マネーなどの通貨関連機器の開発・製造及び販売・メンテナンスを行う企業である。 1950年(昭和25年)に大蔵省造幣局の発注により国産第一号の硬貨計数機を開発して以来、金融・流通・遊技市場などの分野で製品開発を手がけ、通貨処理機・たばこ自動販売機・コインロッカー・レジ釣銭機・カード関連機器などの製品や技術を発表した。貨幣処理機では、国内シェア約7割を占める[1]。 また、ICカード事業の推進や生体認証技術の構築、国政選挙に使用される投票用紙分類機を含む選挙システムの構築など、事業分野の拡大も行っている。 また子会社を通じパチンコ・パチスロ関連事業にも進出しており、2008年にはアビリット(後のコナミアミューズメント)からパチンコ店向けプリペイドカード事業を譲り受けたことで(実際の業務は子会社のグローリーナスカが担当)、パチンコ店向けプリペイドカード市場においてグループとしては日本ゲームカードに次ぐ業界2位となる[2]。 ドイツやイタリアなどの同業種の企業を次々に買収。欧州でのM&Aにより海外事業を強化。 金融機関向け貨幣入出金機で世界シェア約4割を占めるタラリスの買収で、世界シェア約6割を握る。 社名の由来は旧社名の「国栄商事」の「栄」の英訳から。
概要
沿革
1918年(大正7年) - 国栄機械製作所として創業。
1944年(昭和19年) - 株式会社国栄機械製作所を設立。
1957年(昭和32年) - 国栄商事株式会社を設立。
1969年(昭和44年) - 国栄商事株式会社をグローリー商事株式会社に商号変更。
1971年(昭和46年) - グローリー工業株式会社に商号変更。
1982年(昭和45年) - GLORY (U.S.A.) INC.をアメリカに設立。
1983年(昭和58年) - 大証二部に上場。
1991年(平成3年) - GLORY GmbHをドイツに設立。
1994年(平成6年) - GLORY(PHILIPPINES), INC.をフィリピンに設立。
1996年(平成8年) - GLORY MONEY HANDLING MACHINES PTE LTDをシンガポールに設立。
2000年(平成12年) - 大証一部に指定替え、東証一部に上場。
2001年(平成13年) - GLORY Cash Handling Systems (China) Ltd.を香港に設立。
2003年(平成15年) - 光栄電子工業(蘇州)有限公司、光栄国際貿易(上海)有限公司を中国に設立。
2006年(平成18年)10月1日 - 子会社のグローリー商事株式会社を吸収合併し、グローリー工業株式会社から現社名に商号変更。