「グロービッシュ」のその他の用法については「グロービッシュ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
グロービッシュ(英語: Globish)とは英語の一種。フランス人ジャン=ポール・ネリエール
が国際共通語として提唱した。慣用句(イディオム,Idioms)と比喩(Analogies)、「肯定する返事を求める否定の質問」、ユーモアは、避けるべきものとされる[7]。 句動詞(Phrasal Verbs)については、次のように説明される。 1500のグロービッシュの単語は、別の意味でも有益である。これらの単語は少し別の意味をもった、さらに多くの単語をつくる基礎となるのだ。4つの方法で行う。 (中略) 句動詞は、よく使うので、グロービッシュでは避けて通れない。take out(取り出す、持ち帰る)、put on(置く、着る)、get up(起きる)といった具合に、日常的に頻繁に使う。英語のネイティブすら、句動詞は動詞句のひとつであることをわすれている。ネイティブたちの間では、新しい句動詞が瞬時につくられる。誰かが「我々の会話をGlobish upしよう」というかもしれない。その意味は、おそらく、すべてグロービッシュ単語で話そう、ということだろう。(中略)多くの場合、句動詞は、英語のネイティブにとってもグロービッシュを使う人にとっても、一般的ではない英語の動詞を使わないで済むので、よい方法である[8]。 仕事で極東を訪れたネリエールが、グロービッシュの形式を整える必要性を感じてのことである。ネリエールは1989年に「グロービッシュ」という語を使い始めた。 ネリエールの提唱するグロービッシュは標準的な英文法であり、語彙には使用頻度の最も高い英単語1500語が使用される[9]。ネリエールによると、グロービッシュそれ自体は「言語では無」く、「道具」であり、英語を母国語としない者が国際ビジネスに適応する為に生み出した共通語といえるだろう[10]。国際ビジネスからとりのこされない為には、英語話者はグロービッシュに適応していかなければならない、とネリエールは指摘している。ネリエールは Don't Speak English, Parlez Globish (2004, Eyrolles, Paris) を始めとした数多くの著書で、英語が形を変えて世界中で使用される現象について触れ、体系化している。 全てグロービッシュで書かれた最初の本である Globish The World Over (2009, IGI, Paris) は、ネリエールとデービット・ホンの共著であり、日本語(『世界のグロービッシュ』石橋明子/ヤン・アシコイ訳)を含む数か国語に翻訳されている。2004年、グロービッシュを言語として体系化するための編纂作業をネリエールが始め、プレスから注目を浴びるようになった。 「グロービッシュ」という語は、ネリエールが提唱して以来、数多く引用され一般的な言葉として急速に認識されていった。英語が共通語でない国で英語が独自の変化をとげる現象も、English Next (2006, The British) の中で研究され、学究的な関心をあつめた。甥をnephewという難しい単語を使わずに、the son of my brother(私の兄弟の息子)と言い換えが起こるような例が、グロービッシュの中にいくつか散見される。
句動詞
単語同士をつなげる
単語の前や後に何文字かを加える
別の品詞にして使う
前置詞を使って、句動詞にする。
提唱と展開
出版物
David Hon, Jean-Paul Nerriere."Globish The World Over",International Globish Institute (2009/7/25).
David Hon,"Teaching Globish with GNG and Skype",2011.5.3.
David Hon,"Not Quite Shakespeare",Createspace Independent Pub,2010.1.15.ISBN 978-1450536714