グレートベースン
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グレートベースン
グレートベースンの起伏地図
場所アメリカ合衆国
座標.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯40度40分 西経117度40分 / 北緯40.667度 西経117.667度 / 40.667; -117.667座標: 北緯40度40分 西経117度40分 / 北緯40.667度 西経117.667度 / 40.667; -117.667[1]
最高地点
 ? 標高
 ? 座標ウィットニー山頂
14,505 ft (4,421 m)
北緯36度34分42.89秒 西経118度17分31.18秒 / 北緯36.5785806度 西経118.2919944度 / 36.5785806; -118.2919944
面積209,162 sq mi (541,730 km2)[2]

グレートベースン(Great Basin)は、アメリカ合衆国ロッキー山脈シエラネバダ山脈の間にある地形学的に広い乾燥した地域(内陸流域)。「大いなる盆地」を意味する地名で、海へ注ぐはない。地形学、地質学、地理学的には、メキシコ中部太平洋側まで延びる更に広域なベイスン・アンド・レンジの北端部に位置している。
定義水文学的定義によるグレートベースン(ピンク)、ベイスン・アンド・レンジ(水色)、グレートベースン砂漠(黒)

「グレートベースン」という用語は水文学[3][4]:11、生態学植生地理学[3]自然地理学[4]:21、地誌学[4]:14、民族地理学[4]:34で利用される用語である。この名称を初めに使用したのは探検家のジョン・C・フレモントであった。彼は自らの探検から、この土地が「海と繋がっていない」ことを発見した[4]:8?9。水文学的定義が最も利用されており[3]、また唯一明確な境界が示されている。他の学問分野においても境界線の定義が試みられているが、資料によってそれが異なっている[4]

グレートベースン砂漠国立公園局によって定義されており、その境界線はグレートベースンとほぼ同じであるが、唯一南方に飛び出した領域のみが除外されている[5]

グレートベースン植物区系は植物学者アルメン・タハタジャンによって定義され、その領域は水文学的定義よりも大きい。グレートベースンに加え、スネーク川平原、コロラド高原、ユンタ盆地とアリゾナ州の一部が含まれる[6]

自然地理学による定義はベイスン・アンド・レンジを元に1931年に行われた[7]地質調査所はこの定義を採用し、自然地理分類図を策定している[8]。この領域は水文学的定義より少し大きい程度である。

グレートベースン文化地区はロッキー山脈とシエラネバダ山脈の間に位置する民族地理学的分類である。その面積は約100万平方キロメートルに達し[9]、水文学的定義の2倍近くある。
水文学的定義分水界図 - オレンジ色がグレートベースングレートベースンの風景

水文学的定義によると、その面積は54万1,730平方メートルである。すべての領域が侵食によってできており、かつて湖の底であった地域が水面の低下によって現れている。フレモントの観察の通り、領域内を流れる川はいずれもメキシコ湾太平洋には流れ込んでおらず、内陸流域となっている。境界線となるのは東ではワサッチ山脈、西ではシエラネバダ山脈カスケード山脈、北ではスネーク川盆地であるが、南側の境界線はやや曖昧である。ネバダ州のほぼ全域、ユタ州の半分、オレゴン州カリフォルニア州の一部が含まれ、アイダホ州ワイオミング州、そしてメキシコにもわずかにかかっている。「大いなる盆地」という名前ではあるが、実際には数多くの小さな盆地から構成されている。グレートソルト湖ピラミッド湖、フンボルトシンクなどがグレードベースン内での雨水の主要な流入先となっている[10]

グレートベースン分水嶺によって太平洋と分水界が区切られている。グレートベースン内で最長かつ最大の川はベア川(英語版)であり、その長さは560キロメートルである。また、最大の流域面積を持つ川はフンボルト川(英語版)であり、流域面積は4万4千平方キロメートルである。グレートベースンにおける降水はほとんどが雪であり、そのほとんどが地下水となる[11]。北アメリカ最大の高山湖であるタホ湖もグレートベースン中央部に位置する[12]

グレートベースンは一つの盆地ではなく、隣接した分水界の集まりであり、西はサクラメント川サンワーキン川クラマス川の分水界、北はコロンビア川スネーク川の分水界、南と東はコロラド川グリーン川の分水界である。

グレートベースンに含まれる分水界は

グレートソルト湖

デスヴァレー

ハニー湖

フンボルト塩湿地

モハーヴェ砂漠

ピラミッド湖

ブラックロック砂漠

カーソンシンク

ウォーカー湖

ハーニー盆地

サヴィア湖

オーエンズ・バレー

など
自然環境ユタ州ネバダ州を通るスネークバレーの吹雪

水文学的定義によるグレートベースンには複数の砂漠エコリージョンが含まれており、それぞれに異なった植物相動物相が存在する[13]。自然環境における境界線は明確ではない[14]

グレートベースン南部にはモハーヴェ砂漠コロラド砂漠、北部にはグレートベースン砂漠、オレゴン高地砂漠(英語版)が存在する。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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