グレンデール_(カリフォルニア州)
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座標: .mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯34度10分15秒 西経118度15分0秒 / 北緯34.17083度 西経118.25000度 / 34.17083; -118.25000グレンデール市全景

グレンデール(Glendale)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州南部、ロサンゼルス郡にある都市。ロサンゼルス中心部の北15kmに位置している。人口は19万6543人(2020年)[1]。ロサンゼルス郡の都市としては、ロサンゼルス、ロングビーチに次いで3番目に人口が多い。

アメリカ合衆国の航空の黎明期においては、グレンデールはチャールズ・リンドバーグら著名な飛行家が多数利用したグランド・セントラル空港を有し、アメリカ西海岸における航空の拠点となっていた。グランド・セントラル空港は1950年代に閉鎖したが、1970年代以降、グレンデールにロサンゼルスのフリーウェイ網が延伸されると、市は急速に発展していった。

スイスの多国籍食品会社ネスレはグレンデールに米国本部を置いている。また、アイホップはグレンデールに本社を置いている。
歴史グレンデール、1915年

グレンデールを含む現在のロサンゼルス都市圏一帯は、ヨーロッパ人の入植以前はネイティブ・アメリカンのトンバ族が住む土地であった。バハ・カリフォルニア半島から進軍したスペイン軍の伍長ホゼ・マリア・バーデュゴは、1784年からサン・ラファエル牧場と呼ばれたこの地で農業を始め、1798年に正式にこの地を与えられた。ホゼ・マリア・バーデュゴの孫にあたるテオドロ・バーデュゴは、1860年にグレンデールで最も古い建物となる「バーデュゴ・アドビ」という建物を建てた。この建物が建てられた地は、「平和のオーク」と呼ばれる、1847年合衆国陸軍中佐ジョン・C・フレモントがカリフォルニア反乱軍の将軍アンドレ・ピコを降伏させ、カリフォルニアにおける米墨戦争を終結させた地であった。やがて、バーデュゴの子孫たちは牧場を小分けにして売却した。その土地のうちのいくつかには、アットウォーター・ビレッジ、イーグル・ロック、ハイランド・パークなど、現在のロサンゼルス市内のコミュニティが形成されていった。

1884年、住民はこの地に集結して町を創り、グレンデールという名をつけた。その3年後、1887年には南西部の住民がトロピコという町を創設した。グレンデールは1906年に正式な市となり、その12年後、1918年にトロピコを合併した。グランド・セントラル空港のターミナルビル。同空港の施設としては唯一現存している。

初期のグレンデールの経済発展に尽力したのは資産家レズリー・コームズ・ブランドであった、ブランドは1904年、この地にエル・ミラデロ(El Miradero)と呼ばれる、スペイン式・ムーア式・インド式の特徴を併せ持った建築様式の屋敷を建てた。ブランドはヘンリー・ハンティントンと協働し、この地にパシフィック電鉄を開通させた。ブランドは航空にも興味を示し、1919年には自家用の航空機を建造し、自らの屋敷の敷地内に飛行場を造った。死後は、ブランドはその遺書により、庭園は市営ブランド公園として、また豪邸はブランド図書館として一般に公開させた[2]。今日でも、ブランドの名は市のメインとなる通りの1つ、ブランド・ボールバードとしてグレンデールの街に残っている。

1917年には、市の南に当時としては画期的な公園型の墓地、フォレスト・ローン・メモリアル・パークが設置された。1920年には内分泌学者で実業家でもあったヘンリー・ハロウワーがグレンデールに診療所を開業した。1923年にはグランド・セントラル空港が開港した。このグランド・セントラル空港は、アメリカ合衆国の航空の黎明期においては、アメリカ西海岸の空の玄関口としての役割を果たした空港であった。チャールズ・リンドバーグはトランスコンチネンタル航空(後のトランス・ワールド航空)のパイロットとして、この空港から大陸横断定期便を発着させていた。また、この空港は、アメリア・イアハートウィリー・ポストローラ・インガルスといった著名な飛行家が数多く利用していた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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