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Glen or Glenda
上映時のポスター
監督エド・ウッド
脚本エド・ウッド
製作ジョージ・ウェイス
出演者エド・ウッド(ダニエル・デイヴィス)
ベラ・ルゴシ
ドロレス・フラー
ライル・タルボット
音楽ウィリアム・ラヴァ
撮影ウィリアム・C・トンプソン
編集バド・シェリング
配給スクリーン・クラシックス
公開 1995年9月30日
上映時間65分
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
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『グレンとグレンダ』 (Glen or Glenda) は、1953年製作のアメリカ映画。「史上最悪の映画監督」として名高いエド・ウッドの長編デビュー作。目玉俳優にベラ・ルゴシ、女優にエド・ウッドの当時の恋人ドロレス・フラー。
異性装と性転換を題材にしたドキュメンタリー・ドラマであるこの映画は服装倒錯者であるエド・ウッド監督の実質的な半自叙伝であり、女装趣味のあったエド・ウッド本人が主演をしている。
「映画史上最低の50作」の50位にランクインしている(The 50 Worst Movies Ever Made)。 服装倒錯が社会から差別的な扱いを強く受けていた時代。服装倒錯者グレンは婚約者のピンクのアンゴラセーターを着て「グレンダ」として街を歩くのが好きだったが、自らの趣味に思い悩んだ末に「人形使い」と呼ばれる科学者に相談した。 心理的な分析を受けながら同性愛、半陰陽、性同一性障害など様々な性的問題と服装倒錯とを比較し、その違いと正常な人間であることを力説される。 最終的に二人は「人形使い」に祝福され、グレンは立派な服装倒錯者として立ち直る。 この映画は、性転換を好まない宗教に対して寛容を要求したいという、ウッドの異性装者としての主張に動機づけられている。一見脈絡のない場面(科学者が観客に向けて意味ありげな警告を叫んだり、グレンダとなった主人公グレンが街を歩いたり女性服を恍惚として愛撫したりするシーン)やありもののフィルム(バッファローの暴走の記録映像など)を監督以外には理解しづらい理由で構成し、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}めちゃくちゃとしか思えない編集でつないでいるため、話が著しく破綻している。[要出典] 『グレンとグレンダ』は、エド・ウッドが監督を務めた映画の中で唯一、製作に係わらなかった映画である。 『グレンとグレンダ』は2012年現在パブリックドメインになっている。 1952年、写真家ジョージ・ジョーゲンセンが世界初の性別適合手術を行い、クリスティーン・ジョーゲンセンとなったことがアメリカ国内最大の話題となった。これがハリウッドの低予算映画プロデューサー、ジョージ・ウェイス ウェイスはさっそくこの話題に便乗しようと映画化に乗り出し、このときに服装倒錯者であったエド・ウッドを知った。ウェイスはウッドに対し、世間から軽蔑されないよう控えていた服装倒錯を再開しさえすればウッドはこの映画の完璧な監督になると説得。ウッドは金を手にすることと引き換えにジョーゲンセンの映画を製作することになった。 自分こそがジョーゲンセンの苦悩を理解できると考えたウッドであったが、ジョーゲンセンに出演を断られたため、自身が主演するうちに性同一性障害の話ではなくウッド自身の服装倒錯に関する映画と化していった。 この映画が完成したとき、尺が短すぎたうえに当初求められていた内容と非常に異なるものであったため、監督ウッドは性別適合手術に関するいくつかの場面を追加し再編集した。 プロデューサーのウェイスは更にウッド演じる主人公と科学者役ルゴシの対話の一部をカットし、二つの無関係なソフトコアシーンと一つの軽いボンデージシーンを繋ぎ貼り合わせた。この映画が封切りにこぎつけたのは、ひとえに製作前から多くの映画館に販売されてしまっていたためであった。 監督となったウッドは客を呼べるスターが必要と考え、かつてユニバーサル映画の吸血鬼俳優の花形であったが時局に翻弄され薬物依存症になってしまったベラ・ルゴシを説得した。彼は人間の運命を操る「人形使い」でなおかつ主人公の精神を分析する科学者という役を与えられ、大げさに叫び感嘆しながら映画の狂言回しを演じた。ルゴシは以後、ウッドの映画の常連俳優となった。 また話題づくりのため、性転換を行ったクリスティーン・ジョーゲンセンに出演を依頼したが断られ、ウッド自身が偽名「ダニエル・デイヴィス」を名乗ってタイトルともなっている主役のグレンおよびグレンダ役を演じた[1]。 また、ウッドの恋人ドロレス・フラーはグレンの恋人役を演じていた。フラーはこの時点ではウッドの服装倒錯に気がついていなかった。フラーには映画の本質についてすべてが説明されず、フラーが映画のセットにいる間はウッドも女性の衣類を着ることはなかったからである。とはいえ映画完成後のスクリーンには真相が映しだされてしまい、フラーはこのことで恥をかかされたと訴えた。 ベラ・ルゴシの演じる「科学者」は、何を目的としているのかが不明な登場人物である。ルゴシは名目上この映画のナレーターとなっているが、その語りは物語の本筋とはまったく無関係のもので、実際の語り手はウッドの映画の常連俳優となるティモシー・ファレル ルゴシ演じる科学者は、頭蓋骨や干し首や試験管などホラー映画にありがちな、おどろおどろしい小道具に囲まれ、コブラの皮のかけられた椅子に座り、映画の観客に向かって「あなたの戸口に居座る大きな緑の竜に気をつけろ」などと警告ふうのセリフを叫ぶ役であった[1]。 また科学者の顔に、暴走するバイソンの記録映像が明確な理由なく二重投影されたり、同様に明確な理由なくグレンが悪魔のようなキャラクターにとりつかれるというシュルレアルな悪夢の場面が延々と続いている。
あらすじ
キャスト
ダニエル・デイヴィス (Daniel Davis = エド・ウッド本人の変名):グレン/グレンダ
ベラ・ルゴシ (Bela Lugosi):科学者/人形使い
ティム・ファレル
ライル・タルボット (Rail Talbot):ウォーレン警部
ドロレス・フラー (Dolores Fuller):バーバラ
チャールズ・クラフツ (Charles Crafts):ジョニー
キャプテン・デ・ギータ (Captain De Gita):悪魔/グレンの父親
トミー・ヘインズ (Tommy Hains):アラン/アン
コニー・ブルックス (Connie Brooks):銀行家
スタッフ
監督・脚本:エド・ウッド (Edward Davis Wood Jr.)
製作:ジョージ・ワイス (George Weiss)
撮影:ウィリアム・C・トンプソン (William C. Thompson)
美術:ジャック・マイルズ (Jack Miles)
編集:バド・シェリング (Bud Schelling)
作品解説
製作の経緯
再編集
映画の裏側
配役
登場人物
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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