この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方)
出典検索?: "グレイ" 宇宙人
グレイ(英: Grey)とは、空飛ぶ円盤や宇宙人来訪に関係する雑誌記事やテレビ番組の中で、よく取り扱われる生命体(異星人、エイリアン)のタイプのひとつである。アメリカでは宇宙人による誘拐(アブダクション)事件など、目撃報告が多数ある生物でもある。
グレイは実在するが宇宙人ではないと考えるものもおり、宇宙人に作られたアバター的クローン説や恐竜が進化したディノサウロイド(恐竜人間)説、未来人説、レプティリアンのペットとして地球に連れて来られたUMA説などがある[1]。
その実在を信じる人は少なくないが、確実な証拠は無く、懐疑的立場からは、宇宙人というものについて人々が共有しているイメージに過ぎないと考えられている。脳内が生み出す幻影として考えられる一例として、薬物などを使っていたであろうとされる魔術師アレイスター・クロウリーの絵画に、地球外の存在としてグレイを彷彿させる巨大な頭部を持つ目の細い生き物が描かれている。 目撃談によれば、それぞれ細かな相違はあるが、大まかな共通点は以下の通りである。その身長は小柄な人間ほどで、頭部は大きく灰色の肌(タートルネックの黒いスーツを着ているという説もある)をしている。そして、その顔は大きな黒い目(細く釣りあがった目というものも多い)に、鼻の穴と小さな口が特徴。[1]
特徴
グレイタイプの宇宙人が目撃される以前は、一般的に火星人に見られるタコ型宇宙人が代表的な宇宙人のイメージであった。しかし、グレイに関係すると言われる事件の証言者や、その特徴的な姿が、テレビ番組などのメディア(日本では、特に矢追純一の関わっていたTV番組『11PM』やUFO特番が有名)を通じて露出が増えるにしたがって、次第にグレイが宇宙人の代表的なイメージになっていった[3]。そのシンプルかつ、インパクトのある容姿のせいか、CMに起用されたりと各方面でキャラクターとしてグッズ展開される現象も起きている。グレイタイプの宇宙人の造形のモデルは、SF映画『2001年宇宙の旅』に登場するスターチャイルドであるとも、ヒル夫妻事件(後述)の前に放映されていたSFテレビドラマ『アウター・リミッツ』に登場する宇宙人であるとも言われている[4]。
UFO特集のテレビ番組やSF映画などで、しばしばグレイの話題が取り上げられ、未知の生命体グレイの思考と倫理観、科学技術の水準は地球文明の数世紀先のレベルまで達しており、それ故にグレイと他の未知の生命体の意向には地球上の米軍や国連などの国際的な組織も彼らの活動には干渉できず、地球上の一般市民をグレイの実験体として、これらの種族に差し出すことを世界各国の政府は容認しているというストーリーがしばしば取り上げられる。アブダクションの被害者はグレイと面会して様々なコミュニケーションや医療行為を謳った謎の行為を強要されたり、体の隅々まで調べられる事件が発生していると宣伝されている[5]。
またエリア51で行われている最先端の研究など米軍の技術的な進歩の背後にはグレイとの密約が存在し、グレイの地球内の活動の見返りとして、彼らが知識や技術として有している宇宙の構成や従来の科学的知見を超えた物理的法則を彼らから伝授し、アメリカとロシアの軍産複合体や宇宙関連の研究機関によってグレイの秘密知識で既に「TR-3B」などの地球製UFOが秘密の軍事基地内で極秘裏に製造されているとUFO研究家や陰謀論者は主張している[6]。
このようにグレイは地球人と一番密接な関係を持った宇宙人として描かれることが多い。 そもそも、1970年代のUFO事件の紹介では、小人型宇宙人として一括して紹介されている事が多かった。それが、アメリカ元海軍将校のミルトン・ウイリアム・クーパーにより、大きな鼻を持つラージノーズ・グレイとラージノーズ・グレイの遺伝子操作で作ったというリトル・グレイに分類された。一般的に言うグレイは後者の場合を指す事が多い。ラージノーズ・グレイは、リトル・グレイの上位に位置するものとされている[7]。元々、アメリカ国民での異星人イメージの古典的な例に、小さな緑の小人「リトル・グリーン・マン」という半ば馬鹿にした呼び方が1947年のロズウェル事件頃には既にあった。事件の牧場主のブレーゼルは「リトル・グリーン・マンが、緑色じゃなかったんだ」とつぶやいたという。「リトル・グレイ」という名称は、これが由来という考え方もできる[8]。 中にはグレイは両生類ではないかとの説もある。日本ではキジムナーや河童として[9]、世界各地ではドーバーデーモン等として目撃されている水棲未確認生物がグレイであるとする説である[10]。 グレイ種族を2分類して、ラージノーズグレイをオリオン座系の異星人「リゲリアン」とし、ベティ・バーニー・ヒル夫妻事件(後述)の異星人をゼータ・レティキュリー星系の異星人として「レティキュリアン」とする説(極秘情報と主張)もアメリカの異星人陰謀論グループである「ネヴァダ・エリアル・リサーチ」等から提出されている[11]。なお、この出自の説として対立するエイリアンとしてレプトイド(恐竜人型)がいると主張している。他にも、黒目部分が白目のものもあり、小人型灰白色の異星人像が具体的に同じ種族、2分類に留まるとは断定できない[12]。 1961年9月19日の夜、アメリカニューハンプシャー州で車を走らせていたヒル夫妻は、不思議な発光体に追いかけられた。気がつくと2時間半経過しており、その間の記憶は一切失われていたという。それから2年後、逆行催眠によって呼び戻されたヒル夫妻の「記憶」によれば、彼らは宇宙人(グレイ)によってUFO内で身体検査をされていた[13]。さらに、グレイは何処から来たのかを示しており、これはレティクル座ゼータ星であると考えられている[14]。 なお、夫妻はグレイについてその姿の詳細を述べているが、その証言にはぐらつきがある。しかもこの証言をした日の少し前、テレビドラマ『アウターリミッツ』にグレイそっくりな宇宙人が登場していたことや、逆行催眠による記憶の回復には疑問が呈されていることなどから、懐疑的な論者からは信憑性が薄いと言われている[8]。 宇宙人の関係する事件のうち、初めてのアブダクション(宇宙人による誘拐)事件とされ、初めてグレイが目撃された事件でもある[15]。
分類
両生類説
出身星に関する憶測
グレイに関する事件
ヒル夫妻誘拐事件詳細は「ヒル夫妻誘拐事件」を参照
Size:51 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
担当:undef