グルタチオン-S-トランスフェラーゼ
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グルタチオン-S-トランスフェラーゼ

識別子
EC番号2.5.1.18
CAS登録番号50812-37-8
データベース
IntEnzIntEnz view
BRENDA(英語版) ⇒BRENDA entry
ExPASyNiceZyme view
KEGGKEGG entry
MetaCycmetabolic pathway
PRIAMprofile
PDB構造 ⇒RCSB PDB PDBj PDBe PDBsum
遺伝子オントロジーAmiGO / EGO

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グルタチオン S-トランスフェラーゼ(GST:Glutathione S-transferase)は遺伝子工学で目的のタンパク質に"タグ"として用いられる。分子量26 kDaのタンパク質であり、日本住血吸虫(学名:Schistosoma japonicum)由来の遺伝子が利用されている。GSTタグを持つ目的のタンパク質はグルタチオンを固定化したアフィニティークロマトグラフィーにより効率よく回収することができる。また、GST抗体を用いた免疫沈降法ウェスタンブロッティングにおいてタンパク質の検出などにも利用される。

融合タンパク質の中には、MBP(maltose binding protein)、CBP(cellulose binding protein)、TRX(Thioredoxin)やGFP(green fluorescent protein)などがあるが、中でもGSTは目的とするタンパク質のN末端に結合させた場合、安定した可溶性タンパク質を回収することができることが多い。目的タンパク質とGSTの連結部に特異的なプロテアーゼ(例として、PreScission ProteaseやThrombin)の切断箇所を導入したベクターを使用していれば、アフィニティ精製後にプロテアーゼでGSTを切断して目的タンパク質だけを単離することが可能である。
GSTタグとHisタグの比較

組み換えタンパク質の性質GST融合タンパク質 Hisタグ付加タンパク質
付加する位置N末端が多いN末端,C末端どちらでも可
余分に増える分子量26 kD6アミノ酸(約0.8 kD)
目的タンパク質の性質に及ぼす影響大小
目的タンパク質の溶解性多くの場合可溶性ほとんど不溶性
発現するタンパク質の量多い少ない
特異的担体だけで得られる精製度ほぼ単一バンドに精製条件によるが多くは夾雑タンパク質を含む

関連項目

アフィニティークロマトグラフィー

Hisタグ

外部リンク

UMich Orientation of Proteins in Membranes ⇒
families/superfamily-199

Glutathione S-Transferase - MeSH米国国立医学図書館、生命科学用語シソーラス (英語サイト)

EC2.5.1.18


更新日時:2017年10月23日(月)08:51
取得日時:2018/12/09 20:25


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