「悲しき戦場(グリーン・ベレーのバラード)」
バリー・サドラー軍曹 の シングル
初出アルバム『Ballads of the Green Berets』
リリース1966年
ジャンル軍歌
時間2分27秒
レーベルRCAビクター
作詞・作曲ロビン・ムーア
バリー・サドラー
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「悲しき戦場(グリーン・ベレーのバラード)」(原題:The Ballad Of The Green Berets)は、アメリカ陸軍の特殊部隊グリーン・ベレーを題材としたバラードスタイルの軍歌である。 反戦の機運が高まっていた1960年代当時としては珍しく軍に肯定的な歌詞を持つ曲だったが、発表された1966年にはビルボードチャートで5週連続第1位となるほどの大ヒットを記録した。 グリーン・ベレー隊員としてベトナム戦争に従軍し、負傷の後に帰国した傷痍軍人のバリー・サドラーが作曲し、小説『グリーン・ベレー
概要
曲はアメリカの民謡『ブッチャー・ボーイ(英語版)』をモチーフとしている。
サドラーは1966年1月30日のエド・サリヴァン・ショーでこの曲を歌い、テレビデビューを果たした。
現在でもグリーン・ベレーに代表される陸軍部隊の式典などでしばしば演奏されるほか、テキサスA&M大学のマーチングバンドであるFightin' Texas Aggie Bandが演技に使用する4つの行進曲の1つとしても知られる。 1966年当時、国民によるベトナム戦争への支持は既に失われ、アメリカ全土で反戦運動が高揚の兆しを見せており、さらに大衆音楽市場ではママス&パパスの『夢のカリフォルニア』が大ヒットを飛ばした直後だった。この悪条件にも係わらず、『悲しき戦場』は1966年のビルボードチャートで5週連続全米ヒット第1位を記録し、また1960年代を通して見ても第21位の人気であった。クロスオーバーとしても大ヒットし、ビルボードのイージーリスニング部門第1位及びカントリー・ミュージック部門第2位を獲得している。 当時はいわゆるブリティッシュ・インヴェイジョンの元にビートルズとローリング・ストーンズがアメリカの音楽界を席巻していたが、『悲しき戦場』は、シングルとアルバム合せて900万枚を売り上げ全米チャートでも第1位の快挙を成し遂げた。ビートルズの全米チャート最高記録は『恋を抱きしめよう』の第16位で、ストーンズは『黒くぬれ!』の第21位であった。 1968年、ロビン・ムーアの小説を原作に、熱狂的な愛国主義者として知られるジョン・ウェインが主演・監督を務めた戦争映画『グリーン・ベレー』が公開され、ケン・ダービー合唱団
評判
映画
その他、『アメリカン・グラフィティ2』や『ジョン・キャンディの大進撃』などの映画でも挿入歌として使われた。2002年の映画『ショウタイム』における銃砲展示会のシーンや、『Jesus' Son』におけるジャック・ブラックのヒッチハイクのシーンでも耳にすることができる。
アメリカのテレビドラマ『チアーズ』のあるエピソードでは、クリフのカナダ移住計画を中止させる折、サム、ウッディ、フレイジャーが彼の愛国心を煽るべくこの歌を歌った。 1966年の発表以来、『グリーン・ベレーのバラード』は陸軍の慰問歌手としてその名を知られたケイト・スミスや、グラミー賞を受賞した伝説的ギタリストデュアン・エディ
カバーおよび派生作品