グリーンマックス
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株式会社グリーンマックス
GREENMAX Corporation

種類株式会社
略称GM、グリマ
本社所在地 日本
〒173-0014
東京都板橋区大山東町18番4号
設立1975年9月
業種卸売業
法人番号7011401001827
事業内容鉄道模型製品の企画・卸売
代表者鈴木 郁夫
資本金1000万円
売上高6億4000万円(2006年8月期)
従業員数10人
外部リンク ⇒http://www.greenmax.co.jp/
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株式会社グリーンマックス (GREENMAX) は、日本の鉄道模型メーカー目次

1 概要

2 沿革

3 製品

3.1 未塗装キット製品群

3.2 塗装済みキット

3.3 塗装済み完成品

3.4 金属キット

3.5 動力ユニット

3.6 ストラクチャーキット

3.7 GM鉄道カラー

3.8 HOスケールバス

3.9 印刷物


4 グリーンマックス・ザ・ストア

4.1 店舗

4.2 クロスポイント


5 須津谷急行電鉄

6 関連項目

7 脚注

8 参考文献

9 外部リンク

概要

グリーンマックスは東京都板橋区大山において鈴木雅夫により開店した模型小売店の「ホビーショップ・マックス」を前身とする。古くは「マックス」と呼称されていたが、近年は「GM(ジーエム)」、「グリマ」などと呼称されることが多い。「グリーンマックス」という名称は同社の登録商標でもある。

1970年代後半以降、「創る楽しみいっぱい!」をキャッチフレーズに、射出成型によるプラスチック製の鉄道車両や建築物の未塗装キット (プラモデル) を主体として展開していたが、近年は塗装済み完成品や塗装済みキットが主体となっている。そのため、現在はそのキャッチフレーズはほとんど使われず、公式サイト上には「つくる、うごかす、あつめる」と表記されている。

かつては直営の小売店とフランチャイズ店を数店舗展開していたが、2000年代以降に直営小売店は閉鎖し、フランチャイズ店を含め販売店としてジーエムストアを設立し、その傘下で「グリーンマックス・ザ・ストアー」を展開している。また、グリーンマックス・ザ・ストアーのオリジナル製品として「クロスポイント」ブランドが存在するが、これは主にグリーンマックスの製造である。
沿革

1972年、東京都板橋区大山において、鈴木雅夫の親族が経営していた洋品店「スズヤ」の裏手に模型小売店として6坪の「ホビーショップ・マックス」が開店した。鈴木雅夫は兄弟で継いだ洋品店から独立して1967年から飲食店を経営していたが、模型店開業から3年後の1975年に閉店した。転業したのはかねてより鉄道模型雑誌で自作のレイアウト「須津谷急行電鉄」を発表するなど、鉄道模型とのかかわりが深かったからである。

1974年より自社製品としてNゲージ鉄道模型の射出成型によるプラスチックストラクチャー (建築物) キットを発売。続いて国鉄の客車キットを発売した。その頃店名を「グリーンマックス」と改名した。グリーンマックス初期の自社カタログには前述の須津谷急行電鉄のNゲージレイアウトが掲載されていたことがあった。この頃には国鉄111系、72系、クハ103形ATC準備車、小田急1800形の塗装済み完成品も販売していたが、これらの商品は後に未塗装キットシリーズに転換され、以来長らく鉄道模型キット専門メーカーとして展開を行っていく。

1978年、「スカイウェーブ」のブランドでフレッチャー級駆逐艦を皮切りに1/700スケールの艦船航空機ストラクチャー (建築物)のプラモデルに参入した。後に、鉄道模型部門の業績が一時的に悪化したのを契機に事業の整理を図り、スカイウェーブシリーズの販売権を経営者同士が縁戚関係である神奈川の模型店「ホビーショップ・ピットロード」に譲渡した[1]

1990年代中盤以降は無塗装板キットの新製品開発が停滞し、代わりに塗装済み板キットや一体成型車体の塗装済みキット製品、塗装済み完成品の展開が開始された。これらの完成品はヘッドライト・テールライトの点灯装置を備えTOMIX製TNカプラーにも対応するなど、1970年代に展開されていた塗装済み完成品シリーズとは全く異なるものである。
製品 グリーンマックス製Nゲージ近鉄電車

1974年頃からNゲージ用ストラクチャーや他社製Nゲージ・16番ゲージ車両向けのサードパーティー製品(クーラーなど)を展開していた。1975年より自社製品としてNゲージ鉄道車両の展開を開始した。同社のプラスチックキット製品は「板キット」と呼ばれるプラモデル状のものや、車体を一体成型として塗装や印刷を済ませた「塗装済みキット」など多岐にわたる。

初期の板キット製品では、床下機器を一体成型の亜鉛合金製として錘を兼ねさせ、中央の錘部分に穴の開いたプラスチック製床板にネジ止めする構造を採っていたが、1980年代前半頃から錘と床板の構成を変更し、プラスチック製床板の下部にプラスチック製の床下機器を接着し、棒状錘を床板上部に固定する仕様とした(一部例外あり)。また、未塗装板キットシリーズはトータルキットなど一部を除き車体のみのキットであり、台車・パンタグラフ・動力ユニットは別売となっている。そのため、購入者はキットに指定された別売部品を別途購入する必要がある。

パンタグラフは当初はネジ止め仕様であったが、後にスナップフィット仕様に変更となっている。台車はスナップフィット仕様が多いが、かつてのハイカスタム製品ではネジ止めのものも存在した。

かつての製品パッケージには小林信夫によるイラストが使用されていた。また、小林は同社カタログ上で鉄道模型以外の分野のプラモデル製品(1/144スケールの航空機や1/200スケールの船舶、ノンスケールの駄菓子屋流通キットなど)をNゲージ製品と併用すること等を薦めており、同時期に発売された同社製ストラクチャーの漁船には、他社製品の近似スケールの大型漁船を改造するためのデカールも付属している。
未塗装キット製品群

多くが「板キット」と呼ばれるプラモデル状の製品形態である。かつてはいくつかのシリーズに分類され、それらを総称する名称はなかったが、現行のカタログでは未塗装キット製品群はすべて「エコノミーキットシリーズ」と呼ばれている。
カスタムキットシリーズ
国鉄・
私鉄の通勤・一般型車両を中心としたラインナップで、冷房装置や車両前面等の選択パーツが付属している板キットシリーズ。選択パーツには同一形式内のバリエーションのほか、側面形状や窓配置の似た他社の車両の前面パーツが収録されているが、中には流用の利かないパーツが入っている製品もある[2]
バリエーションキットシリーズ
通常、板キット製品は台車や動力ユニットなどが別売であるが、それらを含むキットは「バリエーションキットシリーズ」と呼称される。こちらはカスタムキットよりも全長の短い、12?16m級の車両がラインナップされている。
ペアキット
未塗装キット製品群の中では例外的に一体成型の車体を持つ製品。一部製品は初期塗装済完成品を未塗装キット形態としたものもある。パッケージも他製品と異なりブリスター方式となっている。
エコノミーキットシリーズ
かつては1-2両のパッケージで販売されていた未塗装キットを4両程度のセットとして紙箱パッケージとした車両キット製品群の名称であった。なかには阪急と京成のキットのように「ハイカスタム仕様」と称してエンドウ製の集電機能を付加させることが可能な形態の床板・台車を流用した製品も展開された製品もあった。後にハイカスタム仕様は廃止され、集電機能の付加ができない仕様に変更された。現在では未塗装キット製品群の総称として使われている。

このほか「国電キットシリーズ」、「NEW電車シリーズ」、「客車キットシリーズ」などの分類があったが上記分類ともども現在は使われていない名称もある。
塗装済みキット

従来から販売されている板キット製品は未塗装で、購入者が自ら塗装する必要があったが、塗装済みキット製品では、一部のパーツを除き車体が塗装された状態で販売されている。当初は上記の無塗装板キット(カスタムキット、エコノミーキット)を板状のまま塗装・印刷し、パッケージされていたが、後に車体が一体成型で塗装済みとなり、組み立てに接着剤が不要な製品も登場した。その後、別売の自社製ライトユニットやトミーテック製室内灯の組み込みが可能になっているキット製品も登場した。

塗装済みキット製品は大手私鉄の通勤型車両が中心で、これらのシリーズでは従来の無塗装板キット製品では別売とされている台車・パンタグラフ・動力ユニットがセットに含まれているものも存在する。
塗装済み完成品

2000年代以降、完成品メーカーと同様の塗装済み完成品を発売するようになった。主に大手私鉄の比較的新しい世代の車両が中心で、近鉄22000系[3]名鉄2000系2200系などの特急車両から、阪神9300系東武30000系などの通勤車両のほか、JRの地方向け車両(キハ54や119系、キハ200など)なども発売している。


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