グリーンゴブリン
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グリーンゴブリン(Green Goblin)は、マーベル・コミック刊行のアメリカン・コミックススパイダーマン』などに登場する架空の犯罪者(スーパーヴィラン)。中黒を付けてグリーン・ゴブリンとも表記される。

グリーンゴブリン
出版の情報
出版者マーベル・コミック
初登場『アメイジング・スパイダーマン 』第14号 (1964年7月)
クリエイタースタン・リー
スティーヴ・ディッコ
作中の情報
本名.mw-parser-output .plainlist--only-child>ol,.mw-parser-output .plainlist--only-child>ul{line-height:inherit;list-style:none none;margin:0;padding-left:0}.mw-parser-output .plainlist--only-child>ol li,.mw-parser-output .plainlist--only-child>ul li{margin-bottom:0}

ノーマン・オズボーン

ハリー・オズボーン

バート・ハミルトン

ヒィル・ユーリック

種族ミュータント
著名な別名

ゴブリン・キング

ゴブリン・ナイト

レッドゴブリン

能力

ゴブリンフォーミュラの摂取による超人的な怪力、スタミナ、耐久性、敏捷性、反射神経

再生

天才レベルの知性

白兵戦の達人

ゴブリンをテーマにした武器と、さまざまな攻撃用兵装を備えたゴブリングライダー

コミックジャーナリストのマイク・コンロイは、「長年にわたってスパイダーマンを悩ませてきたヴィランの中で、最も率直で恐ろしいのはグリーンゴブリンです。」と評した[1]。グリーンゴブリンは、映画、テレビアニメシリーズ、ビデオゲームなど、長年にわたってスパイダーマンの多数のメディアに登場してきた。
概要

緑色のゴブリンのようなコスチューム(戦闘用コスチューム)で身を包んだスーパーヴィランで、スパイダーマンの宿敵。初登場は『アメイジング・スパイダーマン(The Amazing Spider-Man)』第14号(1964年7月)。武器はマシンガン付きの無人機である蝙蝠型の飛行メカで機関砲やミサイルなどの武装も搭載しているグライダーに乗り、幻覚ガスやカボチャジャック・オー・ランタン)型の爆弾手榴弾や幻覚ガスなどの化学剤を噴き出すタイプもあるパンプキン・ボムやコウモリを模した手裏剣レイザーバットなど。薬品で知能・筋肉・運動神経などが強化されているが、副作用によって精神が蝕まれている。
ノーマン・オズボーン詳細は「en:Norman Osborn」を参照

初代グリーンゴブリン。巨大軍需企業「オズコープ(Oscorp)」の社長であるノーマンは、解雇した科学者が残したメモから肉体と知能を強化させる算法を発見し、それを基に血清を開発する。しかし、血清は突然爆発を起こし、ノーマンは顔から血清を浴びてしまう。それによって超人的な身体能力と知力を得るが、副作用で精神が蝕まれ、手に入れた力で史上最強の犯罪者になれると考え始める。自ら開発したコスチュームと装備品を身に着けてグリーンゴブリンとなり、スパイダーマンを倒せば犯罪者たちの間で尊敬されると考え戦いを挑んでいく。

スパイダーマンの正体がピーター・パーカーだと知ると、彼の恋人のグウェン・ステイシーを誘拐してジョージ・ワシントン・ブリッジから突き落とし、殺害することに成功する。しかし、復讐を期すスパイダーマンの猛攻に圧倒された挙句、回避されたグライダーによる奇襲攻撃が直撃して死亡する。

後に血清の効力によって蘇生し、『シークレット・インベージョン』ではS.H.I.E.L.D.の長官となる。アイアンマンのスーツやアベンジャーズタワーを我が物としてアイアンパトリオットを名乗り、ヴィランたちにヒーローの偽物を演じさせて「ダークアベンジャーズ」を組織する。
ハリー・オズボーン詳細は「en:Harry Osborn」を参照

二代目グリーンゴブリン。ノーマン・オズボーンの息子であり、ピーター・パーカーの親友。父の仇であるスパイダーマンの正体が親友のピーターであることを偶然知ってしまい、復讐を果たすべくグリーンゴブリン(二代目グリーンゴブリン)となる。

仇であるスパイダーマンの命を狙って何度も戦ったが、トゥームストーンを相手にスパイダーマンと共闘したこともあった。
バート・ハミルトン

三代目グリーンゴブリン。
フィル・ユーリック(フィリップ・ベンジャミン・"フィル"・ユーリック)詳細は「en:Phil Urich」を参照

後に、八代目ホブゴブリンを務める人物。

四代目グリーンゴブリン。
不明

五代目グリーンゴブリン。
実写映画版
サム・ライミ作品

サム・ライミが監督したスパイダーマン三部作では、ウィレム・デフォーがノーマン・オズボーン / グリーン・ゴブリン(Norman Osborn / Green Goblin)を演じ、山路和弘が日本語吹替を担当した。このバージョンのノーマン/グリーン・ゴブリンは、『マーベル・シネマティック・ユニバース』の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』にも登場した[2]
キャラクター像

“アース96283”のノーマン・オズボーン / グリーン・ゴブリン[3]。ゴブリンに肉体と意識を乗っ取られている間、元来の人格であるノーマンの記憶は無くなる。
ノーマン・オズボーン
ハリー・オズボーンの父親である権威高い科学者。軍需産業“オズコープ社”を自ら立ち上げたCEOでもあった。趣味は世界各国の仮面のコレクションで、オズボーン邸の自室の内壁に多数飾っている。また、オットー・オクタビアス/ドクター・オクトパスとは面識があった。会社の重役や軍の幹部らからも煙たがられるほど野心家でプライドは高いが、普段は一人息子のハリーを溺愛し、科学好きのピーターに対しても家族同然の様に接するなど、厳格ながらも心優しい父親だった。しかし、グリーン・ゴブリンの人格が自身の内側に誕生すると、時折表出して身体を乗っ取ったり、自身に話しかけてくるゴブリンの人格に恐怖して情緒不安定になるという臆病な振る舞いも見せる。
グリーン・ゴブリン
ノーマンがプロクロルペラジンと共に投与した“身体能力増強薬”の副作用で彼の内側に誕生した別人格。その命名者は、“デイリー・ビューグル”編集長のJ・ジョナ・ジェイムソン。しきりに高笑いし、マザー・グースの手遊び歌の替え歌を口ずさむ仕草も見せ、極めて凶暴かつ残忍にして、狡猾で邪悪な文字通りのスーパーヴィランだが、その傍ら、頭に乗りやすい側面もある。
能力

投与された身体能力増強薬の作用によって、反射神経や俊敏性、壁を粉砕するほどの腕力などの基礎身体能力や、一滴だけの血液が若干離れた床に落ちた音も聞き取れるほどの聴力を有している。
ノーマン
オズコープ社を立ち上げて発展させた企業経営者としての手腕や、微小工学論を提唱した実績と、身体能力増強薬による人体実験の技術開発を自ら進める科学者としての高度な知識を有する。
ゴブリン
一発で敵を数メートル後方に突き飛ばすアッパーカットと跳び蹴りといった格闘技の数々によってノーマンの強化された肉体を活かした肉弾戦を披露し、後述のツール各種を使いこなす器用さを持ち合わせている。そして、相手の人心を掌握しようと口車に乗せたり、火災現場で被災者を装ってスパイダーマンを誘い込むなど、策謀や心理戦にも長ける。
ツール
グリーン・ゴブリン・スーツ(Green Goblin Armor)
グリーン・ゴブリンが悪事を働く際に装着する、メタリックグリーンの基調色が特徴の戦闘用スーツ。オズコープが開発した細身の
パワードスーツと、ノーマン/ゴブリンが作り上げたゴブリンの叫び顔を模したヘルメットで構成される。スーツ本体の両前腕から麻酔ガスの放出とワイヤーロープの伸長、右腕から三叉槍の展開、左前腕に搭載されたグライダーの遠隔操作用リモコンなど、多彩な武装が備わっている。ヘルメットのレンズ部分はシャッター機能を有している。“アース616”に転移した際には、アレクサンダー・ハミルトン橋の爆破後に一時的に戻ったノーマンが、脅迫と非難をぶつけてくるゴブリンへの抵抗としてヘルメットを落ちていた石で打ちつけて破壊。その後、パーカーを羽織り、激戦で破損して残ったフード周りをゴブリンがポンチョのように被るようになる。
アップグレード・スーツ
アース616のピーター・パーカー/スパイダーマン(ピーター1)との初戦でダメージを負ったスーツを継接ぎ改修したもの。胸部、両肩、両二の腕、両大腿部、両膝、両脛にはプロテクターを取り付け、左ガントレットには3つの弾丸と格納式ダブルブレードを、右手ガントレットには2つの弾薬を装備し、左腰のパンプキン・ボム収納用のサッチェルバッグと右腰のポーチが付属するベルトなどが追加され、ヘルメットの代わりに前述のフード周りとゴーグルをあてがうようになった。


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