グランド・セフト・オートIVの登場人物(グランド・セフト・オート フォーのとうじょうじんぶつ)は、ゲームソフト『グランド・セフト・オートIV』に登場する人物の一覧である。
主な登場人物
ニコ・ベリック(Niko Bellic、セルビア語:Нико Бели? / Niko Beli?)
詳細は「ニコ・ベリック」を参照本作の主人公。セルビア語読みはニコ・ベリッチ。1978年生まれの30歳で、短い髪型と無精髭が特徴。先にアメリカに渡った従兄弟のローマンがアメリカンドリームを掴んだという話を聞いてリバティーシティへ赴くが、ローマンの成功話が全くの嘘だということを知り、その後はローマンやリバティーシティで出会った様々な人間たちからの仕事をこなすため、またかつての裏切り者を探すために奮闘することとなる。ユーゴスラビア社会主義連邦共和国(現セルビア)で生まれ育ち、12歳まで電気の無い生活を強いられていた。少年期はアルコール依存症である父親から罵倒される日々を送っていたが、反して母親のミリカは母性愛に溢れていた。ユーゴスラビア紛争において従軍中に、所属していた部隊が何者かの待ち伏せに遭い壊滅するが、自身はなんとか生き延びる。自分以外に生き残った仲間二人のどちらかが金のために自分達の部隊を裏切ったと考え、以来ずっと二人の痕跡を辿るようになる。戦後は自身のような退役軍人に来る仕事はほとんどなかったため、裏世界の汚れた仕事で生計を立てることを余儀なくされる。一時期刑務所に服役したことをきっかけとしてレイ・ブルガーリンが行っていた密入国の斡旋の仕事に加担することとなり[1]、仕事をこなしていく中で生き残りの一人であるフロリアン・クラヴィッチがリバティーシティにいることを突き止めるが、同時期にイタリアへの密航の仕事を終えてアドリア海を戻る途中で乗っていた船が沈没してしまう。ニコ自身はなんとか生還したものの、船と一緒に多額の現金を無くした責任を誰かに負わせなければいけないと考えたブルガーリンによって濡れ衣を着せられてしまう。ブルガーリンから逃げ、またフロリアンを捜すために貨物船「プラティパス(Platypus)号」に乗って故郷を離れ、以降7ヶ月間はプラティパス号の船員として働く。プラティパス号にはブルガーリンから盗んだダイヤモンドを密輸しようとするコックも働いていた。終盤において探していた裏切り者であるダルコ・ブレヴィッチと対面し、殺した場合は結局心が晴れずに虚無感しか残らない結果となってしまい、逆に殺さずに見逃した場合、ニコ自身はその決断に迷うものの、周りからはその決断を称えられる。また、最終局面の選択肢で「取引」を選んだ場合は大金と街での安全な暮らしを受け入れてディミトリと再び手を組むものの、またも裏切られ、更には結婚式を襲撃されてローマンを失う。その後は追撃の末にディミトリを倒すが、取引を選んだことをケイトに非難され、彼女に愛想を尽かされてしまう。「復讐」を選んだ場合はディミトリを倒して全てが解決したかのように見えたものの、今度はペゴリーノに結婚式を襲撃されてその流れ弾でケイトを失う。その後、追撃の果てにペゴリーノを倒すが、どちらにおいても心には喪失感が残ってしまう。『グランド・セフト・オートV』では「リバティーシティにいる東欧の男」という形で触れられており、またローマンのタクシー会社の手伝いをしている事がライフインベーダーから確認されている。
ローマン・ベリック(Roman Bellic、セルビア語:Роман Бели? / Roman Beli?)
ニコの従兄弟。セルビア語読みはロマン・ベリッチ。1977年生まれの31歳。タクシー会社「ローマン・ベリック・エンタープライズ」の経営者。人一倍楽天家な性格で、様々な不幸に襲われるという自分の境遇を嘆いてもしばらくするとケロリと忘れて「人生を楽しむぞ」などと豪語していることも多々あり、ニコを呆れさせている。一方で争いごとを好まない優しい性格の持ち主であり、裏切り者への復讐を考えるニコの苦悩を慮る一幕もある。ギャンブル中毒で、インターネット上におけるオンライン・ポーカーや街の闇カジノ等の賭博に金を賭けては負けを重ね、ヤミ金にまで手を出しており、アルバニア・マフィアやロシアン・マフィアの取り立てから逃げる日々を送っている。またストリップクラブ