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出典検索?: "グネモン"
界:植物界 Plantae
門:裸子植物門 Gymnospermae
綱:グネツム綱 Gnetopsida
目:グネツム目 Gnetales
科:グネツム科 Gnetaceae
属:グネツム属 Gnetum
種:グネモン G. gnemon
学名
Gnetum gnemon L. (1767)[1]
和名
ユミヅルノキ(弓弦の木)
英名
Gnemon tree
グネモン(ぐねもん、学名 Gnetum gnemon)はグネツム科グネツム属の常緑低高木。主として東南アジアに分布する。インドネシアではメリンジョ(Melinjo)とも呼ばれる[2]。
特徴グネモンの雄花グネモンの果実
グネモンノキ、ユミヅルノキともいう。裸子植物は通常風媒であるが、グネツム科の植物は虫媒である。枝幹の節部は輪状に膨大、葉は対生し、楕円状披針形、全縁、濃緑色で光沢がある。花は房状に着生、花序は長さ6、7センチメートル、単生または叢生である(左上写真)。通常は雌雄異株である。果実は長楕円形で先端は尖り、長さ約2センチメートル、熟すと黄色または紅色となり、中に1個の種子がある(左下写真)。胚乳にデンプン50パーセント、タンパク質11パーセントを含み、インドネシアなどで食用とされている。 果実は生食、煮食、焼食とする。また幼果、葉、花も食用とする。若葉、若い花序または果実は野菜として酸味のスープのサユール・アッサムなどに入れる他、デンプンを含む種子を潰して伸ばし、油で揚げて「ウンピン
利用
近年では、種子に含まれるレスベラトロールを健康食品として利用するようになっている[4]。メリンジョの収穫量・消費量が有意に多い地域(ジョグジャカルタ特別州)の平均寿命は男性で71.2歳、女性で75.1歳とインドネシアの平均寿命(男性:66歳、女性69歳)よりも5年ほど寿命が長くなっている[5]。 マレーシアのサラワク州(ボルネオ島)の熱帯雨林に分布するグネモンは日没頃から菌類の一種に似た不思議な匂いを放ち、珠孔から糖分を含んだ甘い受粉滴を分泌する。雌雄異株であるが、雄株にも不稔の胚珠があり受粉滴を分泌する。夜行性のメイガやシャクガの仲間は、この匂いに誘われて雌雄の区別無く訪花し、露のように光る受粉滴を吸って回る。雄花を訪れたガの口吻には沢山の花粉が付着し、これが雌株に運ばれていると思われる。グネツム科の植物が出現したと考えられているジュラ紀には、未だガの仲間は出現しておらず、双翅目の昆虫などによって受粉されていたのかもしれない。 グネモンは低木の物から樹高20メートルほどの高木の物まで変異があり、高木になるものを基準変種(Gnetum gnemon var. gnemon=狭義のグネモンノキ)として6変種に分類されている。中国海南島、マレーシア、東インド地方原産で、インドのアッサム地方からボルネオ島、スラウェシ島、ニューギニア各島を経てフィジー諸島まで分布しているが、スマトラ島、ジャワ島には自生が見られない。フィリピンやジャワなどでは植栽されている。日本には1935年(昭和10年)頃に輸入された。基準変種は東南アジア各地の果樹園や庭先で広く栽培されている。
生殖
分布
脚注^ “ ⇒Gnetum gnemon”. Tropicos
^ Manner, Harley I.; Elevitch, Craig R. (2006). “Gnetum gnemon (gnetum)”. In Elevitch, Craig R. (英語). Traditional Trees of Pacific Islands: Their Culture, Environment, and Use [太平洋諸島における伝統的な樹木に係る文化・環境・利用]. Permanent Agriculture Resources. .mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 0970254458. https://raskisimani.files.wordpress.com/2013/01/gnetum-gnetum.pdf
^ “@インドネシア原産の樹木 ”メリンジョ” -メリンジョとは- 株式会社ホソダSHC”. www.hosoda-shc.co.jp (2021年4月1日). 2024年1月12日閲覧。
^ “サプリメントの取扱クリニック・薬局店舗 - メリンジョ/ジャワしょうが 製品情報 - 株式会社ホソダSHC”. www.hosoda-shc.co.jp (2022年4月8日). 2024年1月5日閲覧。
^ “ ⇒NPO法人 JASMELINDO トップページ”. www.melinjo.net. 2024年1月5日閲覧。
参考文献
北野至亮 著、熱帯植物研究会編 編『熱帯植物要覧』養賢堂、1984年。ISBN 4-924395-03-X。
近縁種
グネツム属 Gnetum
ヒメグネモン Gnetum brunonianum
ヒロハグネモン Gnetum latifolium
ホソバグネモン Gnetum tenuifolium
Gnetum africanum