グッバイ・ヒーロー
Grand Prix Requiem
監督マリオ・モッラ
『グッバイ・ヒーロー』(Grand Prix Requiem)は、1987年の日米伊合作映画[注 1]。 F1グランプリにその生涯を捧げたF1レーサーに焦点を当てたドキュメンタリー映画[注 2]。主に1970年-1980年代前半の記録映像で構成され、当時のインタビュー、オフショット、そしてヒーロー達の栄光と最期の瞬間が収められている。 過去の記録映像は1975年のアメリカ映画『F1グランプリ 栄光の男たち』[注 3]、1978年のイタリア映画『ポールポジション』[注 4]、1983年のイタリア映画『ウィニング・ラン』[注 5]の映像をそのまま流用しており、クロード・デュボック、マリオ・モッラやヤン・デ・ボンがクレジットされているのはその為である。合間に新規撮影パートとして1987年のサンマリノグランプリのレース映像、グランプリウィーク中のニキ・ラウダによるインタビューと1987年当時のF1グランプリの解説を追加している。 日米伊合作という扱いの為、クレジットやナレーションは全て英語で(矢沢永吉の歌も全編英語の歌詞)、日本公開時及びビデオは日本語字幕となっている。 1987年のサンマリノグランプリを訪れたニキ・ラウダ自身へのインタビューから始まり、1975年のチャンピオン獲得、そして1976年ドイツグランプリで瀕死の重傷を負った事故映像、直後の夫人とのインタビュー映像と過去を遡り、今は亡きF1レーサー達のストーリーが記録映像で紹介される。 合間には1987年のサンマリノグランプリ中のF1レーサーへのインタビューや、ターボ全盛、ジャパンマネーの流入といった当時のF1の状況、そして1987年にフル参戦デビューを果たしたばかりの中嶋悟が紹介される。
概要
あらすじ
使用された記録映像
1976年ドイツグランプリ ニキ・ラウダ炎上事故
1970年イタリアグランプリ ヨッヘン・リント死亡事故
1973年 ジャッキー・スチュワートによるニュルブルクリンクのコース解説
1973年イギリスグランプリ ジョディー・シェクターが発端の多重クラッシュ
1973年オランダグランプリ ロジャー・ウィリアムソン炎上死亡事故
1955年のル・マン24時間レース メルセデス・ベンツのコースアウトによるピエール・ルヴェーと観客83名死亡事故
1978年モナコグランプリ マリオ・アンドレッティが発端の多重クラッシュと再スタート後の1コーナー多重クラッシュ、ティレル・P34の走行シーン