「グッド・モーニング・アメリカ」とは異なります。
グッドモーニング, ベトナム
Good Morning, Vietnam
監督バリー・レヴィンソン
脚本ミッチ・マーコウィッツ
原作エイドリアン・クロンナウア
製作マーク・ジョンソン
ラリー・ブレズナー
出演者ロビン・ウィリアムズ
フォレスト・ウィテカー
ドゥング・タン・トラン
音楽アレックス・ノース
主題歌ルイ・アームストロング
『この素晴らしき世界』
撮影ピーター・ソーヴァ
編集ステュー・リンダー
『グッドモーニング, ベトナム』(英語: Good Morning, Vietnam)は、1987年製作のアメリカ映画。「AFVN」(米軍ベトナム放送)の1人のDJが、兵士達を笑いとロックで癒し、ベトナム人と触れ、戦争の冷酷さに翻弄される5か月間を描いた、ベトナム戦争映画の中でも異色の作品。
主演のロビン・ウィリアムズはアカデミー主演男優賞とゴールデングローブ賞主演男優賞に推され、ゴールデングローブ賞を受賞している。 ベトナム戦争の拡大期の1965年、アメリカが南ベトナムに兵を送り込み続けていたサイゴン(現・ホーチミン市)とその近辺を舞台に、兵士の士気高揚のために前の任地から送り込まれた1人の空軍兵DJが、AFNで規則無視のハイテンションで型破りなラジオ放送を行う。主人公のエイドリアン・クロンナウアは実在の人物で、除隊後は弁護士をしていた(en:Adrian Cronauer
概要
最終階級は軍曹。また登場する番組はクロンナウアが1965年から1966年までAFVN(Armed Forces Viet-nam Networks、ベトナムアメリカ軍放送)で担当していた「Dawn Buster」をモデルにしたもので、ストーリーの多くが本人の体験に基づく。
『レインマン』のバリー・レヴィンソン監督がメガホンを取り、ロビン・ウィリアムズが人間味溢れる型破りなDJ・クロンナウアを演じている。サイゴン市内におけるベトコンによる爆弾テロなどのシーンこそあるものの、交戦シーンや残酷なシーンなど、戦争映画に付き物のシーンが比較的少ない点が、他のベトナム戦争映画と一線を画する。
他のベトナム戦争映画に多くみられるような、あからさまな反戦、あるいは戦争の美化を謳いはしないが、戦争のむなしさや冷酷さ、アメリカ軍内の硬化した体質や情報操作、アメリカ人のベトナム人に対する人種差別やベトナム人女性蔑視、そしてアメリカによる他国への一方的な価値観の押し売りを、柔らかに批判した快作と評され、ロビン・ウィリアムズがゴールデングローブ賞主演男優賞を獲得、アカデミー賞主演男優賞候補にもなるなど高い評価を得ている。 1965年、アメリカは「反共の南ベトナムへの支援」を名目にベトナムに将兵を送り込み続け、戦況は拡大の一途を辿り、サイゴン市内でもベトコンによるテロが頻発するようになっていた。その様な状況下、軍サイゴン放送局の局長・テイラー准将は、兵の士気高揚のため、ギリシャのクレタ島から1人の人気DJを呼び寄せる。エイドリアン・クロンナウア空軍上等兵(ロビン・ウィリアムズ)である。ユナイテッド航空のダグラス DC-8で到着したクロンナウアは、陽気なガーリック陸軍上等兵(フォレスト・ウィテカー)に迎えられタンソンニャット空軍基地から局へと向かうが、さっそく現地のアオザイの女性に目を奪われる。 局へ着いたクロンナウアは軍指定の推薦曲を無視し、「グーッモーニン、ヴィエットナーム!!」のシャウトと共に、マシンガントークとロックンロールで放送を始める。ギャグ・ジョーク・皮肉・物真似満載のDJトークは、ガーリックやドライウィッツ(ロバート・ウール)、ラジオ局内、戦場の兵達に熱烈な支持を受ける。しかし、上官2人――ギャグのセンスがかなりズレているホーク少尉(ブルーノ・カービー)と、上司で軍規を重視する元特殊部隊隊長のディッカーソン曹長(J・T・ウォルシュ)――は、それを苦々しく感じていた。
あらすじ
新任DJ