テクノプロ・ホールディングス株式会社
TechnoPro Holdings,Inc.種類株式会社
市場情報東証1部 6028
テクノプロ・ホールディングス株式会社(英称:TechnoPro Holdings,Inc.)は、日本の人材派遣会社「テクノプロ」等を統括する持株会社。本社は、東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー。
本稿では、暫定的に同社の前身であるプロンプトホールディングス(旧 アドバンテージ・リソーシング・ジャパン←ラディアホールディングス←グッドウィル・グループ)の内容も併記する。目次 2016年現在はテクノプロが手がける技術者派遣が事業の中心であるが、かつては日雇い派遣や軽作業派遣を中心とした人材派遣の「グッドウィル」(持株会社から分離)、訪問介護などの介護ビジネスを担っていた「コムスン」、かつて事実上の業界最大手であった「クリスタル」(後の「ラディアホールディングス・プレミア」)の3社を中心として、人材派遣事業や介護事業を手広く手がけていた。しかし、コムスンの介護報酬不正請求やグッドウィルの違法派遣などの不祥事をきっかけとした両社の廃業、それに2008年秋以降の景気悪化による労働者派遣需要の急激な落ち込みが重なって経営が悪化し、外資の支援の下で経営を立て直すこととなった。 その後技術者派遣に事業領域を集中させたことが奏功し、2014年には外資の支援の手を離れ東証に再上場。メイテックと並ぶ業界大手となっている。 1995年、「株式会社グッドウィル」を、佐藤修(現・マスターピース・グループ株式会社代表取締役会長)、川上真一郎
1 概要
1.1 グッドウィル・グループ成立まで
1.2 本社などの移転
1.3 行政処分、経営再建へ
1.4 ラディアホールディングスとなってから
1.5 テクノプロホールディングスとなってから
2 沿革
2.1 プロンプトHD社
2.2 テクノプロHD社
3 M&Aの動向
3.1 フジオーネの買収
3.2 クリスタルの買収およびその背景
3.3 介護事業の売却
4 命名権
5 関連会社
5.1 日本国内
5.2 日本国外
5.3 かつて存在した企業
6 関連項目
7 脚注
8 外部リンク
概要
グッドウィル・グループ成立まで
グループ・会社の中心人物であった折口雅博は、総合商社「日商岩井」(現・「双日株式会社」)所属時に、日商岩井とイギリス・レジャー企業との共同出資で、バブル景気後期の1990年代初めに営業をしていた大型ディスコジュリアナ東京、六本木ヴェルファーレなどの立ち上げ経験があるのみであったが、軽作業請負で、日払いのスタッフへの給与を払う資金が尽きたところへ折口が自己資金を投入し、外部の資金も導いたことがきっかけで役員となった後、代表となったのであり、創業者の一員ではない。
その後「グッドウィル・グループ株式会社」に商号変更するが、副会長だった佐藤が株式会社マスターピース(現・マスターピース・グループ株式会社)を分社独立して去ったことにより、折口によるワンマン経営となった。
2004年8月に「グッドウィル・グループ」は持株会社に移行(これに伴い、同年4月に新たに設立したグッドウィルがほぼ全事業を譲受)。
前社名の「グッドウィル」は、アメリカ合衆国で創立された社会的弱者の職業訓練・自立支援のために、寄付された古着・古本・家電などの再生販売をして多額の収益金と雇用機会を生み出している非営利団体の名前から取ったもので、「善意」「商売上の信用」の意。アメリカのグッドウィル・インダストリーズは、コミュニティ・ビジネスを行う慈善団体として広く知れ渡った名称であり、日本とは無関係である。 2007年5月の東京ミッドタウン開業時に、本社および関連会社のほとんどを旧防衛庁跡地に建設された東京ミッドタウン・タワーに移転する予定であったが、同年に発覚したコムスン問題などがあり、実際に移転したのは、以下の10部門である(全てグループ子会社)。
本社などの移転
グッドウィル(日雇い派遣、モバイト・ドット・コム、総合受付などを担当。総合人材派遣部門。29F/30F)
テクノプロ・エンジニアリング(TPEG、総合エンジニアリングサービス部門。31F)
ソア(SORE、イベント・セールスプロモーション、イベントコンパニオン、MC、ナレーター部門。