グイン・サーガ
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グイン・サーガ (テレビアニメ)」をこのページへ統合することが提案されています。議論は「ノート:グイン・サーガ (テレビアニメ)」を参照してください。(2024年4月)
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この項目では、栗本薫による小説について説明しています。この小説を原作としたアニメについては「グイン・サーガ (テレビアニメ)」をご覧ください。

グイン・サーガ
ジャンルヒロイック・ファンタジー[1]群像劇[2]
小説
著者栗本薫(130巻まで)
イラスト加藤直之
天野喜孝
末弥純
丹野忍
出版社早川書房
レーベルハヤカワ文庫
刊行期間1979年9月 -
巻数既刊175巻(本編148巻+外伝27巻)
(2023年7月現在)
その他書誌情報はグイン・サーガの小説一覧を参照
テンプレート - ノート
プロジェクトライトノベル
ポータル文学

『グイン・サーガ』は、栗本薫による日本ヒロイック・ファンタジー小説。1979年9月の第1巻『豹頭の仮面』の刊行以来、コンスタントに巻数を重ね、100巻を越えてなお多くの読者を獲得しているベストセラー小説シリーズである。2022年1月時点で累計発行部数は3300万部を突破している[3]

自身の出生さえ分からない頭の戦士であるグインを主人公として、架空の世界、架空の時代に生きる、彼を中心とするさまざまな人物の生と死の波乱を描いたサーガ(大河小説)。国と国とのあいだで繰り広げられる戦争、策謀、興亡の歴史を背景として、その宮廷、あるいは市井に生きるさまざまな人物の野望、妄執、友情、決別、恋愛といった愛憎が織りなす壮大な人間模様を紡ぎだしていく。
作品史

ヒロイックファンタジーの執筆を準備していた栗本薫が高千穂遙の『美獣』を読み、予定していたキャラクターのインパクトの弱さを痛感して改めて本作を書き下ろすに至った。シリーズ開幕当初から正伝のみで全100巻という構想が明かされており[4]、2005年4月には第100巻となる『豹頭王の試練』が刊行された[5]。もっとも、100巻で構想通りには物語は完結せず[6]、それどころか、完結に至るまでにはまだ多くの展開が残されていることは確実で、どこまで続くかは作者自身にも予想がついていないとされていた。作者の死去により、正伝が130巻、外伝が22巻(上下巻1編を含むため23冊)刊行された時点で中断したが[7]、その後は複数の作家により執筆が再開され、続篇の刊行が続いている(詳細については、下記の「作者死去後の動向」を参照)。

発表形態としては、ハヤカワ文庫から書き下ろしで発売される(第1巻『豹頭の仮面』および外伝の一部は、先行して雑誌(主に『S-Fマガジン』)や関連書籍に掲載された)。表紙、口絵、本文イラスト加藤直之(正伝1 - 19巻、外伝1 - 5巻)、天野喜孝(正伝20 - 56巻、外伝6 - 9巻)、末弥純(正伝57 - 87巻、外伝10 - 16巻)、丹野忍(正伝88 - 、外伝17 - )が手がけている。

2003年には、アメリカ合衆国Vertical社より英語版の発売が開始された。続いて、2005年にはBlanvalet Taschenbuchverl社よりドイツ語版、Editrice Nord社よりイタリア語版、БИТВА В НОСФЕРУСЕ社よりロシア語版、2006年にはFleuve Noir社よりフランス語版の出版が開始された。2009年には大元C. I.社より朝鮮語版が3巻まで同時刊行で出版が開始されたものの、2010年の6巻を最後に事実上出版は中止、その後6巻全巻が絶版になった。中国語版の出版も予定されている。

2000年には柳澤一明の作画により、外伝『七人の魔道師』の漫画化が開始された。作品はメディアファクトリー発行の『コミックフラッパー』誌に2003年まで連載後、単行本化された。2006年9月にジャイブ社から出版された『栗本薫 THE COMIC グイン・サーガ』には沢田一の作画によって漫画化された正伝の一部が収録されており、2007年1月にはそれに新たに書き下ろしを加えたものが同社から『グイン・サーガ1』として出版された。その後、同社刊の漫画雑誌『月刊コミックラッシュ』で2008年4月号から2010年6月号まで新章が連載された。

著名な日本のファンタジー小説であるにもかかわらず、刊行開始以来30年弱にわたり映像化されなかったが、2009年4月にテレビアニメ化された(グイン・サーガ (テレビアニメ)を参照)。
作者死去後の動向

2009年5月26日、栗本がすい臓がんのため死去し、本作は未完成作品となった[8]。栗本は生前に病床で130巻のちょうど半分の地点まで原稿執筆を終えており[注 1]遺作となった第130巻「見知らぬ明日」(同年12月発売)まで予定通り刊行された(第2章第4節に「未完」の文字がある)。130巻あとがきで夫の今岡清は、新装版後書きでの栗本の「誰かがこの物語を語り継いでくれればよい」という言葉に心を動かされたこと、そしてグイン・サーガが今後さまざまな形で語り継がれてもよい、と発言している。なお、『グイン・サーガ・ワールド 5』での今岡のあとがきによれば、絶筆部分以降のプロットは残っておらず、今後の展開のための覚書のみが残されているという。

同年12月、このシリーズに日本SF大賞特別賞が[9]、翌2010年8月には星雲賞日本長編部門が与えられた。

2011年、早川書房は同年5月より雑誌形式の文庫本『グイン・サーガ・ワールド』を季刊ペースで刊行すると発表した。前述した「『グイン・サーガ』を様々な人に語り継いでもらいたい」という栗本の遺志を受け、久美沙織牧野修がグイン・サーガを外伝形式で執筆するほか、栗本の未完原稿の一部が公開された[10]

2012年9月に発売された『グイン・サーガ・ワールド 5』より、五代ゆう、宵野ゆめによる正編の続編の発表が行われ、2013年11月からは、この続編を文庫化した書籍が正編のナンバリングを受け継ぎ、第131巻「パロの暗黒」(五代ゆう)・132巻「サイロンの挽歌」(宵野ゆめ)として刊行された[11]。以降は随時続巻され、絶筆部分の直接の続きも133巻「魔聖の迷宮」(五代ゆう)より刊行される[12]という、複数作家による巨大なグイン・サーガ・ワールドの様を呈している。本作はかなりの長編作品となっており途中の巻で未読状態になってしまう読者も少なくないが、五代はどの巻から読み始めても前後が分かるように意識して書いていると自身のTwitterでコメントしている[6]

2013年?2016年(131巻?140巻)の間は奇数巻を五代ゆうが(主にパロ・ヤガ・沿海州の話を担当)、偶数巻を宵野ゆめが(主にケイロニアの話を担当)執筆した。2017年以降(141巻?)は五代ゆうによる一人体制となっている。
あらすじ

首都クリスタルへのモンゴール軍の奇襲により、中原の歴史ある国パロは滅亡の危機に瀕していた。国王、王妃までもがモンゴール兵の手により殺害されるという状況の中、家臣はパロ王家に太古より伝わる古代機械(物質転送装置)を用いて、国王の長男にして王太子であるレムスと、その双子の姉リンダを友邦国アルゴスへ移送しようとした。が、古代機械の座標設定に狂いが生じ、2人はあろうことか敵勢力のまっただ中、モンゴール辺境にある魑魅魍魎の跋扈するルードの森へと転送されてしまった。

身を守るすべとてなく、ただ怯えて身を隠すしかなかったレムスとリンダを、ついにモンゴール軍の小隊が発見し、絶体絶命の危機に追いつめる。しかしその時、突如として現われた豹頭人身の異形の超戦士が小隊を全滅させ、双子は難を逃れる。


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