クー(ハワイ語: K?)はハワイ人の宗教に出てくる4大神のひとりで、男性のシンボルであり、戦いの神でもある。 ハワイ先住民が信じた宗教は自然崇拝で、さまざまな神が登場するが、その中でもクーはロノ、カーネ、カナロアと共に4大神である。また、ロノが支配する新年(マカヒキ)の期間を除いては、通常クーが支配していると考えられていた。ハワイ神話はポリネシア神話に属するとされているが、ハワイ以外ではおおむねカナロアが最高神となっている。 クーは男神として、よく女神のヒナと対比して語られることを、ハワイ神話について古典的な本「Hawaiian Mythology」を書いたマーサ・ベックウィズ(Martha Beckwith クーはまた通常男性が関係する次のような分野において、それぞれの分野の神に化身していると考えられている。 クーはまた長引く日照りなどの重大な事態には、ヘイアウ(聖所)を新しく建てて、全員を集めて、ブタ、ココナツ、レッドフィッシュ、白い布、人身御供を捧げた。戦いの時には特にこうした人の生贄が行われて、こうしたヘイアウは「ルアキニ」と呼ばれている。 [2] ハワイを統一したカメハメハ大王は上記の「Ku-kaili-moku」の信奉者で、ハワイ島のモオキニ・ルアキニ・ヘイアウで生まれて、プウコホラ・ヘイアウでいとこを生贄にしてハワイ島統一を成している。また、彼に関係したクーの像3体が別々にあったのが、2010年にホノルルのビショップ・ミュージアムに集合している。 [3]
クーは主な神
男神のクー
森と雨
Ku-moku-hali?i (Ku spreading over the land、その土地に広がるクー)
Ku-pulupulu (Ku of the undergrowth、下に生えるもののクー)
Ku-olono-wao (Ku of the deep forest、深い森のクー)
Ku-holoholo-pali (Ku sliding down steps、階段を滑り降りるクー)
Ku-pepeiao-loa/-poko (Big and small-eared Ku、大小の耳のクー)
Kupa-ai-ke?e (Adzing out the canoe、カヌーを作る時のクー)
Ku-mauna (Ku of the mountain、山のクー)
Ku-ka-ohia-laka (Ku of the ohia-lehua tree、オヒアレフアの木のクー)
Ku-ka-ieie (Ku of the wild pandanus vine、野生のタコノキのクー)
農耕
Ku-ka-o-o (Ku of the digging stick、地面を掘る棒のクー)
Ku-kuila (Ku of dry farming、乾いた地面を農耕のクー)
Ku-keolowalu (Ku of wet farming、湿った地面を農耕のクー)
漁労
Ku-ula or Ku-ula-kai (Ku of the abundance of the sea、豊かな海の幸のクー)
戦い
Ku-nui-akea (Ku the supreme one、最高神のクー)
Ku-kaili-moku (Ku snatcher of land、土地を奪うクー)
Ku-keoloewa (Ku the supporter、助けてくれるクー)
Ku-ho?one?enu?u (Ku pulling together the earth、大地を治めるクー)
戦いの神のクー「en:List of war deities#Hawaiian mythology」を参照クカイリモク(左)とヒナのキイ(像)
脚注^ Martha Beckwith "Hawaiian Mithology (Yale University Press, 1940 / University of Hawaii Press, 1970) Part One: Chapter II "Ku Gods"
^ ⇒戦いの神クー(ハワイの神話と伝説)
^ ⇒Historic k? reunited at Bishop Museum (Honolulu Advertiser, 2010)
参照項目
モオキニ・ヘイアウ (クアモオ・モオキニが建てた聖所をパアオが拡張して、クーの聖所として、ハワイの宗教を完成していった所)
プウコホラ・ヘイアウ
プウホヌア・オ・ホナウナウ (戦争時などの駆け込み寺)