クロームメッキ
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メッキと呼ばれる魚については「ギンガメアジ」をご覧ください。

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めっき(鍍、英語:Plating[1])は、表面処理の一種で、材料の表面に金属薄膜を被覆すること、あるいはその方法を指す。狭義には液中でおこなう方法のみを言う。なお、各メディアや書籍において「メッキ」と片仮名で表記されることも少なくないため、外来語のように受け取られることもあるが、和製漢語とされる「滅金(めっきん)」に由来する語である。鍍金(ときん)ともいう。


目次

1 概要

2 主な種類

2.1 成膜機構による分類

2.1.1 電気めっき(電解めっき、電鍍)

2.1.2 無電解めっき

2.1.3 溶融めっき

2.1.4 気相めっき

2.1.5 メカニカルプレーティング

2.1.6 その他めっき・化成処理


2.2 装置・加工方法による分類

2.2.1 ラック(吊り)めっき

2.2.2 バレルめっき(ガラめっき)

2.2.3 フープめっき(リール to リール,連続)


2.3 用いられる設備など

2.3.1 不溶解性アノード



3 電鋳

4 歴史

5 主なめっき関連メーカー

5.1 めっき薬品メーカー

5.2 めっき装置メーカー

5.3 めっき業者


6 語彙としてのめっき

7 脚注

8 関連項目

9 外部リンク


概要

用途として、酸化腐食)しやすい金属を酸化しにくい金属で覆い保護する、高級感や質感を出すために金属やプラスチック上にクロムなどでめっきする、などがある。

有名なめっき商品にはトタンブリキがある。トタンは亜鉛を、ブリキはスズをめっきしたものである。 等に、よりイオン化傾向の大きい亜鉛等の金属をめっきすることによって母材との電位差によって母材の腐食を防ぐ効果がある。

古くは滅金などといい、水銀に金を入れるとアマルガムとなって溶けて消滅する現象から生まれた和製漢語。 古代には東大寺盧舎那仏像(奈良の大仏)を鍍金するのに、水銀と金の合金(金アマルガム)を使用したものが有名である。当時は金と水銀を1 : 3でアマルガムとして、粘土状とした物を炭火で加熱し、水銀を除去して金だけを残す鍍金が行われた。水銀蒸気による水銀中毒が相当であったことが想像できる。

導電性の素材はめっき液に浸けて陰極につなぐことによってめっきする。プラスチック等の不導体にめっきを施す場合には、表面に導電化処理を施してからめっき液に浸けて電解したり、真空蒸着(スパッタリング)によってめっきを施す。
主な種類
成膜機構による分類
電気めっき(電解めっき、電鍍)詳細は「電気めっき」を参照

白金めっき

めっき(鍍金, Gold plating)

青化金浴

酸性金浴


めっき(鍍銀)

めっき(鍍銅)

青化銅浴

硫酸銅浴

ピロ燐酸銅浴


亜鉛めっき(鍍?[としん])

青化浴

酸性浴

ジンケート浴

一般的に各浴種ともめっき後 以下の化成処理(6価クロムを使用した場合のみクロメート処理)を施す。



光沢クロメート処理(1種)

有色クロメート処理(2種)

黒色クロメート処理

グリーンクロメート処理

耐食型3価クロム化成処理

外観型3価クロム化成処理

黒色3価クロム化成処理


カドミウムめっき亜鉛めっきと同じく、めっき後に化成処理を施す。

めっき(鍍錫(としゃく))

無光沢錫めっき

光沢錫めっき


電解ニッケルめっき

ワット浴ニッケルめっき

ジュールニッケルめっき

サチライトニッケルめっき

スルファミン酸浴ニッケルめっき

ウッド浴ニッケルストライクめっき

光沢ニッケルめっき

半光沢ニッケルめっき

無光沢ニッケルめっき

黒色ニッケルめっき


クロムめっき

装飾クロムめっき正しくは、ニッケル-クロムめっき。下層にニッケルめっきを施した後、上層にクロムめっきを0.1?0.5μm施す。ニッケルめっきも半光沢ニッケルめっきと光沢ニッケルめっきの2層にしたり、この間に高硫黄含有率のニッケルめっきを挟むこともある。

マイクロポーラスクロムめっき

マイクロクラッククロムめっき


工業用(硬質)クロムめっき

黒色クロムめっき


合金めっき

亜鉛系合金めっき

亜鉛-鉄

亜鉛-ニッケル上記2種共に亜鉛めっきと同じく、めっき後に化成処理が施される。


スズ-亜鉛

スズ-銀

スズーコバルト合金めっき(ガラクローム)

銅-亜鉛合金(黄銅)めっき

ブロンズめっき

はんだめっき電子部品端子はんだ付け性改善のために行なわれていたが、RoHS対応のためスズめっき、金めっき、パラジウム、スズ-亜鉛、スズ-銀めっき等への切替が進んでいる。ウィスカーの生長はSn-Pbめっきにより回避してきたので、代用材用の使用によって、短絡事故など20世紀の前半に克服した問題が再び顕在化している。

その他、素材の違いなどによって、各めっきともにさまざまな浴種が存在している。
無電解めっき

化学薬品の還元作用によって金属を析出させ、還元される金属そのものが触媒として働く。自己触媒めっき法とも呼ばれる。

無電解銀めっき

無電解銅めっき

無電解ニッケルめっき / カニゼンメッキ(Electroless nickel plating)プラスチックへのめっき(導体化処理)に用いられる低温アンモニアタイプと、硬質クロムめっきの代替として用いられる高温酸性タイプに大別される。カニゼンめっきと呼ばれるのは後者。

無電解ニッケル-タングステン合金めっき

無電解ニッケル-PTFE複合めっき

無電解スズめっき

無電解金めっき

溶融めっき

溶かした金属中に鋼材等を浸けこみめっきする。通称どぶ漬け。 めっき部分が厚くなるため錆びや腐食に強い。 耐食性は素材によって異なる。

溶融亜鉛めっき

HOT-DIP錫めっき

ガルバリウム

溶融アルミニウムめっき


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