クロード・シモン
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クロード・シモン
Claude Simon

誕生1913年10月10日
フランスマダガスカル
死没 (2005-07-06) 2005年7月6日(91歳没)
フランス、パリ
言語フランス語
国籍 フランス
ジャンル小説
文学活動ヌーヴォー・ロマン
代表作『フランドルへの道』(1960年)
『ファルサロスの戦い』(1969年)
『農耕詩』(1981年)など
主な受賞歴ノーベル文学賞1985年
デビュー作『ペテン師』(1945年
配偶者レア・カラヴァス
ウィキポータル 文学
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ノーベル賞受賞者
受賞年:1985年
受賞部門:ノーベル文学賞
受賞理由:「その小説において、詩人の創造性と画家の創造性を深められた時間意識に結びつけ、人間の状況を描出した」

クロード・シモン(Claude Simon, 1913年10月10日 - 2005年7月6日)は、フランスの作家。目次

1 経歴

2 主な作品

3 参考文献

4 外部リンク

経歴

フランス領(当時)マダガスカルアンタナナリボに生まれる。両親ともフランス人で、軍人であった父は第一次大戦で死去し、以後ルシヨンのワイン生産地区ペルピニャンで母らとともに生活するが、その母とも11歳のときに死別する。パリの名門校スタニスラス校での寄宿生生活を経て、オックスフォード大学ケンブリッジ大学に短期間通ったのち、アンドレ・ロート・アカデミーで絵画を学んだ。その後ヨーロッパ各地を旅行、1936年には内戦下のバルセロナに2週間の滞在を経験した。

1939年8月、竜騎兵連隊に伍長として召集され、ムーズ県の戦闘にて捕虜となるが、1940年10月に脱走。各地への旅行とともにこの大戦時の経験はシモンの作品にたびたび描かれることになる。その後レジスタンス活動に加わるとともに、ペルピニャンの城館で絵を描きまた執筆活動をはじめる。1945年、戦前から書き進めていた処女小説『ペテン師』を出版。1956年にアラン・ロブ=グリエと知り合い、彼の勧めで翌年『風』を出版。以後の執筆活動でロブ=グリエ、ミシェル・ビュトールナタリー・サロートらとともにヌーヴォー・ロマンの旗手と目される。1960年、代表作『フランドルへの道』を出版し、同年エクスプレス賞。1962年レア・カラヴァスと結婚。他の作品に『ファルサロスの戦い』(1969年)、『三枚つづきの絵』(1973年)、『農耕詩』(1981年)など。

1985年、「その小説において、詩人の創造性と画家の創造性を深められた時間意識に結びつけ、人間の状況を描出した」("who in his novel combines the poet's and the painter's creativeness with a deepened awareness of time in the depiction of the human condition") としてノーベル文学賞を受賞。1989年10月には、読売新聞社主催の「第2回ノーベル賞受賞者日本フォーラム」に出席するため来日、東京天皇や日本政府要人と会見したあと北海道札幌市を訪れ、地元の高校生らと対話した。2005年7月6日、パリにて死去。
主な作品

『ペテン師』"Le Tricheur", 1945年

松崎芳隆訳 世界の文学 23 集英社、1977


『綱渡り』"La Corde raide", 1947年

日本語訳未刊行


『ガリヴァー』"Gulliver", 1952年

日本語訳未刊行


『春の祭典』" Le Sacre du Printemps", 1954年

日本語訳未刊行


『風』"Le Vent", 1957年

平岡篤頼訳 世界の文学 23 集英社、1977


『草』"L'Herbe", 1958年

白井浩司訳 現代フランス文学13人集 4 新潮社、1966


『フランドルへの道』"La Route des Flandres", 1960年

平岡篤頼訳 白水社、1966 


『ル・パラス』"Le Palace", 1962年

平岡篤頼訳 世界文学全集 20世紀の文学 27 集英社、1968


『女たち』"Femmes", 1966年

日本語訳未刊行 


『歴史』"Histoire", 1967年

岩崎力訳 白水社、1968 


『ファルサロスの戦い』"La Bataille de Pharsale", 1969年

菅野昭正訳 白水社、1973 


『盲いたるオリオン』"Orion Aveugle", 1970年

平岡篤頼訳 新潮社、1976


『導体』" Les Corps conducteurs", 1971年

日本語訳未刊行


『三枚つづきの絵』"Triptyque", 1973年

平岡篤頼訳 白水社、1980


『事物のレッスン』"Lecon de choses", 1975年

日本語訳未刊行


『農耕詩』"Les Georgiques", 1981年

芳川泰久訳 白水社 2012年


『ベレニスの髪』"La Chevelure de Berenice", 1984年

松浦寿輝訳 「新潮」1988年四月号 新潮社、1988


『招待』"L'Invitation", 1987年

日本語訳未刊行


『アカシア』"L'Acacia", 1989年

平岡篤頼訳 白水社、1995


『植物園』"Le Jardin des Plantes", 1997年

日本語訳未刊行


『路面電車』"Le Tramway", 2001年

平岡篤頼訳、白水社、2003


参考文献

クロード・シモン 『農耕詩』 芳川泰久訳、白水社、2012年(訳者解説)

Claude Simon Biographical(May 2005.)、Nobelprize.org、2013年9月2日閲覧

外部リンク

伝記。 書誌学 (フランス語)

この項目は、文人(小説家詩人歌人俳人著作家作詞家脚本家作家劇作家放送作家随筆家/コラムニスト文芸評論家)に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めていますP:文学/PJ作家)。










ノーベル文学賞受賞者


ソール・ベロー (1976)

ビセンテ・アレイクサンドレ (1977)

アイザック・バシェヴィス・シンガー (1978)

オデッセアス・エリティス (1979)

チェスワフ・ミウォシュ (1980)

エリアス・カネッティ (1981)

ガブリエル・ガルシア=マルケス (1982)

ウィリアム・ゴールディング (1983)

ヤロスラフ・サイフェルト (1984)

クロード・シモン (1985)

ウォーレ・ショインカ (1986)

ヨシフ・ブロツキー (1987)

ナギーブ・マフフーズ (1988)


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