クローズアップ現代+
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クローズアップ現代

クローズアップ現代+

クローズアップ現代
ジャンル
ニュース・報道番組
出演者桑子真帆
製作
制作NHK放送センター

放送
音声形式ステレオ放送
二ヶ国語放送(英語によるインタビュー部分のみ。不定期実施)
放送国・地域 日本
放送期間1993年4月5日 -
放送時間【NHK総合テレビジョン】、【NHKワールド・プレミアム
月曜?水曜 19:30 - 19:57
放送分27分
回数3800
公式サイト
特記事項:
放送回数は『クローズアップ現代』が3784回で、上記はシリーズ通算。
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『クローズアップ現代』(クローズアップげんだい、英語: Today's Close-up)は、1993年からNHKで放送されているニュース・報道ドキュメンタリー番組。2016年度から2021年度までの番組名は『クローズアップ現代+』( - ぷらす)。月曜日 - 水曜日の放送でNHK総合テレビジョンNHKワールドTVおよびNHKワールド・プレミアム2008年9月29日放送分からノンスクランブル放送)で放送されている。略称は『クロ現』[1]
概要

毎日1つのテーマについて取材報告と識者ゲストへのインタビューを行う[2]。社会世相問題からトレンド、人物など硬軟を取り揃えた内容となっている。テッド・コッペルが担当した時代のアメリカ・ABCニュース『ナイトライン』や1984年から関東甲信越地域で放送されている『特報首都圏』に進行構成で類似性が見られる。番組開始当初来1980年代からNHKと契約を更新して来た国谷裕子がキャスターを務めていた。『クローズアップ現代』時代は週初日月曜日の放送はキャスター名にふりがな[注 1] 表示していた。 大橋一三(NHK報道局経済部長)は、本番組を含めた報道番組全般の傾向として経済ニュースの視聴率が高いことに併せて『NHKスペシャル』や本番組は記者やディレクターなど様々な部署から企画提案を募っている[3]旨を述べている。
歴史

1993年平成5年)4月5日、21:30 - 21:59(以下全て日本標準時)に放送開始。前年度まで放送していた『NHKニュース21』のニュース部分と特集部分を切り離す形で21:30まではニュースのみの番組(『NHKニュース9』)に、21:30から特集部分を独立した番組として編成したことが始まりとされている[4]。なお、正式タイトル名が決まるまでは『スクープ930』として企画していた[5]

2000年4月から21時台の番組が『NHKニュース10』のスタートに伴い再編されたため『NHKニュース7』に引き続いて19:35 - 20:00の放送に変更、それを機にタイトルとスタジオデザインが一新した。半年後の10月から19:30-19:55に落ち着く。

2010年度夏の特別編成期間明けの8月30日放送分以降、テロップデザインに一部変更があるほか、新たに画面右下に番組タイトルが常に表示されるようになった(国内向け放送、NHKワールド・プレミアムのみ)。

2011年(平成23年)2月9日に放送3000回を迎える。4月放送分より、番組公式ウェブサイト上にて過去の放送の視聴率ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯)と、最近の視聴率ランキングを、そしてウェブ特集コーナーでは「番組の歴代最高視聴率ベスト10」の公表を開始。「視聴率にとらわれない番組作り」と掲げている公共放送・NHKが、個別番組の視聴率を自ら積極的に公表することは、かなり異例である。その後にウェブサイトがリニューアルしてからは、2011年4月以降の各月の視聴率第1位となった回(数値非公表)および『クローズアップ現代』時代の17年間の視聴率ベスト10(2022年3月末に削除)のみとなり、最近の視聴率ランキングや各回の視聴率の数値の公表は廃止(削除)されている。2020年4月放送分からは各月の視聴率第1位の公表は廃止された(2011年4月分から2020年3月分までについては2022年12月のウェブサイトリニューアルまで掲載された)。

2013年(平成25年)4月1日より、深夜0:10 - 0:36(翌日未明)に再放送を開始。2015年(平成27年)3月30日より1:00 - 1:26に繰り下げ。

2016年(平成28年)3月17日をもって、1993年4月の番組開始以来23年間に渡ってキャスターを務めた国谷裕子が降板。それと同時に『クローズアップ現代』というタイトルでの放送を一旦終了(ただしNHK側はこの国谷降板によるリニューアルを既存番組のリニューアルとしていたため、各種番組表においてこの日の放送及び翌月4日の『クローズアップ現代+』としての初回は共に、最終回・新番組であることを示す「終」「新」のマークは付与されなかった)。この日の本編終了後、『国谷キャスターの担当は今夜が最後となります』のテロップが表示された後、降板に当たっての挨拶が国谷本人から為された後に、番組が終了した[6][7][8]。降板の経緯は、国谷自身がのちに岩波書店から上梓した『キャスターという仕事』(岩波新書)で詳細に述べている[9]

2016年(平成28年)4月4日より、番組名を『クローズアップ現代+』(クローズアップげんだいプラス)とし、放送時間も22:00 - 22:25にそれぞれ変更された。新キャスターは複数のNHK女性アナウンサーが交代制で担当することになった[10][11]。しかし新しくなった『クローズアップ現代+』は、これまでより「親しみやすい」報道情報番組として、いわゆる「現役世代」を中心とした幅広い世代が満足ができる新形式に挑み、「よりカラフルで分かりやすい演出」で、「知りたい」に応えるというコンセプトを強化する事となった。リニューアル後は、取材した記者・専門家以外に、芸能・文化人からのコメンテーターも迎えていたが、直接そのテーマに詳しくない人物を出演させた番組演出が仇となり、国谷降板後の番組リニューアルが失敗、視聴率が低迷していた[12]

2017年(平成29年)4月3日から、僅か1年でNHKの女性アナウンサーの交代制、および月1-2回程度行った大阪発を終了(2017年度 - 2020年度の大阪発は『ごごナマ(金曜版)』に、2021年度以降の大阪発は『ニュース きん5時』移行)し、これまで『NHKニュース7』の平日キャスターを務めていた武田真一を番組のメインキャスターに就任させ[13]、国谷体制以来の報道路線に回帰することとなった[12]

2019年(平成31年)4月1日から、月曜の放送枠を廃止した上で、火曜から木曜の放送に縮小した上で5分拡大された(不定期に、本来の番組と入れ替えで19:30 - 19:57に前倒しされる場合や、放送日ではない金曜日に放送される場合がある)[14]。廃止される月曜の元の放送枠には40代から50代を視聴ターゲットに据えた『逆転人生』を編成した[14]。これについて、NHKの関係者は匿名で「視聴世代の若返りを口実に、硬派な番組が削られていく」という意見を寄せた[14]

2021年(令和3年)3月18日限りで、メインキャスターの武田が、同年4月から大阪放送局へ異動になることに伴い番組を降板した[15]。なお、武田は降板し大阪へ異動した同年4月以降、金曜夕方の情報番組『ニュース きん5時』の総合司会と平日午後のニュース番組『列島ニュース』のキャスターに就任した(その後、2023年2月をもってNHKを退職)。同年3月30日から、番組が一部リニューアルされ、井上裕貴保里小百合両アナウンサーがキャスターに就任した[16]。また、2011年度から休止していたBSでの再放送がBS1にて再開され、本放送の翌日水曜から金曜の17:30 - 18:00に放送された。

2022年3月17日の放送を以て井上・保里が揃って降板すると同時に『クローズアップ現代+』としての放送を終了した[注 2]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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