『クロージング・タイム』
トム・ウェイツ の スタジオ・アルバム
リリース1973年3月
録音ロサンゼルス、サンセット・サウンド・レコーダーズ、ユナイテッド・ウェスタン・レコーダーズ(1972年春)
ジャンルロック、ジャズ
時間45分46秒
レーベルアサイラム・レコード
プロデュースジェリー・イエスター
専門評論家によるレビュー
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トム・ウェイツ アルバム 年表
クロージング・タイム
(1973年)土曜日の夜
(1974年)
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『クロージング・タイム』(Closing Time)は、トム・ウェイツのデビュー・アルバム。1973年発表。 収録曲の大半は、1971年後半にデモ・レコーディングされた楽曲を再録したもの。デモ・ヴァージョンの方は、1990年代になって『アーリー・イヤーズVol.1』『アーリー・イヤーズVol.2』といったコンピレーション・アルバムで日の目を見た。 レコーディングの大半はジェリー・イェスターのプロデュースの下、ロサンゼルスのサンセット・サウンド・レコーダーズで行われた(タイトル・トラックの「クロージング・タイム」はユナイテッド・ウェスタン・レコーダーズで録音された)。ミキシングとマスタリングはサンフランシスコのウォーリー・ハイダー・スタジオで行われた[1]。 アウルニ・エギルソン(Arni Egilsson、アイスランド出身のクラシック/ジャズ・ベーシスト)、トニー・テラン(元ベニー・グッドマン楽団)、ジョン・サイター(後に山下達郎『CIRCUS TOWN』をプロデュースする)等のミュージシャンが参加した。 セールス的には成功しなかったが、ローリング・ストーン誌ではスティーヴン・ホールデンが、トムの「型にはまらないセンスとユーモア」「天性の演技力」を好意的に評価した[2]。また、トムと同じマネージメントに所属していたティム・バックリィが、1973年9月発売のアルバム『Sefronia』で、早くも「マーサ」をカヴァー。翌年には、イーグルス『オン・ザ・ボーダー』で「オール'55」がカヴァーされて話題となった(イーグルス版の邦題は「懐かしき'55年」)。 全曲トム・ウェイツ作。
解説
収録曲
Side 1
オール'55 - "Ol' '55" - 3:58
恋におそれて - "I Hope That I Don't Fall in Love With You" - 3:54
ヴァージニア・アヴェニュー - "Virginia Avenue" - 3:10
オールド・シューズ - "Old Shoes (& Picture Postcards)" - 3:40
ミッドナイト・ララバイ - "Midnight Lullaby" - 3:26
マーサ - "Martha" - 4:30
Side 2
ロージー - "Rosie" - 4:03
ロンリー - "Lonely" - 3:12
アイス・クリーム・マン - "Ice Cream Man" - 3:05
愛の翼 - "Little Trip to Heaven (On the Wings of Your Love)" - 3:38
グレープフルーツ・ムーン - "Grapefruit Moon" - 4:50
クロージング・タイム - "Closing Time" - 4:20
カヴァー
「オール'55」は、イーグルスの他にサラ・マクラクランのアウトテイク集『The Freedom Sessions』(1995年)にもカヴァー収録。同アルバムは2008年、アルバム『エクスタシー』レガシー・エディションのボーナスCDとして再発された。
2002年、ジョン・ボン・ジョヴィがテレビドラマ『アリー my Love』に出演した際、「恋におそれて」を歌った[3]。
「マーサ」は、ティム・バックリィの他にミートローフ『ウェルカム・トゥ・ザ・ネイバーフッド?地獄からの脱出』(1995年)、おおはた雄一『SMALL TOWN TALK?“アコースティック・ライフ”カバーズ?』(2008年)でカヴァーされた。
「アイス・クリーム・マン」は、スクリーミン・ジェイ・ホーキンズ『ブラック・ミュージック・フォー・ホワイト・ピープル』(1991年)でカヴァーされた。
萩原健太監修のオムニバス・アルバム『アコースティック・ライフ』(2008年)で、おおはた雄一が「グレープフルーツ・ムーン」をカヴァー[4]。同曲は、サウスサイド・ジョニー
参加ミュージシャン
トム・ウェイツ - ボーカル、ピアノ、チェレスタ、ギター
デルバート・ベネット - トランペット
トニー・テラン - トランペット
シェップ・クック - ギター、バッキング・ボーカル
ピーター・クライムス - ギター
ビル・プラマー - ベース
アウルニ・エギルソン - ベース
ジョン・サイター - ドラムス、バッキング・ボーカル