クロラゼプ酸
IUPAC命名法による物質名
IUPAC名
7-chloro-2,3-dihydro-2-oxo-5-phenyl-1H-1,4-benzodiazepine-3-carboxylic acid
臨床データ
胎児危険度分類
US: D
法的規制
Schedule IV(US)
投与経路経口
薬物動態データ
生物学的利用能91%
代謝肝臓
半減期48時間
排泄腎臓
識別
CAS番号
23887-31-2
クロラゼプ酸(英: clorazepate)はベンゾジアゼピン系の抗不安薬の一種。日本では商品名メンドンとしてマイランEPD合同会社より発売されている。適応は神経症における不安・緊張・焦躁・抑うつである。
連用により依存症、急激な量の減少により離脱症状を生じることがある[1]。向精神薬に関する条約のスケジュールIVに指定されている。麻薬及び向精神薬取締法の第三種向精神薬である。 脳にあるGABAA受容体に結合することにより、神経を活性化させる。 倦怠感、頭痛、集中力低下、ふらつき、脱力感など。 日本では2017年3月に「重大な副作用」の項に、連用により依存症を生じることがあるので用量と使用期間に注意し慎重に投与し、急激な量の減少によって離脱症状が生じるため徐々に減量する旨が追加され、厚生労働省よりこのことの周知徹底のため関係機関に通達がなされた[1]。奇異反応に関して[2]、錯乱や興奮が生じる旨が記載されている[1]。医薬品医療機器総合機構からは、必要性を考え漫然とした長期使用を避ける、用量順守と類似薬の重複の確認、また慎重に少しずつ減量する旨の医薬品適正使用のお願いが出されている[3]。調査結果には、日本の診療ガイドライン5つ、日本の学術雑誌8誌による要旨が記載されている[2]。
薬理
副作用
依存性
種類
錠剤:7.5 mg
出典^ a b c 厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長『催眠鎮静薬、抗不安薬及び抗てんかん薬の「使用上の注意」改訂の周知について (薬生安発0321第2号)』(pdf)(プレスリリース)。https://www.pmda.go.jp/files/000217230.pdf
^ a b 医薬品医療機器総合機構『 ⇒調査結果報告書』(pdf)(プレスリリース)医薬品医療機器総合機構、2017年2月28日。 ⇒http://www.pmda.go.jp/files/000217061.pdf。2017年3月25日閲覧。
^ 医薬品医療機器総合機構 (2017-03). “ベンゾジアゼピン受容体作動薬の依存性について”
ベンゾジアゼピン
アジナゾラム
アルプラゾラム
Bretazenil
ブロマゼパム
Camazepam
クロルジアゼポキシド
クロバザム
クロナゼパム
クロラゼプ酸
クロチアゼパム
クロキサゾラム
ジアゼパム
ロフラゼプ酸エチル
エチゾラム
フルジアゼパム
Halazepam
Imidazenil
Ketazolam
ロラゼパム
メダゼパム
Nordazepam
Oxazepam
ピナゼパム
プラゼパム
トフィソパム
カルバミン
エミルカメート
メブタメート
メプロバメート
Carisoprodol
Tybamate
フェンプロバメート
エキパックス
非ベンゾジアゼピン
アベカルニル
アジピプロン
アルピデム
CGS-9896
CGS-20625
ジバプロン
ELB-139
Etifoxine
ファシプロン
GBLD-345
Gedocarnil
ICI-190,622
L-838,417
NS-2664
NS-2710
オシナプロン
パゴクロン
Panadiplon
Pipequaline
RWJ-51204
SB-205,384
SL-651,498
TP-003
TP-13
TPA-023
Tracazolate
Y-23684
ZK-93423
その他
クロルメザノン
エタゾレート
エタノール
アルコール
Kavalactone
カヴァカヴァ
タツナミソウ属
吉草酸
セイヨウカノコソウ
α2δ VDCC Blockers
ガバペンチン
プレガバリン
5-HT1A作動薬
アザピロン系
ブスピロン
ゲピロン
タンドスピロン