クロスボーン・ガンダム
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

この項目では、架空のロボット兵器について説明しています。主役メカとして登場する作品については「機動戦士クロスボーン・ガンダム」をご覧ください。
.mw-parser-output .pathnavbox{clear:both;border:1px outset #eef;padding:0.3em 0.6em;margin:0 0 0.5em 0;background-color:#eef;font-size:90%}.mw-parser-output .pathnavbox ul{list-style:none none;margin-top:0;margin-bottom:0}.mw-parser-output .pathnavbox>ul{margin:0}.mw-parser-output .pathnavbox ul li{margin:0}機動戦士クロスボーン・ガンダム > 機動戦士クロスボーン・ガンダムの登場兵器 > クロスボーン・ガンダム

クロスボーン・ガンダム (CROSSBONE GUNDAM) は、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器。有人操縦式の人型機動兵器「モビルスーツ」 (MS) のひとつで「ガンダムタイプ」に分類される機体。初出は1994年の漫画機動戦士クロスボーン・ガンダム』。
設定概要

劇場用アニメ機動戦士ガンダムF91』の主役機「ガンダムF91」と同じくサナリィ製F9シリーズの試作機。クロスボーン・バンガードへの協力を決定したサナリィが、地球外の惑星宙域への本格的な進出を前提として開発した機体である[1]。主として木星圏での運用を念頭に置いた開発がなされており、高い推進力・耐放射線性や近接戦闘に耐えうる頑強な機体構造を兼ね備えている。事実上地球圏で開発された初の外惑星対応型MSである。

なおクロスボーン・ガンダムは実戦データ収集を目的とするサナリィから補給を条件に海賊軍に配備されたものである。そのため機体・装備共に様々な実験を兼ねている事から、機体ごとの相違が見受けられディテールが安定しない。ザンバスターやABCマントをはじめとする大半の武装は試作品であり、標準武装はバルカン砲、ビームサーベル、ヒートダガー等である。また頭部の髑髏レリーフなど中世の海賊を思わせる意匠や装飾は海賊軍によって施されたものである[1]

いずれの機体も物語の進行によって大小の改修が施されていき、続編作品にも登場するX1は特にバリエーションが多い。『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』では、本来のX3に相当する4機目のクロスボーン・ガンダム「X-0」が登場する。更にシリーズの長期連載に伴い新たな機体が登場し、製造元もサナリィから木星側へと移行している。

当記事では、これらバリエーションも含め簡易生産型である「フリント」の解説も行う。
クロスボーン・ガンダムX1

諸元クロスボーン・ガンダムX1
CROSSBONE GUNDAM X-1
型式番号XM-X1
(サナリィでの型式番号はF97)
所属
宇宙海賊クロスボーン・バンガード
宇宙海賊クロスボーン・バンガード残党
建造海軍戦略研究所(SNRI)
生産形態試作機
頭頂高15.9m
本体重量9.5t
全備重量24.8t
装甲材質ガンダリウム合金ハイセラミック複合材
出力5,280kW
推力25,000kg×4
(最大30,000kg×4)
武装バルカン砲×2
ビーム・サーベル(ビーム・ガン)×2
ヒート・ダガー×2
シザー・アンカー×2
ザンバスター(ビーム・ザンバー/バスターガン/グレネードランチャー)×1
ブランドマーカー(ビーム・シールド)×2
搭乗者キンケドゥ・ナウ(X1、X1改)
トビア・アロナクス(X1、X1改・改、X1パッチワーク、X1フルクロス)
ウモン・サモン(X1)
ベルナデット・ブリエット(X1パッチワーク、一時的)

クロスボーン・ガンダム1番機。型式番号は製造元を隠蔽するために「XM-X1」となっている。サナリィにおける型式番号は「F97」。

主人公側の勢力である宇宙海賊「クロスボーン・バンガード」の所属機で、機体色は白と濃紺。メインパイロットはキンケドゥ・ナウ(その正体は『F91』の主人公シーブック・アノーである)。

運用側のクロスボーン・バンガードでは、統率者ベラ・ロナの「敵パイロットを極力殺傷しない」と云うポリシーや、U.C.0133年時の対MS戦におけるビームシールドの普及から遠距離攻撃では効果が低いとの考えのもと、接近戦を重視した設計・調整が行われ、武装も接近戦に比重を置いたものとなっている。機動特性、武装の特殊性などから、乗り手を選ぶ機体となっており、(他のモビルスーツと同様に)真価を発揮するのはパイロットの技量次第である[1]
機体構造
頭部
放熱の為の頭部マスクの展開機構が組み込まれている。同系列の機体である
ガンダムF91と同様に本機でもフェイスカバーを解放した強制排熱が行われるが、最大出力稼動時のみだったF91とは違い、本機の場合は通常稼働時でも行われる。これは接近戦重視の運用を考慮し機体装甲が厚く、近接戦闘時のウィークポイントとなるダクト類を最低限に抑えたことにより機体温度が上昇しやすい事から、強制排熱が必要となる場合がある為である[1]。本機のフェイスオープンはマスクのスリット部分から下顎が大きく開き[注 1]、エアダクトが露出する構造(他の同型機も同様)となっており、機体制御の補助のため搭載されたバイオコンピューターのためにも必須の機能となっている[1]。ツインアイ付近には精密射撃用補助デバイスが格納されており、使用の際には右目側にスライドしてセットされる(後年の機体であるV2ガンダムにもロングレンジアダプターという酷似の装備がある。但し此方は左目)。
推進器
開発において、高重力下の木星圏に対応するには大出力推進器の装備が必要不可欠となったが、機体各部に姿勢制御用のバーニアを配置する従来型の設計では、機体の大型化は避けられず、更に大型のバーニアが必要になるという機体→バーニア→機体→…という悪循環が生じてしまうことが判明した。この問題の解決策として、機体背部に大型の可動式スラスターを配置し、これを利用して必要に応じて推進ベクトルを変更することで姿勢制御を行うとする設計を立案・採用された[1]。この可動式スラスターは、鹵獲・回収されたビギナシリーズのフィン・ノズルや、ベルガシリーズのシェルフ・ノズルの技術をサナリィが取り入れ、それを独自に発展させたものである。これらにより、機体サイズ・重量に影響なく高機動化を実現した。その結果、木星の高重力に対応している事から容易に1G以上の重力の影響を振り切ることができ、地球大気圏内ではスラスターの推力のみでの単体飛行を可能としている。
コアファイター
本機では、コックピット部分が分離して脱出ポッド兼用の軽戦闘機「コア・ファイター」となるコア・ブロック・システムを導入している。ドッキング方式は、クラスターガンダム (F90IIIY) と同様のホリゾンタル・イン・ザ・ボディ方式を採用。前述の大型可動式スラスターは、コア・ファイターのメインスラスターであり、ドッキングする事でクロスボーン・ガンダムのメインスラスターとして機能する。この、木星圏でのMS運用を考慮したスラスターを装備する本機コア・ファイターの推進力は、単なる軽戦闘機のものとしては破格なまでに強大であるが、このスラスターの持つ特性(AMBAC作動肢としての利用が可能)と相まって、宇宙戦闘機としては、速度・運動性共に非常に高い性能を持つ。対して、地球大気圏内においては、強大な推力に任せての飛行こそ可能であるが、航空力学を考慮していないその形状から、速度はともかく、運動性は全く期待できない。また、コア・ファイター機体下面にシザースアームが装備されており、単純な貨物運搬も可能である[注 2]
コックピット
コックピットはコア・ブロックのスペースの制約から一般的な全天周囲モニターやリニアシートは採用せず、固定式のシートに衝撃によって形状を変化しエアバッグとして機能するシートベルト「エアベルト」を搭載し、キャノピーに投影する擬似的な周囲モニターを採用している。これらは後のU.C.0150年代に通じるコクピットデザインであり、特にVガンダムのコクピットに類似している。
装飾
本機デザインの特徴の一つである、頭部の髑髏レリーフ等は、クロスボーン・バンガード側によって施されたものである[注 3]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:169 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef