クロスカントリールート
[Wikipedia|▼Menu]

クロスカントリールート
ブリストル・テンプル・ミーズを発車するクロスカントリー221形「スーパー・ヴォイジャー」(2010年)
概要
種別近郊鉄道都市間鉄道
系統ナショナル・レール
起終点ヨーク(英語版)
ブリストル・テンプル・ミーズ
駅数48
運営
所有者ネットワーク・レール
運営者クロスカントリー(主)

イースト・ミッドランズ・レールウェイ(英語版)
グレート・ウェスタン・レールウェイ
ノーザン・トレインズ(英語版)
トランスペナイン・エクスプレス
ウェスト・ミッドランズ・トレインズ
使用車両インターシティ125
170形「ターボスター」
220形「ヴォイジャー」(英語版)
221形「スーパー・ヴォイジャー」
路線諸元
軌間1,435 mm (4 ft .mw-parser-output .frac{white-space:nowrap}.mw-parser-output .frac .num,.mw-parser-output .frac .den{font-size:80%;line-height:0;vertical-align:super}.mw-parser-output .frac .den{vertical-align:sub}.mw-parser-output .sr-only{border:0;clip:rect(0,0,0,0);height:1px;margin:-1px;overflow:hidden;padding:0;position:absolute;width:1px}8+1⁄2 in)
運行速度最高200km/h(160km/h区間あり)
テンプレートを表示

クロスカントリールート(英語: Cross Country Route)はイギリス鉄道路線及び運行系統である。路線としてはヨーク(ヨーク(英語版))?ブリストルブリストル・テンプル・ミーズ)間を指すが、系統としてはかつてのミッドランド鉄道(→LMS国有化)の運行路線と重なるイングランド南西端のコーンウォールからブリストルバーミンガムダービーシェフィールドリーズイングランド北東部を経由してスコットランドまでを指す。イギリス最長の旅客列車(アバディーンペンザンス行・13時間23分・1256km)はクロスカントリールートの列車である。なお、夏季にはニューキーなどの沿海部の街への臨時列車が運行される。

バーミンガム?ウェイクフィールド間とリーズ?ヨーク間の最高速度が200km/hであるため高速路線(英語: High-Speed Line)に分類されるが、バーミンガム?ブリストル間は遮断機が進入側にしかないもの(half barrier crossing)を含む多数の踏切が存在することから、ウェイクフィールド?リーズ間は曲線の多さから、最高速度が160km/hに制限されている[要出典]。
歴史

バーミンガム?ブリストル間はグロスターを境にバーミンガム・アンド・グロスター鉄道(英語版)とブリストル・アンド・グロスター鉄道(英語版)によって建設され、バーミンガム・アンド・ブリストル鉄道(英語版)に一旦統合されたのちに1846年にミッドランド鉄道の一部となっている。

バーミンガム以北はダービーまでがバーミンガム・アンド・ダービー・ジャンクション鉄道(英語版)、リーズまでがノース・ミッドランド鉄道(英語版)(以上2社+他1社で1844年にミッドランド鉄道設立)、ヨークまでがヨーク・アンド・ノース・ミッドランド鉄道(英語版)(→ノース・イースタン鉄道(英語版)(1854年)→LNER→国有化)によって建設された。

1948年から1990年までの国鉄時代には、クロスカントリールートは6つのリージョンにまたがっていたが、ダイヤ上の優先順位はどのリージョンにおいても低く、宣伝もされなかったため乗客数は決して多くなかった[要出典]。

1958年4月14日からダービー?ノッティンガム間の普通列車が客車から気動車に変更され、2都市間の所要時間が約34分になった[1]

1990年代には多くの列車はインターシティ部門(英語版)によって運行されており、1997年の民営化(英語版)ではヴァージン・クロスカントリーがこれらを引き継いだ。車両は民営化当初は47形機関車牽引のマーク2客車インターシティ125であったが、2000年代前半に220形(英語版)・221形に置き換えられた[2][3]

M5(英語版)、M6(英語版)、M1などの高速道路に押され、貨物輸送の需要は以前と比べると減少している。
全線電化計画

1960年代ごろからクロスカントリールートは電化の対象として検討され始めており[要出典]、1980年代前半に改めて検討が行われるとともにいくつかの提案が1981年に表面化している[4]。初期のディーゼル機関車が非力であったことから、電化はイギリスの本線級路線で最も急な勾配であるチェルトナム?バーミンガム間のリッキー・インクライン(英語版)において特に大きな効果を発揮するとされた。1977年のイギリス議会国有産業特別委員会の電化区間拡大勧告に対して国鉄が提示した案のひとつでは、クロスカントリールートを2000年までに電化することが記されていたが、政府によって実施に移されることはなかった[5]
路線クロスカントリーネットワークこのうちブリストル?ヨーク間が路線としてのクロスカントリールート

路線としてのクロスカントリールートはブリストル?ヨーク間のみを指すが、この区間においてもサウス・ウェールズ本線(英語版)、ミッドランド本線、スウィンドン?ドンカスター線(英語版)、イースト・コースト本線の線路をも走行する。

この区間における主な都市は以下の通り。

ブリストル

チェルトナム

バーミンガム

タムワース

ダービー

シェフィールド

リーズ

ヨーク

0マイルポスト

クロスカントリールートの前身のひとつであるダービー?ブリストル線の起点は開業時からダービーであり、現在も路線の0マイルポストはダービーにおかれている。このため、すべての列車はダービーを境に上り列車から下り列車になる。
電化

基本的に非電化ではあるが、ブロムスグローブ(英語版・街(英語版))からリッキー・インクラインを経てバーミンガム・ニューストリートから約1kmのグランド・ジャンクション(英語版)までの区間やリーズ周辺、ヨーク周辺(イースト・コースト本線)など一部の区間は交流25000Vで電化されている[6]

今後はノース・トランスペナイン(トランスペナイン・エクスプレスの系統・リヴァプール・ライム・ストリート?マンチェスター・ピカデリー?ヨーク?)の電車化に伴い、リーズ?ヨーク間が2022年までに電化される予定であるほか、グレート・ウェスタン本線近代化計画(英語版)の一環としてウェスターライ・ジャンクション(英語版)?ブリストル・テンプル・ミーズ間が電化されることになっている[7]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:19 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef