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出典検索?: "クロスオーバー作品"
フィクションにおけるクロスオーバー作品(クロスオーバーさくひん)は、狭義では複数の独立したシリーズが一時的に一つのストーリーを共有、進行させることをいう。並立したストーリーラインを、新たなストーリーラインが横断して行くと解釈してこの名がついた。主にアメリカンコミックにおいて著しく発達した手法である。異なる作品に登場するキャラクターや舞台設定、世界観などがひとつの作品に登場することをいい、アメコミの場合、著作権が著者でなく出版社に帰属することが多いため、この手法が容易であり、よく使われた。日本では作品タイトルやキャラクター毎のデザイナーが異なり、なおかつ会社帰属の著作権であるサンリオキャラクターでのメジャーキャラクター同士によるクロスオーバー版権が代表例として見られる。サンリオキャラクターにおけるクロスオーバーは「サンリオキャラクターズ」と呼ばれ、サンリオキャラクターズからのスピンオフ作品として『サンリオ男子』が存在する。ただし、サンリオが知的財産権を保有する版権であってもソーシャルゲームや深夜アニメを主体とした男性を主としたハイターゲット向けメディアミックス作品である『SHOW BY ROCK!!』は、登場する架空のバンド毎を売り込む性質も兼ねていることもあり、サンリオキャラクターズを構成することが出来ず、むしろ公式ライバルといえる[1]。本業は文房具メーカーだが、キャラクターの版権管理ビジネスとしてはサンリオのライバルにあたるサンエックスも複数版権クロスオーバーを展開しているが、サンリオと比べて規模が小さい。 各ストーリーのキャラクターの共演によって話題を呼ぶ、不人気なシリーズに人気キャラクターを登場させて売上げを増やす、多くの巻数を必要とする複雑で雄大なストーリーを短い期間で展開できる、マンネリ防止などのメリットがある。 現在では、巻数が最初から決定された新しいタイトルを作って、そこに既成のシリーズキャラクターを多数投入する「オールスター物」(古くはギリシャ神話の『アルゴナウタイ』にまで遡るアイデア)、あるシリーズに他のシリーズのキャラクターが登場するがストーリーの受け渡しがないカメオ出演や特別出演も、しばしばクロスオーバーと呼ばれる。 また、異なる主人公の物語同士が、同一世界、同一時間軸にあることを、作中で匂わされたりまた明示された場合、これもクロスオーバーと呼ぶことがある。双方に齟齬が出ないよう、厳密に設定が組まれた(特に「主人公共演」など物語の主軸に関わる部分を用いず「共通する脇役・用語」などを伏線とした場合)作品に関してはハイパーリンク作品とされることも多い。 似た効果を上げる手法として、まずキャラクターの容貌と名前を確立、固定して、それを異なる作品の異なる役柄に次々割り振る、手塚治虫の言うスター・システムや、あるシリーズのサブキャラクターを、後に別の新しいシリーズの主人公に据えるスピンオフ作品、多くのキャラクターが時には主役、時には脇役、また点景に回る、言及されるだけの作品もあるという、現実社会の人間の交流を紙上に再現するためバルザックが「人間喜劇」で繰り広げた人物再登場法、複数の作者が同一の世界を舞台にするシェアードワールド、複数の作品が、架空の長大な年代記のそこここを彩るエピソードとなる「未来史」がある。
概要
主なクロスオーバー作品
ドラマ・コメディ作品
怪鳥人間バットマン(グリーン・ホーネットが登場する話がある)
アローバース (DCコミックス原作のシェアード・ユニバースの番組群)多数の実写番組のほか、アニメ番組もクロスオーバーに加わっており、実写とアニメをまたいだクロスオーバーを実現している。