クレヨンしんちゃん_超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁
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クレヨンしんちゃん
超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁
監督
しぎのあきら
脚本横手美智子
出演者矢島晶子
ならはしみき
藤原啓治
こおろぎさとみ
真柴摩利
林玉緒
一龍斎貞友
佐藤智恵
釘宮理恵
白石涼子
神田朱未
黒沢かずこ
椿鬼奴
近藤春菜
いとうあさこ
はるな愛
内海賢二
神奈延年
音楽多田彰文
荒川敏行
主題歌mihimaru GTオメデトウ
撮影梅田俊之
編集小島俊彦
製作会社シンエイ動画
テレビ朝日
ADK
双葉社
配給東宝
公開2010年4月17日
上映時間99分
製作国 日本
言語日本語
興行収入12.5億円[1]
前作クレヨンしんちゃん オタケベ!カスカベ野生王国
次作クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦
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『クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』(クレヨンしんちゃん ちょうじくう!あらしをよぶオラのはなよめ)は、2010年4月17日に公開された『クレヨンしんちゃん』劇場映画シリーズ第18作目。
概要

原作者臼井儀人没後の第1作でもあり、映画のエンディングでは臼井への感謝のメッセージが掲げられている。上映時間1時間39分。

劇場版シリーズで初めて未来の世界が舞台になった作品で、しんのすけをはじめとする野原一家と風間トオルを始めとする「かすかべ防衛隊」のメンバーとメインキャラクターの未来の姿が描かれた初めての作品でもある(ただし未来のしんのすけは顔は映されていない)。しかし、しんのすけ以外でタイムスリップしたのはかすかべ防衛隊のメンバーのみであり、今回の作中のリアルタイムの時間軸においてしんのすけ以外の野原一家は事実上ストーリーに全く関与していない。なお、本シリーズにおいてかすかべ防衛隊だけが関与した初めての作品となる。1995年公開の『雲黒斎の野望』、2002年公開の『嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』の過去にタイムスリップするのと対照的である。

公開前のテレビ放送では映画公開記念としてスピンオフの特別編が放送。2010年3月26日に『映画クレヨンしんちゃん超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁公開記念 春我部タイムパトロール隊オラの花嫁がみたいゾ』、2010年4月16日には『映画クレヨンしんちゃん超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁公開直前スペシャル オラ誕生の秘密だゾ』が放送されている。また、2010年4月17日に花嫁(希望)軍団がメインとなる特番『しんちゃんと結婚したい!? 婚活おんな芸人 理想の花嫁への道スペシャル』も放送。

全国325スクリーンで公開され、2010年4月17-18日初日2日間で動員23万8,831人、興収2億7,086万8,100円になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第4位となった[2]。興収10億円を記録した前作『オタケベ!カスカベ野生王国』との興収対比は162.2%にもなる。さらに、公開第5週目には動員が100万人を突破している[3]

2011年4月8日に地上波でテレビ朝日系列で19:00 - 21:48に放送された『ドラえもん×クレヨンしんちゃん 超豪華!春のアニメ メガ盛りスペシャル』内の『クレヨンしんちゃん』(19:28 - 21:48)の19:48 - 21:48にて本作が放送された。19:28 - 19:48には通常の新作アニメ2本が放送された。
ストーリー

ある日、公園にいた野原しんのすけの前に、突如タイムスリップして来た女性・タミコが現れる。タミコは自身を、未来からやって来たしんのすけの婚約者と名乗る。そして、未来のしんのすけが未来都市・ネオトキオの支配者である金有増蔵に捕えられ、彼を救うためには5歳のしんのすけの力が必要なのだと告げる。しんのすけは半信半疑ながらも、かすかべ防衛隊の面々と共にタミコに連れられて未来の春日部にタイムスリップする。

未来へ着いたしんのすけたちが目にしたのは、煌びやかな大都市・ネオトキオ、そしてそれとは対照的に荒廃した春日部の街だった。未来の世界では、地球に隕石が衝突した影響で日傘効果が起こり、一日中夜のような状況となっていた。しんのすけを捕らえているネオトキオの支配者・金有増蔵は電力供給会社の社長であり、街の電力をすべて牛耳っているのだという。

未来の年老いたひろしみさえ、様々な職に就いた未来のかすかべ防衛隊と出会いながら、未来のしんのすけを助けるため金有の下へと向かうかすかべ防衛隊とタミコ。しかし、5歳のしんのすけが現れたことを知り金有増蔵が放った刺客「花嫁(希望)軍団」がしんのすけとタミコを狙って一行の前に立ちはだかる。花嫁(希望)軍団から逃走しつつ未来のしんのすけの下へ向かおうとするしんのすけたちだったが、その最中でタミコが金有電機のロボットに捕らえられた。

しんのすけは未来の花嫁を救うため、未来の家族やかすかべ防衛隊の力を借りて金有の下へと乗り込んでいく。
キャラクター
オリジナルキャラクター
金有タミコ(かねあり タミコ)
タイムマシンを使い、しんのすけの下へと現れた女性。自身を未来のしんのすけの婚約者と名乗り、金有増蔵に捕えられた未来のしんのすけを助けるため、現代のしんのすけに未来へ来るよう協力を頼む。金有増蔵の実娘だが、父親のことは快く思っておらず反発している。未来のしんのすけに惚れた理由は未来のしんのすけが電車で席を譲ったり、アイスクリームを奢ってくれたり、悲しんでる時に無言で側にいてくれたからだと述べている。だが、それらの行動の真意は「立っていると車外の女性が見えるから」「店員が美人だから」「ただ寝てただけ」とかすかべ防衛隊に推測され、最後にはネネに「駄目男に引っ掛かる駄目女」と切り捨てられる。タミコ本人もしんのすけは駄目な人と思っているが、一緒にいてとても楽しくなれるところが好きだという。なお、大人と子供の区別のために大人のしんのすけはさん付けだが5歳のしんのすけは「しんちゃん」と呼んでいる。
金有増蔵(かねあり ますぞう)
タミコの実父であり、未来都市・ネオトキオの支配者。金有電機の社長で街の電力を全て牛耳っている。電力以外に遊園地なども経営している。自身に逆らった未来のしんのすけを捕え、さらにタミコと5歳のしんのすけを狙う。徹底した拝金主義かつ自身に従わない部下や儲けにならない支社は即座に切り捨てる残忍非道な人物で、実娘のタミコにさえも父親としての情は皆無に等しく、自社の製品としか見ていない。金有電機は現代にも存在しており、『アクション仮面』の番組スポンサーとなっている。かつては一企業に過ぎなかったが、太陽光を失った未来では電力を生み出す金有電機の権力は絶対的なものとなり、ネオトキオを支配するまでに至った。物語後半でタミコを連れ戻す。未来のしんのすけの命を盾に、タミコと未来の風間を結婚させるべくを強行させるが、5歳のしんのすけたちの乱入や未来の風間が金有に反旗を翻したことなどから目論見は失敗に終わる。その後は巨大ロボット「家電ロボX」を操りしんのすけたちと対決したが、最後は敗北する。騒乱の後、国際警察に就職していた大人ひまわりによって逮捕される。コミカライズ版では僅かながらではあるが、タミコに対して父親としての愛情を持ち合わせている一面が描かれた。第25作『襲来!!宇宙人シリリ』では、春日部の商店街に彼の先代が営んでいる金有電機が存在する。
花嫁(希望)軍団(はなよめかっこきぼうかっことじぐんだん)
増蔵の指令を受けた大人風間がタミコを捕らえるべく招集した刺客たち。全員未婚でアラサー女性の結婚できない女たち(ただし1名はニューハーフ)で、戦闘時にはウェディングドレス白無垢の婚礼衣装を身に着ている。タミコ捕獲に成功すれば縁談を紹介するという条件を承諾し、タミコを捕らえるべく追跡する。しかし、結婚話になると仲間割れ状態になり、また婚活が絡んだ罠にも陥りやすい。ラストでメンバー全員がネオトキオの女性たちと共に、世界を明るくした大人のしんのすけへと恋に落ちる。なお、各メンバーのキャラクター名は、全て担当声優の名前から取られており、ウェディングローズニードル、キャンドルサービスファイヤー、など結婚式関連の技を使用する。
涼子
オレンジ色の髪でポニーテールの女性。リーダー格で最年長(30歳)。椿曰く「条件最悪」であるようだが事情は不明。
朱未
金髪でツインテールの女性。一番小柄で童顔なロリータ系。両手を横に広げて走る所謂「アラレちゃん走り」が特徴。最後にしんのすけを見つけた際には「しんのすけ様」と呼んでいる。
春菜
茶髪でおかっぱの女性。やや小柄でぽっちゃり系。ドレスの大きな2つの花も特徴的。しんのすけたちを追いかけた際にはあさこと共に攻撃している。
黒沢
青髪の女性。一番長身で筋肉質な体つきのアスリート系。


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