クレディ・アグリコル
Credit Agricole S.A.
モンルージュの本社
種類株式会社
市場情報Euronext: ACA
クレディ・アグリコル(フランス語: Credit Agricole S.A.)は、フランス・モンルージュに本拠を置く総合金融機関。日本では、生命保険事業を行う日本法人のほか、投資銀行業務を行うグループ会社のクレディ・アグリコル・CIBが日本支店を開設している。ユーロネクスト・パリ上場企業(Euronext: ACA )。 個人向け(リテール)銀行部門ではフランスで首位。保険業務にも力を入れている(クレディ・アグリコル・アシュアランス)。アセット・マネジメントについては、2004年に提携したワファバンクへグループ行(Credit du Maroc)の事業を売却した。以降、ワファバンクはCFAフラン圏の尖兵である。 旧インドスエズ銀行(現在はCA-CIBの一部)や旧クレディ・リヨネ
概要
フランス国内各地で総合金融サービスを提供する39の地域金庫(Caisses Regionale)が中間持株会社SAS Rue La Boetie を通して上場持株会社を50%超保有する。その一方で、上場持株会社は各地域金庫の25から29.3%を直接に保有する。金融商品の開発は上場持株会社が指揮をとる。地域金庫が集めた資金の大部分が上場持株会社で集中管理される。2011年12月から、地域金庫の裁量で運用している分は、価格下落を地域金庫が保証している。持株会社役員の過半数を地域金庫の代表者が占めるが、地域金庫はグループ総収益の1/4をあげるにとどまっている。持株会社は地域金庫の監査をするが、地域金庫から監査を受けない。
中間持株会社以外の参加者は全て外部株主であり、そのほとんどは機関投資家である。2017年12月現在、まずヴァンガード(The Vanguard Group)、その次にフランクリン・テンプルトン・インベストメンツがミューチュアル・ファンドからの主要株主である[1]。CCDVTを創設した旧パリ証券取引所(ユーロネクスト・パリ)に上場し、CAC 40採用銘柄の一つとして資本調達している。
クレディ・アグリコル自身も機関投資家である。元農業系金融機関として、わずかながら日本の農林中央金庫との資本関係もあり、またりそな銀行への資本出資も行っている。ペリエ買収事件のときはエクソールの主要株主であった。Espirito Santo Financial Group を支配下に[2]、ルクセンブルクを通じて世界へ事業を展開している。投信運用業者としても国内最大手。
クレディ・リヨネ副頭取にタデウシュ・コシチュシュコ、いわゆるコシューシコの一族がいた(Jacques ≪ Antoine ≫ Kosciusko-Morizet, 1943-)。彼はユコスの経営に参加していた。その父(Jacques Kosciusko-Morizet)は国連大使とアメリカ大使を務め、兄フランソワ(Francois Kosciusko-Morizet)がフラマトム(現アレヴァNP)理事となった。コシューシコの子孫には女優オリガ・フォン・ルート(Olga von Root)がおり、アーマンド・ハマーと結婚して閨閥をつくった。[3] 大不況 (1873年-1896年) の間は特に政策の対象となっていない。
年表
1885年 - サラン=レ=バンに最初の地域金庫ができる[注 2]。
1894年 - レオン・ブルジョワの次期首相ジュール・メリーヌ
1897年 - フランス銀行が農林大臣の権限で利用できるCA用基金を設けた。
1899年 - 信用組合を地区金庫に再編する法律が制定された。
20世紀初頭にオスマン帝国でクレディ・リヨネがドイツ・パレスチナ銀行と激しい競争を展開した。