クレオパトラの死_(ベルリオーズ)
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カンタータ『クレオパトラの死』または『クレオパトラ』(フランス語: La mort de CleopatreまたはCleopatre、H.36)は、エクトル・ベルリオーズが作曲したソプラノオーケストラのためのカンタータで、〈抒情的場面〉(scene lyrique)と銘打たれている。正確には手書きの楽譜の表紙の通り『クレオパトラ』であるが慣用的に『クレオパトラの死』と呼ばれている[注釈 1]1829年7月にピエール=アンジュ・ヴィエヤール(フランス語版)[1]テキストに基づいてローマ賞のために作曲された。
作曲の経緯

本作はベルリオーズがローマ賞のために作曲した4つのカンタータ(フランス語版)のうちの3番目である。ベルリオーズは、27歳の誕生日を祝う前に、コンサートで『幻想交響曲』を発表する準備に忙殺されていた。前年に『エルミニー(フランス語版)』で第2位を受賞して、手応えを感じたベルリオーズは必要以上に大胆なスコアを発表した。ベルリオーズは、アクティウムの海戦[2]後のクレオパトラをテーマにした本作をヴィエヤールによって前年に提供されていた詩に合わせて作曲した[3]1829年8月1日、このカンタータは審査員会の前で演奏されたが、予定されていたソプラノ歌手が急きょ出られなくなり、代わりにその妹が歌うことになったのだが、妹が作品をめちゃくちゃにしてしまった[4]。前年に『エルミニー』で第 2 位を与えられていた実績を勘案すれば「ベルリオーズの勝利が確実なはずだった」[5]。しかし審査員たちはこのスコアの大胆さに驚愕してしまった[4]。このため、またしても第1位はどの作曲家にも与えられなかった[6]。第1位の受賞は翌年まで持ち越しとなった。この作品は1903年シャルル・マレーブフェリックス・ワインガルトナーによるベルリオーズ作品全集の第15巻に掲載されて初めて出版された。
曲の構成

アメリカ音楽学者ダラス・カーン・ホロマン(フランス語版)によって編集されたベルリオーズの作品カタログでH.36とされている本作は〈抒情的場面〉とされている[7]。:
イントロダクション ? (アレグロ・ヴィヴァーチェ・コン・インペート);

レシタティフ?「これで終わりだ!」〈C'en est donc fait !〉;

アリア ? 「あゝ、その日は何と遠くなったのだろう」〈Ah ! qu'ils sont loin ces jours〉;

瞑想(Meditation) ? 「偉大なファラオたち、高貴なラゴスの王たちよ」〈Grands Pharaons, nobles Lagides〉、(ラルゴ・ミステリオーソ);

アリア ? 「いや!…いいえ、弔いの館からだ」〈Non !… non, de vos demeures funebres〉、(アレグロ・アッサイ・アジタート);

レシタティフ・ムジュレ ? 「ナイルの神々よ、あなた方は私を裏切りった」〈Dieux du Nil, vous m'avez trahie〉。

編成

木管楽器フルート2(持ち替えでピッコロ1)、オーボエ2、コーラングレ1、クラリネット2、ファゴット2


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