クレイジー・ワールド・オブ・アーサー・ブラウン(The Crazy World Of Arthur Brown)は、イギリスのロック・ミュージシャン、アーサー・ブラウン
が1968年に発表したアルバム及び、この作品の録音とツアーのために結成されたロックバンドの名称。音楽的な系譜ではサイケデリック・ロックとシアトリカル・ロックの過渡期に位置し、火の点いた蝋燭を中に入れたマスクを被って歌うアーサー・ブラウンのパフォーマンスは、アリス・クーパーなどに影響を与えている。アルバムはピート・タウンゼント(ザ・フー)がキット・ランバートと共同でプロデュースした。USAツアーの際、飛行機恐怖症で参加を拒んだドラマーのドレイチェン・シーカー、神経衰弱になったキーボードのヴィンセント・クレーンの穴を臨時メンバーでこなした、帰国後に雇われたのは、後にEL&Pで知られるドラマーのカール・パーマー、キーボードのピート・ソリーである。後にクレインが復帰するが、再度のUSAツアー中にパーマー、クレインは脱退、アトミック・ルースターを結成した。
グループ及びアルバムが今日まで知られているのは、シングル「ファイア (アーサー・ブラウン)(版、版)」のヒットによる。この曲は全英シングルチャートの首位を獲得したほか、アメリカのビルボードHOT100でも2位に輝き、1968年を代表するヒット曲の一つである。これがバンドにとってもアーサー・ブラウンにとっても、唯一チャート・インしたシングルとなった。 1966年:アーサー・ブラウン、ヴィンセント・クレイン、ドレイチェン・シーカーにより結成。 1967年:ニコラス・グリーンウッド加入。 1968年:ブラウン、クレイン、シーカー、グリーンウッドで1st「The Crazy World Of Arthur Brown」録音。 1969年:4月にブラウン、ジョン・マーシャル、マックロウ、デニス・テイラー、シーカーでブラウン/クレインの共作曲“Space Plucks”を 2002年、2003年にブラウンは「The Crazy World Of Arthur Brown」名義で「Tantric Lover」、「Vampire Suite」を録音している。 +
目次
1 来歴
2 メンバーと担当楽器
2.1 第1期 1966年?1967年
2.2 第2期 1967年末?1968年
2.3 第3期 1968年
2.4 第4期 1968年
2.5 第5期 1968年10?
2.6 第6期 1969年4
2.7 第7期(Puddletown Express) 1969年
2.8 第8期 2002年
2.9 第9期 2003年
3 ディスコグラフィー
3.1 スタジオ・アルバム
3.2 コンピレーション
3.3 シングル
4 関連項目
来歴
USAツアー中にクレイン、シーカーが脱退、ディック・ヘニンガム、ジェフ・カトラーを急遽臨時メンバーに加えてツアー続行。
ブラウン、グリーンウッドは帰国後メンバーを探し、ピート・ソリー、カール・パーマーを加える。
10月にクレインが復帰するが、USAツアー中にクレイン、パーマーが脱退、二人はアトミック・ルースターを結成する。
録音。(この曲は後にキングダム・カムで再演している。)
ブラウン、シーカー、アンディ・リッケル、ジョージ・カーン、ジョン・ミッチェル、テイラーで2nd「Strangelands」録音。
(発表は1988年)
その後ブラウンは別バンドキングダム・カムを結成、テイラーは1st時の照明担当、3rdのプロデュースとなっている。
メンバーと担当楽器
第1期 1966年?1967年
アーサー・ブラウン(Arthur Brown) - vocal
ヴィンセント・クレイン(Vincent Crane) - organ/piano/bass pedals
ドレイチェン・シーカー(Drachen Theaker) - drums
ピート・ギフォード(Pete Gifford) - sax(1967年数回ギグに参加)
ロン・ウッド(Ron Wood) - bass guitar(1967年BBC‘Top Gear’の録音に参加)
ブラウン、クレイン、シーカーの3人でデビュー・シングル「Devil's Grip/Give Him A Flower」録音。
(但しA面のdrumsはジョン・ハイズマンが叩いている。)
第2期 1967年末?1968年
アーサー・ブラウン(Arthur Brown) - vocal
ヴィンセント・クレイン(Vincent Crane) - organ/piano/(strng,brass arrangement)
ドレイチェン・シーカー(Drachen Theaker) - drums
ニコラス・グリーンウッド(Nicholas Greenwood) - bass guitar
1st「The Crazy World Of Arthur Brown」録音。
(但し“I Put A Spell On You ”、“Child Of My Kingdom”でのdrumsはエインズレー・ダンパー、ジョン・マーシャル他が叩いていると言われている。)
第3期 1968年
アーサー・ブラウン(Arthur Brown) - vocal
ニコラス・グリーンウッド(Nicholas Greenwood) - bass guitar
ディック・ヘニンガム(Dick Henningham) - organ
ジェフ・カトラー(Jeff Cutler) - drums
USAツアー中にクレイン、シーカーが脱退してしまったため、ヘニンガム、カトラーを急遽臨時メンバーに加えてツアー続行。
第4期 1968年
アーサー・ブラウン(Arthur Brown) - vocal
ニコラス・グリーンウッド(Nicholas Greenwood) - bass guitar
ピート・ソリー(Pete Solley) - organ
カール・パーマー(Carl Palmer) - drums
シングルB面“What's Happening”録音、これがパーマーが録音した唯一の曲である。
第5期 1968年10?
アーサー・ブラウン(Arthur Brown) - vocal
ニコラス・グリーンウッド(Nicholas Greenwood) - bass guitar
ヴィンセント・クレイン(Vincent Crane) - organ/piano
カール・パーマー(Carl Palmer) - drums
10月にクレインが復帰するが、USAツアー中にクレイン、パーマーが脱退。(アトミック・ルースターを結成)
第6期 1969年4
アーサー・ブラウン(Arthur Brown) - vocal
ジョン・マーシャル(John Marshall) - drums
マッカロウ(McCullough) - organ
デニス・テイラー(Dennis Taylor) - bass guitar
ドレイチェン・シーカー(Drachen Theaker) - synthetophone
“Space Plucks”録音、この曲は2ndに収録。
第7期(Puddletown Express) 1969年
アーサー・ブラウン(Arthur Brown) - vocal
ドレイチェン・シーカー(Drachen Theaker) - drums
アンディ・リッケル(Andy Rickell) - guitar
ジョージ・カーン(George Khan) - electric sax
ジョン・ミッチェル(John Mitchell) - organ
デニス・テイラー(Dennis Taylor) - bass guitar
2nd「Strangelands」録音。
第8期 2002年
アーサー・ブラウン(Arthur Brown) - vocal/acoustic guitar
リック・パテン(Rik Patten) - acoustic guitar/organ/banjo/mandolin
スタン・アドラー(Stan Adler) - cello/double bass/bass guitar
マルコム・モルティモア(Malcom Mortimore) - drums/percussion
3rd「Tantric Lover」録音。
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