『クルージング・ウィズ・ルーベン&ザ・ジェッツ』
フランク・ザッパ / マザーズ・オブ・インヴェンション の スタジオ・アルバム
リリース1968年12月2日
ジャンルドゥーワップ、コメディ・ロック
時間41分27秒
レーベルヴァーヴ・レコード
プロデュースフランク・ザッパ
専門評論家によるレビュー
Allmusic ⇒link
チャート最高順位
110位(アメリカ)
フランク・ザッパ / マザーズ・オブ・インヴェンション アルバム 年表
ランピー・グレイヴィ
(1968年)クルージング・ウィズ・ルーベン&ザ・ジェッツ
(1968年)アンクル・ミート
(1969年)
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『クルージング・ウィズ・ルーベン&ザ・ジェッツ』(Cruising with Ruben & the Jets)は、フランク・ザッパ率いるマザーズ・オブ・インヴェンションが1968年に発表したアルバム。 ルーベン&ザ・ジェッツという、架空のドゥーワップ・バンドを題材としたコンセプト・アルバムで、音楽的にもドゥーワップ色の強い楽曲で統一された。本作のCDブックレットにおいて、ザッパは「グリースたっぷりのラヴ・ソングと馬鹿げた単純さでできたアルバム」と説明している。「ハウ・クッド・アイ・ビー・サッチ・ア・フール」「アイム・ノット・サティスファイド」「ユー・ディドゥント・トライ・トゥー・コール・ミー」「エニィウェイ・ザ・ウィンド・ブロウズ」の4曲は、デビュー・アルバム『フリーク・アウト!』収録曲のドゥーワップ・ヴァージョン。しかし一方で、「愛の泉」ではストラヴィンスキー『春の祭典』のメロディが引用される[1]等、実験的な試みもなされている。なお、本作のレパートリーはドゥーワップの体裁をとってはいるものの、ドゥーワップのパターン化されたものではまったくありえないコード進行を用いて作曲されている旨がザッパの自伝に記されている。 裏ジャケットには、ルーベン&ザ・ジェッツに関する詳細なストーリーが記載されている。「ジェリー・ロール・ガム・ドロップ」に登場する「ジェリー・ロール」とは髪型のことで、LP初版とCDブックレットには、ジェリー・ロールのセットの方法を解説したイラストが掲載されている。 アルバムは大ヒットには至らなかったが、ジョン・レノンとジョージ・ハリスンは本作を気に入り、ザッパに電報で賛辞を伝えたという[2]。また、後年、ルーベン・ラドロン・デ・ゲヴァラというミュージシャンが、ザッパ本人の許可を得てルーベン&ザ・ジェッツというバンドを結成し[3]、同バンドのアルバム『For Real!』(1973年)は、ザッパがプロデュースを担当した[4]。 ザッパのアルバムは再発売に伴いリミックスの施されたものが多いが、本作は1985年の「THE OLD MASTERS BOX ONE」での再発売の際、リミックスのみならず「スタッフ・アップ・ザ・クラックス」を除く全曲でベースとドラムスのパートが新たに録り直された。オーバー・ダビングをしたミュージシャンの名前はクレジットされていないが、ベースはアーサー・バーロウ
解説
尚、オリジナルのリズム・トラックのヴァージョンは2010年に発売された「Greasy Love Songs
特記なき楽曲はフランク・ザッパ作。ランニング・タイムはCDヴァージョンに基づく。
チープ・スリル - "Cheap Thrills" - 2:39
ラヴ・オブ・マイ・ライフ - "Love of My Life" - 3:08
ハウ・クッド・アイ・ビー・サッチ・ア・フール - "How Could I Be Such a Fool?" - 3:35
デゼリ - "Deseri" (Paul Buff, Ray Collins) - 2:09
アイム・ノット・サティスファイド - "I'm Not Satisfied" - 4:08
ジェリー・ロール・ガム・ドロップ - "Jelly Roll Gum Drop" - 2:24
エニシング - "Anything" (R. Collins) - 3:06
レイター・ザット・ナイト - "Later That Night" - 3:00
ユー・ディドゥント・トライ・トゥー・コール・ミー - "You Didn't Try to Call Me" - 3:58
愛の泉 - "Fountain of Love" (R. Collins, Frank Zappa) - 3:22
ノー・ノー・ノー - "No. No. No." - 2:15
エニィウェイ・ザ・ウィンド・ブロウズ - "Anyway the Wind Blows" - 3:01
スタッフ・アップ・ザ・クラックス - "Stuff Up the Cracks" - 4:36
参加ミュージシャン
フランク・ザッパ - ギター、ボーカル
レイ・コリンズ - リード・ボーカル
ロイ・エストラーダ - ベース、ボーカル
ジミー・カール・ブラック
下記ミュージシャンは、CD化に際して行われたオーバーダビングに参加。
アーサー・バーロウ - ベース
チャド・ワッカーマン - ドラムス
脚注^ Fountain of Love - The Mothers of Invention, Frank Zappa 。AllMusic - Song Review by Francois Couture
^ 日本盤CD(VACK-5024)ライナーノーツ(岸野雄一、1994年9月)
^ ⇒Ruben & the Jets 。Biography 。AllMusic
^ ⇒For Real! - Ruben & the Jets 。Credits 。AllMusic
^ Cruising with Ruben & the Jets - The Mothers of Invention, Frank Zappa 。AllMusic
表
話
編
歴
フランク・ザッパ / マザーズ・オブ・インヴェンション
オリジナルアルバム
フリーク・アウト! / アブソリュートリー・フリー / ウィー・アー・オンリー・イン・イット・フォー・ザ・マニー / ランピー・グレイヴィ / クルージング・ウィズ・ルーベン&ザ・ジェッツ / アンクル・ミート / ホット・ラッツ / バーント・ウィーニー・サンドウィッチ / いたち野郎 / チャンガの復讐 / フィルモア・ライヴ '71 / 200モーテルズ / ジャスト・アナザー・バンド・フロム L.A. / ワカ/ジャワカ / グランド・ワズー / オーヴァーナイト・センセーション / アポストロフィ (') / ロキシー&エルスウェア / ワン・サイズ・フィッツ・オール / ボンゴ・フューリー / ズート・アリュアーズ / ザッパ・イン・ニューヨーク / スタジオ・タン / スリープ・ダート / シーク・ヤブーティ / オーケストラル・フェイヴァリッツ / ジョーのガレージ / ティンゼル・タウン・リベリオン / 黙ってギターを弾いてくれ / ユー・アー・ホワット・ユー・イズ / たどり着くのが遅すぎて溺れる魔女を救えなかった船 / ザ・マン・フロム・ユートピア / ベイビー・スネイクス / ロンドン・シンフォニー・オーケストラ Vol.I / ザ・パーフェクト・ストレンジャー / ゼム・オア・アス / フランチェスコ・ザッパ / シング・フィッシュ / ミーツ・ザ・マザーズ・オブ・プリヴェンション / ダズ・ヒューモア・ビロング・イン・ミュージック? / ジャズ・フロム・ヘル / ロンドン・シンフォニー・オーケストラ Vol.II / ギター / ブロードウェイ・ザ・ハード・ウェイ / ザ・ベスト・バンド / メイク・ア・ジャズ・ノイズ / プレイグラウンド・サイコティクス / アヘッド・オブ・ゼア・タイム / イエロー・シャーク