クリュトネーオス(古希: Κλυτ?νηο?, Clyton?os)は、ギリシア神話の人物である。長音を省略してクリュトネオスとも表記される。主に、
ナウボロスの子
アルキノオスの子
が知られている。以下に説明する。 このクリュトネーオスは、ナウプリアの王ナウプリオスの子孫であるナウボロスの子である[1]。イーピトスと兄弟[2][3]。イーピトスとともにアルゴナウタイの1人。ロドスのアポローニオスは、冒険に参加した英雄の中で最も航海術に長けていたと語っている[4]。 このクリュトネーオスは、スケリア島のパイアーケス人の王アルキノオスとアーレーテーの子で[5]、ラーオダマース、ハリオス[6]、ナウシカアーと兄弟[7]。オデュッセウスが観覧したパイアーケス人の競技会では徒競走に参加し、競技者たちが砂煙とともにコースを疾走する中でも特にクリュトネーオスはずば抜けた速さで駆け抜けて、観客席に到達し、他の競技者を圧倒して勝利した[8]。
ナウボロスの子
アルキノオスの子
脚注^ ロドスのアポローニオス、1巻133行-137行。
^ アポロドーロス、1巻9・16。
^ ヒュギーヌス、14話。
^ ロドスのアポローニオス、1巻138行。
^ 『オデュッセイアー』7巻54行。
^ 『オデュッセイアー』8巻118行-119行。
^ 『オデュッセイアー』6巻17行。
^ 『オデュッセイアー』8巻120行-125行。
参考文献
アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫(1953年)
『オデュッセイア/アルゴナウティカ』松平千秋・岡道男訳、講談社(1982年)
ヒュギーヌス『ギリシャ神話集』松田治・青山照男訳、講談社学術文庫(2005年)
ホメロス『オデュッセイア(上)』松平千秋訳、岩波文庫(1994年)
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