クリミア王国
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この項目では、『ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡』・『ファイアーエムブレム 暁の女神』に登場する架空の国家について説明しています。かつてクリミア半島に実在した君主国については「クリミア・ハン国」をご覧ください。

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クリミア王国(クリミアおうこく)は、任天堂(開発・インテリジェントシステムズ)のコンピュータゲームファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡』およびその続編である『ファイアーエムブレム 暁の女神』に登場する架空の国家。

本項では『ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡』については『蒼炎』、『ファイアーエムブレム 暁の女神』については『暁』と略記する。
概要

テリウス大陸の西側に位置するベオクの王国。王都は王国中部に所在するメリオル。ベグニオン暦352年頃、当時ラグズを差別していたベグニオン元老院の中でラグズに歩み寄ろうという動きが起きる。そしてベグニオン暦390年、分裂した元老院の有力議員カラドックとその同志たちによって西方の地クリミアに建国された。その経緯から、ベオクの国家の中では最もラグズと親しい関係を築いている。ベグニオン暦648年現在の国家元首はベグニオン暦646年春に即位したエリンシア女王。

『蒼炎』の時代(ベグニオン暦645年-646年)にデイン王国により一時滅ぼされるが、その後唯一生き残った世間からは秘匿されていた王女エリンシアがグレイル傭兵団ラグズの者たち、ベグニオン帝国騎士団の手助けを経て、【狂王】アシュナードを倒し、再興された。この関係で『暁』ではベグニオンからの移籍者も多い。甲冑の色は白。(※)は『蒼炎の軌跡』および『暁の女神』の両作品に登場し、かつ能力引き継ぎのある人物を示す。
王宮
(※)エリンシア / エリンシア・リデル・クリミア
滝田樹里(蒼炎、ヒーローズ)ベオク。『蒼炎』および『暁』に登場。クラスは『蒼炎』では上級職のクリミア王女。『暁の女神』では最上級職女王(クイーン)。属性は天。『蒼炎』の登場人物。『暁』第二部の主人公。18歳(『蒼炎』)→21歳(『暁』)。クリミア王国の現女王。次期国王に叔父である王弟レニングが決定してから生まれ、政権争いを避けるために『蒼炎』の時代まで各国の王族を除き公にはその存在を隠されていた。『蒼炎』の時代以前は離宮で生活していたため、家事全般、剣術、馬術などさまざまなことを教えられており、基本的なことは何でもこなせる。気さくな性格なうえ、育ちの事情ゆえに貴族意識も低いので、誰に対しても敬語を使う。
『蒼炎』での動向
物語序盤、デイン軍が突如クリミアを奇襲してきた際、自分の目の前で両親をアシュナードに殺される。彼女は家臣たちの手引きで城を脱出し、ジョフレ率いる騎士団に守られながらガリアへ亡命しようとしたが、道中でデイン軍に見つかって交戦になり、その時の混乱でジョフレたちとはぐれ、ひとりになってしまった。その後、倒れていたところを近隣の偵察に来ていたアイクたちグレイル傭兵団に発見され、彼らにガリアへの亡命の護衛を依頼した。その件がきっかけで、アイクたちとともに祖国解放のための約1年に渡る長い旅が始まった。道中、アイクらに馴染もうと彼女なりに努力していたため、「ぶっとばして差し上げましょう!」[1]と育ちの割に過激な発言をすることもあった。アイクは後にこの発言を「面食らった」と振り返っている。後半、新生クリミア軍の旗印として戦いを見守る立場にいたが、物語終盤で元ベグニオン聖天馬騎士団だった曾祖母の形見である聖天馬騎士の装束を身に付け参戦する。
『蒼炎』終了後から『暁』第三部までの動向
デインとの戦いに勝利し、最後の王族として王位に就き、クリミアを再興。優しく聡明で、自分のことよりも他人や国民を思いやる心優しい人徳者だが、国内の貴族にその姿勢を“弱腰”と貶し反感を抱く者も少なくない。そのことが『暁』第二部のフェリーレ公ルドベックの反乱を招いてしまう。しかしこの反乱は彼女を王として大きく成長させ、秩序を乱そうとする者や一線を超えてしまった者に対しては毅然とした対応をとるようになった。『暁』第三部では、ベグニオン元老院軍の総司令官のバルテロメがラグズ連合を壊滅させるために無断でクリミア王国領土を侵犯し、なおかつ高慢な態度でクリミア王国の兵士・物資・兵糧の無償提供を要求するのに対し、国内貴族の反対を押し切り彼女はこれを拒否。それでもベグニオン元老院軍の進軍は止まず、対するラグズ連合軍も進軍を食い止めるべくクリミアに向かうという危険な状況にもかかわらず、自国の土地が血に染まることを阻止するために単騎で両軍の交戦区域に降り立って捨て身の交渉を試みることもあった。結果的には戦いは避けられなかったが、ベグニオン元老院軍の内部割れには成功し、フェニキス国王ティバーンにはその度量を高く評価される。直後にサナキが亡命し、彼女の復権を後押しするべくラグス連合との会見設定や皇帝軍結成に奔走した。その後自身はメリオルに留まっていたが、ユリシーズからの連絡が途絶えたため、デイン入りする。
『暁』第四部以降の動向
裁きの光の後、ティバーン隊のサブリーダーとして同行する。第2章では第三部で激しく対立したバルテロメと対峙、説得を試みるが逆に侮辱されたため断念する。第5章ではレニングへの仕打ちを知らぬままイズカと対峙、討ち果たした直後に彼と再会。合流したジョフレとユリシーズ、そして帯同していたルキノと共に女神との決戦に臨む。支援次第では後日談でジョフレと結婚することになる。
ユニット総論
『蒼炎』、『暁』両作共に宝剣アミーテ[2]が使用でき、毎ターン体力が回復する「回復」のスキルを持っている。また、『暁』では専用のスキルとして、敵のHPを1だけ残す「慈悲」が使える[3]。天馬騎士系のユニット同士によるトライアングルアタックも使用できるが、この技が使えるのは『蒼炎』では事実上終章およびエクストラマップのみ[4]で、『暁』でも彼女込みのものは第四部限定である。『蒼炎』では参戦タイミングの割に初期レベルが1であり、しかも倒されるとゲームオーバーになってしまうため育成が難しい。ただし成長率は総じて高く、特に魔力の伸びが全ユニット中最も高いので、使い方次第では機動力のある回復ユニットとしての役割が期待できる。『暁』でも『蒼炎』同様に成長率は高く、特に力の伸びが全ユニット中でも上位に入るほど高い。アミーテの威力も強化され、育てれば主力級の活躍も可能。
レニング
36歳→39歳。ベオク。先代クリミア王ラモンの実弟でエリンシアの叔父、次期国王となるべき存在であった。エリンシアによれば、自分の一番の理解者であったという。「武勇ならぶものなし」と言われるほどの勇将。デインが侵攻してきた際にエリンシアを逃がすためクリミア王城にてアシュナードと対決し、敗れて戦死したとされた。だが実際は死んでおらず、不意打ちにより敗れた後に拉致され、「なりそこない」の薬を飲まされたことにより自分の意思を奪われデイン王国の四駿ベウフォレスとして戦争に参加させられていた。クリミア軍と戦った直後(『蒼炎』26章の直後)にユリシーズにより密かに救出され、3年間の調査と療養を経てリュシオンの「再生」の呪歌によって復活。女神との戦いに参加する。


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